見出し画像

アイドルのライブ 配信vs現場

先日、約10ヶ月ぶりにアイドルのライブを現場で見てきた。

そのライブというのは=LOVE・≠MEの『24girls 2020』である。
これまでに見た中でもトップレベルで満足度の高いライブで、その内容についても語りたいところではあるがここでは置いておく。

昨今の状況でアイドルのライブも無観客配信が主流となった。最近では十分な感染症対策の下で観客を入れ、かつ配信も同時に行うというスタイルも増えてきたが、今まで存在しなかった「おうちで見る」という手段が選択肢としてあるのは大きいことである。

自分も配信ライブを何度か経験し「配信もアリだな」と感じていたが、今回改めて現場で見て、現場ならではの良さというのも感じさせられた。そこで、アイドルのライブを配信で見ること現場で見ることがどう違うか、それぞれのメリットは何か、個人的に頭を整理する意味でもまとめておきたいと思う。


基本情報

配信で見る
チケット価格:3,500円(坂道、一般チケットの場合)
見る方法:指定された配信サービスでチケットを購入し、お手持ちのスマホやパソコンのアプリやブラウザ上でライブストリーミングを視聴

現場で見る
チケット価格:8,800円(24girls 2020、一般チケットの場合(手数料含まず))
見る方法:チケットを購入(抽選、先着)、チケットを持ってライブ会場へ
感染対策:常時マスク着用着席、席は一つ飛ばし、コール等の声援禁止 など

※価格については会場の広さなどで変わってくるがある程度大きい会場(キャパ数千〜?)だとだいたいこのくらいの相場だと思う。メジャーでないグループだと無料でYouTube生配信しているとこも見たことがある。

配信で見るメリット

1. 安い
特典などのついていない一般チケット1枚の値段は、現場で見る場合の半分以下と圧倒的に安い。また、席ではなく配信サービスのアカウントごとに値段が課されるので、一つの画面を複数人で一緒に見れば割り勘してさらに安くすることもできる。これは映画館でのライブビューイングとも異なる点である。

2. 移動の手間がない
移動時間や交通費が大きな負担である地方勢にとってはもちろん、ライブ会場まで数十分でも家から出るのが面倒、人混みが苦手、という人にもありがたい。

3. ライブ中の自由度が高い
食事できる、トイレに行ける、パジャマで見てもいい、寝転がって見てもいい、感染対策に気を遣わなくていい、コールしてもいい。

4. 直前まで買える
現場チケットの販売はライブの数ヶ月前から始まることが多く、坂道など人気グループのチケットはかなり早い段階で売り切れてしまう。そのため先の予定がわからないと取れないし、売り切れてから見たくなっても遅い。しかし配信なら配信開始時刻までチケットを買うことができるので、直前まで見られるかわからなくても、見るか迷っててもOK

5. 当たり外れがない
現場だとメンバーがすぐ近くまで来る席もあればモニターすらよく見えない席もあるし、そもそもチケット自体当たらないということもあるが、配信なら皆平等にプロのカメラワークの映像を近くで見ることができる。

6. アーカイブがある
坂道では基本無かったと思うが、イコラブ・ノイミーでは配信を見た人はライブ後一定期間アーカイブを見ることができる。円盤化を待たずして、記憶に新しいうちに見逃したシーンやもう一度見たいシーンを見ることができるのは嬉しい。


現場で見るメリット

1. 音響がいい
当たり前だが音の聞こえ方が全然違う。そもそも音量が大きく、地響きのような低音もしっかり鳴っていて、身体全体で音を感じているような感覚、迫力がある。また、ステージとの距離が遠くなければマイクを介さず直接届く声も同時に聞こえる。

2. 自分の見たい画角で見られる
全体の動きを見たり、スクリーンの映像を見たり、双眼鏡で見たいメンバーの表情を見たり、自由に転換できる。

3.回線の心配が要らない
配信だと回線の状況によっては映像が固まったり飛んだりすることがある。当たり前だが現場ではそんなことなく安心して楽しむことができる。

4. 権利上の制約が少ない
坂道などでは基本的に自グループの曲しかやらないが、イコラブ・ノイミーではまだオリジナル曲が少ないということもあり(指原Pの好みもあり?)他グループや他アーティストの曲のカバーを数曲入れることがある。その場合、(詳しくは知らないが)権利上の問題で配信では流せない曲があるらしく、24girlsでも配信では一部あらかじめ収録した映像に差し替えがあった。

5. アイドルと時間・空間を共有できる
なんと言ってもこれ。画面を介さず直に見て伝わるアイドルのキラキラ感、オーラ、元気を与えてくれるようなパワー。アイドルにとって最大のハレの場であるライブではそれらが最も感じられ、ファンにとってライブを現場で鑑賞することは偶像崇拝の極みという側面があるように思う。
そして眼前のパフォーマンスに対し、今は声は出せなくても、拍手やスティックバルーンやサイリウムでリアルタイムの反応ができるのは楽しい。
また24girlsではサプライズ発表があり、メンバーの泣いて喜ぶ姿や歓喜の拍手に沸く会場に胸が熱くなった。空間を共有しているからこその感情の共有である。


まとめ

価値観は人それぞれなのでどちらが良いかは一概には言えない
こうやって書き出してみると、ライブを楽しむにも色々な要素があるのだとつくづく感じさせられる。その時その時で各要素の重要度を考えて比較検討したい。
個人的には、ここぞというとき(ハマってから初めてのライブ、グループが目標としていたステージ、推しメンの卒業コンサート、など?)には現場に赴くのが良いかもしれない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?