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匿名ラジオから学ぶ感受性の大切さ

たまに、『匿名ラジオ』を聞いている。匿名ラジオとは

毎週木曜0時更新。ARuFaとダ・ヴィンチ・恐山による、『匿名ラジオ』のチャンネルです。はたしていつまで続くのでしょうか。

匿名ラジオ チャンネル概要欄より

オモコロチャンネルでの大人気なARuFaとダ・ヴィンチ・恐山2人で行われるラジオ。一つのトークテーマを設定して、それに対して2人で喋るだけ。お便りコーナーとかもなく、ラジオというよりも、面白い友達2人の休み時間の会話を盗み聞きしているような感じかも。

毎週欠かさず聞いているというよりは、面白そうな回の時聞きに行く、というくらいのハマり度なのだが、先月のある回がめちゃくちゃ面白かった。

この回は、2人が散歩をしながら「春っぽいもの」を探す回。TOKYO MXで深夜か真っ昼間のニートタイムでやっているような、呑気な行楽番組になるかと思いきや…


2人の会話がいちいち刺激的。というより、ひねくれすぎている。
どうして春っぽいものを見つけてこんな感想が出てくるのだろうか。

例えば、一面に咲く菜の花を見て、
「菜の花って主張強すぎるよね」
「『花』すぎるんだよな」

なんて感想出てくるだろうか。

挙句の果てに、その菜の花にモンシロチョウが飛んでくるという更に春っぽいシチュエーションがあらわれると
「ちょっと恩着せがましい」
「地球ダルいな、これ」
なんてセリフ、絶対に思いつかない。

さすが陰キャ界の大スターの発言だ。個人的にはオモコロチャンネルを好きなやつは、大体ひねくれたオタク(偏見)。


この動画では、2人のエッジの効きすぎたコメントが散見される。めちゃくちゃおもしろい。
これを引き立てるのが、後ろの子どもたちの平和な声。平和な雰囲気と、毒のある2人の発言のギャップが更に面白い。

でも、楽しそうに友達2人と散歩しながら駄弁ってる姿、めっちゃ良い。オタクの「陰」さと、その奇妙な友情と、春の平和さを感じられるすごく良い動画だ。


この動画見ていて、感受性の高さとかいうか、いかに単なる事実を自分の感性で変換して発信できるか、というのが大事か学んだ。これができれば、どんな日常も名エッセイになる気がするし、この世界はネタの宝庫になるんだろうな。
そしてこの2人の素晴らしいところは、それを端的な一言で言い表していること。表現者の鏡である。主張は短ければ短いほうがいい。


ひねくれ者のヒーロー

フラっと見た匿名ラジオが面白すぎて、思わず記事を書いてしまった。
ひねくれ者と社会から評価されてしまうんだろうけども、同じタイプの人間にとっては彼らは間違いなくヒーロー。
(ARuFaさんはやや「陽」な生粋のエンタメ人間という気もするが)

最後に、捻くれた人間エッセイとして大好きな作品を紹介して終わろうと思う。
オードリー若林の『ナナメの夕暮れ』。

文章もめちゃくちゃ上手いし、各エッセイで主張される内容が本当に最高なので、ぜひとも読んでほしい。
こんな穿った見方しかできない人間でも、少しずつ社会に馴染み、社会で活躍することができるんだなと感じられる名エッセイ。いつかこのエッセイに対しての感想記事書きたいなとも思ってる。


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