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【雷獣】天才たちによる「オモロイヤツ(天才)」の紹介 【Youtuber】

最近ハマっているYoutubeチャンネルを紹介したい。「雷獣」というチャンネル。

どういうチャンネルかという説明が難しい。受験系?勉強系?
一番適切なことばは、チャンネル概要欄に書いてあるこれだろう。

灘中・灘高の卒業生4人でやってます。

雷獣チャンネル概要欄より


灘生という天才たちによる天才の紹介

単に灘の卒業生がYoutuberらしいことをしているだけのチャンネルではない。自分なりに彼らのチャンネルを紹介するとしたら、タイトルにも書いてある
天才たちが「オモロイやつ(天才)」を紹介するチャンネル
ということばになると思っている。

この動画は主に灘の卒業生によって構成されている。最難関中学に合格している彼らは、当然地頭が良い。そんな彼らが「こいつ、オモロイなぁ」と思ったやつを、様々な角度で紹介しているのがこの「雷獣」というチャンネルだと自分は思っている。


この「オモロイ」というのが大事。おもしろいでもなく、オモロイ。あくまで、エンタメであることを振り切って彼らは活動している。

彼らの動画で一番多いのは、受験エピソードを紹介した動画。さまざまな天才たちの受験エピソードが動画では語られるが、その多くは当然、圧倒的な成功で終わっている(たまにドロップアウトした人も出てくるが)。

そうした動画にありがちな「受験成功の秘訣!」だとか、「賢いこどもを育てるには!」とか、「受験時代の苦労エピソード!」等々の、凡人が思いつきそうな角度で彼らは動画を作らない。いかに「オモロイ」エピソードか、という観点で作り出していく。

だから、「ぶっちゃっけこっからは才能だけで受かりました」とか、全国の受験勉強に苦悩している学生が聞いたら憤死しそうなワードも平気で出てくる。なんの参考にもならん。だけどもおもしろい。


オモロイ天才という最強の属性

ただでさえ、天才というのはそれだけで厄介なのに、「オモロイ天才」というのは最強だと思っている。この地頭のよいヤツのオモロさって、お笑い芸人のおもしろさとはまたちょっと違っている。これは言語化がなかなかに難しい。だが、この人種しか摂取できない何かがあるのだ。ある種仙人に近いというか、優秀さと俗世間から切り離した価値観の両方を持っていないと出せないモノだと思う。

本来、この二重属性を持っている人物と出会うのは、かなり難しい。「天才」という属性が世に少なすぎるからだ(希少だからこその天才といわれるのだから、当たり前なのだが)。それでいてオモロイのなんて、それこそ天文学的な確率の人材を探す必要がある。しかし、雷獣チャンネルには雨後の筍のようにホイホイとそうした人物が登場する。


それはなぜか。彼らが元灘生だからだ。同級生全員が天才なのである。

よく彼らは、受験勉強の自分たちの過程をグラフで説明することが多い。灘の中での立ち位置をグラフで示したりするのだが、そのグラフの基準はこうなっている。

【神童】ベテランち、東大理Ⅲ合格への軌跡をすべて語ります より

グラフの最底辺が、「寝てて早稲田」という超絶インフレの世界。Youtube的に過度に誇張している表現と思われるかもしれないが、割と自分は適切な表現かもなと思っている。灘ではなく、開成高校出身者が似たようなことを言っていたので、少なくとも「ちょい盛り」くらいなのだろう。
とんでもない化け物の集まりの学校である。

だからこそ、あとは「学校でオモロかったヤツ」をネットの世界に引っ張ってくれば、もうそれで「天才でオモロイヤツ」を紹介する動画ができあがる。完全に勝利の方程式を作り上げってしまっているのだ。


名プロデューサーたち

そんな個性豊かな灘生たちを、まさに文字通りYoutubeの世界にプロデュースしていくのが、メインの4人。彼ら自身も飛び抜けた個性とオモシロさを持っているし、聞き役としても抜群にセンスがよいのだ。ただ素人がダラダラと喋るだけでは、ここまでこのチャンネルは魅力的になってない。

全員は紹介しきれないので、自分が好きかつ色々と経歴動画を見た人たちにしぼって紹介する。


ベテランち

【死闘】ベテランち、東大理Ⅲ受験の軌跡をすべて語る。【現役編】 より

雷獣の中心的人物にして、東大理三という圧倒的学力を持つ男。本当に、この画像を引用していた動画を見ていると、彼は天才だなと思う。処理能力が高いとかは当たり前として、圧倒的な戦略力を感じるのだ。

なんというか、自分と環境や目標との相対的な位置関係を作り出すのが抜群にうまい。だから、受験でもなんでも自分の能力に応じた目標達成の最適解を作り出すことができている。理三に合格する人ってのはこういう人なんだなと実感する。

そして、この俯瞰力と戦略の立案によって、数々の灘生をプロデュースし、上記の勝利の方程式をYoutubeというレッドオーシャンで作り出せただろうなとも感じる。


永遠

【神童】永遠、灘中合格への軌跡を全て語ります より

ベテランちが矛だとしたら、彼は盾。常識人ポジ。本人は他のメンバーと比べて天才ではないと、発言しているが、十分に天才。ただ、人一倍努力家でもある。一番真面目なキャラと言えるだろう。全員が尖っていてはグループは成立しないのだ。そうしたグループのバランスを保つ素晴らしい位置にいる。

もちろん、一人でも十分「オモロ」は持っている。たまに垣間見えるサイコパス性というか、優しさの裏にある冷酷さが好き。


かべ

【神童】かべ、一橋合格への軌跡をすべて語ります より

なんだかんだ、一番好きなのは彼。かべ。彼は超天才のベテランち、真面目努力系サイコパスの永遠、といる中でのポジションとしては「遊び人」だろうか。イメージとしてはDQ3の遊び人。ふつうに天才なので、賢者に転職はできます。シンプルに要領よく人生を楽しんでいる。

「脱力」というのも一種の才能なんだなと彼を見ていると思う。灘生は東大・京大に行くのがが当たり前という世界で、彼は一橋大学を第一志望に選んだ。なぜなら、東大に合格するのは無理とわかっていたから。そこで周りの価値観に合わせず、無理な努力せず、自分なりの考え方でしっかりと選択するのも「頭のよさ」なのだろう。当時の同級生たちに対しての「なんで受かる大学受けへんのやろ」という彼のエッジの利いたセリフが大好き。

サムネはちょっと誇張していて、さすがにノー勉ではないが、彼は天才なのでサクッと一橋には合格してます。その分、学校生活や人生を謳歌している。


ちなみに、かべが好きなのは同じ大学の後輩かつ志望校の決め方が同じというのもあると思う。
私は彼と違って余裕の合格ではなく、それなりに勉強をしたが、判断の仕方は似たような感じだったから親近感が湧くのかもしれない。

東大は絶対に無理だな…
→あれ、なんか採点が独特(社会の配点高・数学低)な都内の国立あるぞ
→これなら受かるかも…(社会得意数学苦手なため)
という考え方は一緒。

後は、マジで灘とか開成のヤツは本当にほぼノー勉で入ってくる。これはガチ。東大落ちの多さを自分も実感していたから、彼の一橋イジりは大好きなのだ。同じ大学出身だからこそ遠慮なく笑える。
あと、「一橋生自分たちを卑下しがち」という特性も見事に当てはまっていて嬉しい。

東大受験生への本番直前授業のこのアドバイスは爆笑した。


雷獣チャンネルでしか摂取できない栄養がある

こんな天才たちが、自分たちや更に個性の強い天才たちをオモロイトークで紹介する、特異なチャンネルだ。灘首席から4浪からの都立大合格者まで、幅広い人物が登場してくる。優れているほうにせよ、劣っているほうにせよ、尖った人物が大好きな自分にはピッタリなチャンネルだ。このチャンネルでしか摂取できない栄養素がある。

あと、灘受験や東大理三受験の話を聞いていると、入試界のドラゴンボールを読んでいる気分になってくる。もうあそこまで行くと、ハイレベルすぎて、マンガの登場人物みたいでエンタメになるのだなと実感した。

以上、自分が最近ハマっているYoutubeチャンネルの紹介でした。変人が好きな人にオススメのチャンネルです。

しかし、彼らのグラフでの受験振り返り動画を見ていると、自分もちょっとやってみたくなる。偏差値とか数値に縛られない感覚を視覚的に表現するアプローチは面白そうだ。気分が乗ったらnoteに書いてみようと思う。



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