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静岡に人生初の一人旅したときの話

昔(高校生くらいまで)は旅行は嫌いだった。
家族旅行とか行くときも、家でゲームしてぇ、という気持ちが強く、凄く嫌だった記憶がある。

ところが、大学生になって酒を飲むようになると、旅行が好きになっていく。でも、常に友達と一緒に旅行しており、一人旅というのは一度もしていなかった。


そんな自分が人生初の一人旅をしたときのことを書こうと思う。
なぜ、突然こんなことを書こうかと思ったかと言うと、昨日、久しぶりに小説を読んだという投稿をした。

直近で、小説に没頭したのっていつだっけ、と思って記憶をたどると、この一人旅が最後だったと思うので。
2021年2月なので、ちょうど2年前だ。


掛川花鳥園を見に行くために

旅の目的は何かと言うと、以前よりずっと気になっていた「掛川花鳥園」に行くためだった。

生き物の中でも、鳥類が非常に好きなのだ。
小学生のころにインコを飼っていたということも大きく、鳥かごの前なら、無限にすごせる。ということで、日本最大級の鳥類動物園の掛川花鳥園は昔から気になっていた。

ただ、花鳥園という動物園よりもマイナーなスポット。周辺地域も、静岡ということでそんなに目立った観光名所もない。
ということで、人に誘ってもあまり反応は芳しくなく、行く機会はなかった。


キッカケは全く覚えていないが、本当に突発旅行だったと思う。
金曜日の昼頃に、仕事しながら一人旅したいなぁとふと思い立つ。
行くなら、誘っても誰も来ない掛川花鳥園かな、ということで即決。

残業終わりに、そのまま宿を予約し、新幹線もその日乗れる最速の電車に乗り、出発。
駅弁を食べた後、10時くらいに着いた掛川駅で、近くのラーメン屋でラーメン一杯食べてビジホで就寝。

別にラーメンの味も普通だったし、何のトラブルもない、平凡な旅行だったのだが、初めての一人旅ということで、かなりドキドキして記憶に残っている。

掛川駅の寂れっぷりが、また孤独感をいい感じに盛り上げてくれていた。


格安中華スマホで撮影したためガビガビ掛川駅

メインディッシュの花鳥園は微妙

ビジホの朝食が大好きマンとして、朝食バイキングを満喫した後、二度寝。
旅程を気にせず、自分の欲望のままに二度寝できるのが一人旅の良いところ。

いざ、掛川花鳥園へ、ということでしたが、肝心の掛川花鳥園は普通でした。
鳥と花が多い小規模動物園って感じで、特に花は興味がない自分に取ってはうーんな感じでした…
鳥よりも花のほうが力入れていた感じだったなー


これじゃまずい、せっかくの一人旅が微妙な思い出になる、と思い、慌てて掛川の観光地を調べ始める。
そこで発見したのは、インターネットを見ていて知らない人はいない、ハンバーグ専門店、「さわやか」。

なんと、掛川が本店にあるそうだ。

これは行くしかねぇ、ということで、本店へ。
天浜線というローカル線で2駅ほど移動。
初めてのローカル線でドキドキしてた思い出。駅舎も趣ありでよかった。


さわやかも不味くない、普通に美味しかったです。
ただ、「普通」に美味しかった…
ネットの評判とかで、期待しすぎましたね…

ハードルは上げすぎないほうが、何事も幸せですよねー
最初にさわやかの美味しさを発見した大興奮かもですが、これだけ有名になってしまうと、一地方にしかないという点は、ブランドみたいなものになってしまってるかな…


暇つぶしのブックオフで名著に出会う

新幹線まで、まだ時間あるしどうしよう、と思ったら、さわやかの隣にブックオフが。
帰りの新幹線で暇になるし、本でも買うか、ということで適当に買った小説。

これが大当たりだった。
佐藤多佳子さんの『黄色い目の魚』。

帰りの新幹線の記憶はほとんど無い。
あっという間に着いてしまって、各駅停車なくせに早すぎる「こだま」を恨んだほどだ。

東京駅を読書しながら歩くという二宮金次郎みたいなことをしながら、家まで帰る。
読了したのは家、だったとは思う。その日の内に読み切った。


ジャンルは青春小説で、イラストレーターの叔父を持つ女子高生と、絵を描くのが趣味な男子高校生の、恋愛ともなんとも言えない感情が描かれる。
この2人の1人称視点が交互に描かれる方式なのだが、めっちゃ引き込まれる文章だったと記憶している。


一人旅で得たこと

この一人旅で得たことは3つ。

昨日のnoteでも書いたが、小説って本当に素晴らしいということ。
あそこまで自分の世界に入り込めるコンテンツって小説以外は無いと思う。
漫画やアニメも面白いけど、ビジュアルがある以上、外部との接続しなきゃいけない感じがどうしてもある。


もう1つが、旅行中に読む本は記憶に残りやすい、ということ。

自分が好きなゆる言語学ラジオというYoutubeチャンネルでも言われていたが、旅の情緒と相まって、凄く記憶に残りやすい。
他の人と一緒だと、移動中や宿泊施設で読書というのはできないから、一人旅ならではかも。
※ちなみに、ゆる言語学ラジオでは、この旅行でのインプットは良質なインプットに残りやすい、ということで、ただ読書するためだけの旅行、インプット合宿というのをやってたりする。


そして、自分が一人旅が楽しめるということ。

話したがりだったりする自分には美味しいものや良いものを見つけたら、すぐに誰か他の人と共有、意見交換したくなるタイプだから、合わないかなと思っていたら、凄く楽しかった。

非日常を手軽に味わえるし、ニッチなところに手がとどく旅行が自由に設計できる感じ、これはこれで良いなと学べたことだ。


ダラダラと書いてしまったが、初一人旅のときの記録でした。
2000文字オーバー…反省。

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