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大ネタを続々とサンプリング!!ゲキ甘なメロディーが話題に!! Tink - Pillow Talk (2022)
前回の記事でご紹介したイリノイ州キャルメットシティ出身のシンガーTink(ティンク)が、3枚目のアルバム「Pillow Talk」(2022)をドロップ。
今回は、このアルバムについて解説します。
レーベル : EMPIRE, Winter’s Diary
リリース日 : 2022年8月19日
名前 : Tink
本名 : Tink / Trinity Laure'Ale Home
年齢 : 27歳
出身地 : イリノイ州キャルメットシティ
リードシングルではデスチャをサンプリング!
![](https://assets.st-note.com/img/1662951756058-8VcWSYsPbf.jpg?width=1200)
2022年4月、ラッパーの2 Chainzとコラボシングル「Cater」をリリース。
この曲は、Destiny’s Childの「Cater 2 U」(2004)をサンプリングしており、プロデューサーのHitmakaの一言がきっかけで、この曲を選んだようです。
「Cater」は去年の12月に完成したんだ。
ツアーから帰ってきて、最初に書いた曲のひとつなんだ。
Hitmakaから、自分にとって特別な曲、あるいは自分が聴いて育った曲をリストアップするように言われたの。
Destiny’s Childの「Cater 2 U」は、そのリストの最初の曲だった。
彼はその翌日、ビートをフリップさせ、私は即座にスタジオでそのバイブスを掴んだの。
「Cater」のコンセプトは、本当の愛を表現しているわ。
誰かを喜ばせるために、自分の道を切り開くということ。
この曲では、ソフトで言われたようにすることを恐れていなかったし、私にとってはかなり異質なことなの。
ほとんどの人が見ることのできないTinkの別の一面を見ることができるわ。
Tink & 2 Chainz - Cater (2022)
Destiny’s Child - Cater 2 U (2004)
7月には、再びHitmakaとタッグを組んでシングル「Goofy」(2022)をリリース。
ガールズグループ702のシングル「Get It Together」(1996)をイントロからサンプリングしており、90年代のクラシックR&Bを現代風にリメイクしたナンバーとなりました。
Tink - Goofy (2022)
702 - Get It Together (1996)
これまでのアルバムで最も多くのゲストが参加!
![](https://assets.st-note.com/img/1663045217683-G9XMC7788d.jpg?width=1200)
今作は、スローなR&Bナンバーが多く収められていますが、4分を超える曲は1曲もなく、全16曲収録ながら50分を切り、コンパクトに仕上がりました。
前作同様、全曲を前述のプロデューサーHitmakaがプロデュースし、ゲストアーティストとしてLayton Greene、Muni Long、Russ、Fabolous、G Herbo、Toosiiなどが参加し、ティンク史上、最もゲストアーティストが多いアルバムとなりました。
また、Muni LongやLayton Greeneと言った若手シンガーとも共演しているティンクですが、若い実力派シンガー達にリスペクトを送っているようで、彼女は現在のR&Bシーンについて次のように語っています。
今のR&Bが大好きだわ。
多くの人がR&Bが昔と違うという文句をよく耳にするけど、みんなちゃんと見てないだけだと思うわ。
クラシックなR&Bを感じさせてくれる素晴らしいアーティストがたくさんいるから、 それが輝くように、彼らをサポートすればいいんだよ。
Jazmine Sullivan, Inayah (Lamis), Kiana Ledé, Lucky Daye, Vedo, Brent Faiyaz。
どれもR&Bを体現する素晴らしいアーティストたちだわ。
Tink & Layton Greene - Drunk Text'n (2022)
昨年にシングル「Hrs and Hrs」(2021)がバイラルヒットし、一躍脚光を浴びたシンガーMuni Long。
その彼女を迎えた共作「Mine」(2022)は、BrandyとMonicaによる大ヒットソング「The Boy Is Mine」(1998)をサンプリングしています。
Tink & Muni Long - Mine (2022)
Brandy & Monica - The Boy Is Mine (1998)
また、アルバム13曲目の「News」(2022)では、ロジャーリスペクトのトークボックスに、Russのメロディアスなラップが印象的で、心地よくも飽きさせず、ラウンジやスタートアップのDJにうってつけな一曲となっています。
Tink & Russ - News (2022)
また、彼女は故郷シカゴの音楽シーンが自分の音楽スタイルに与えた影響について語り、2017年のシングル「Mine」で共演したG Herboと、14曲目の「Ghetto Luv」では再びコラボしています。
私の音楽のスタイルは、ソウルフルなものからドリルまで様々あるわ。
R&Bにはシカゴのエッジを効かせるのが好きなの。
とてもユニークなんだ。
Tink feat. G Herbo - Ghetto Luv (2022)
Tink feat. G Herbo - Mine (2017)
彼女の今後の目標とは
今作について、ティンクはこれまでの作品と比較して「よりセクシーにアプローチしている」と、自分の気持ちに正直であることについて話しています。
「Pillow Talk」は、とても官能的なアルバムだわ。
今までの私のアルバムは、いつもエモーショナルなものだったの。
このアルバムは、その同じ感情をよりセクシーにアプローチしているように感じるわ。
オープンで正直でありながら、雰囲気や気持ちのいい空間を与えているんだ。
また、今後の目標については、女性中心のプロダクションを目指す自身のレーベル「Winter's Diary」での女性アーティストの起用にも意欲的だそうです。
Winter's Diaryは、私が2018年に独立した際に立ち上げた会社なの。
私はWinter's Diaryを通してビジネスに関するすべてのことをこなしているんだけど、それは私の初期のミックステープに光を当てるという意味で、とてもクールなことなの。
今のところ、実務的に運営する上で契約しているアーティストは私1人だわ。
でも今後は、女性アーティストをもっと増やして広げていきたいわ。
このゲームには、特に裏方として、もっと多くの女性のポジションが必要だと感じているんだ。
自身のデビュー作「Winter's Diary」を敢えてレーベル名としたのは、原点回帰を意味しているようです。
また、前回の記事でも触れたように、Timbalandやレーベルに裏切られたトラウマを感じており、女性ならではの悩みをバックアップすることで、業界での女性ポジションを増やす必要性を感じているようです。
自分の音楽から感じ取って欲しいもの
最後に、自分の音楽から何を感じ取ってほしいか?という問いに彼女はこう答えています。
私の音楽を聴くことで、人々に安らぎを感じてもらいたい。私の歌詞を聴いて、私の物語から学んでほしい。人々に自信を与え、自分が誰であるかを思い出す手助けをしたい。
是非この機会に、彼女の世界観に浸り、癒しや勇気を貰ってみてはいかがでしょうか。
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