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いますぐ分かる!?Y-Cloud・山口県データプラットフォーム

1.はじめに
 はじめまして、Y−BASE運営スタッフのYTです。マイブームはなんちゃって洗濯です👕👖😂
#最新の乾燥機付洗濯機を買ってしまいましたが、洗剤柔軟剤の自動投入機能は神・神・神です(笑)

 さて、本日のお題はY-Cloud・山口県データプラットフォーム(山口県DP)です。
 Y-BASEへ行くと、技術デモ展示はじめ様々なファシリティに触れられますが、Y-Cloudや山口県DPを目にすることができません。。
 
 ということで、本日は頑張って分かりやすく説明したいと思います💪

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2.Y-Cloud・山口県DPとは
 諸説ありますが、それぞれについて私なりの解釈を記載します😅

・Y-Cloud
 DXを進めたい事業者がデータ活用やテクノロジーの実用性等の見極めを行うクラウド環境で、データ可視化や分析等のツールが利用可能
【主な機能】データ可視化/データ分析/ローコードアプリ開発/3大メガクラウド

・山口県DP
 自社課題にとどまらず地域課題の解決に向けて、様々なデータを収集・蓄積し、事業者間でデータ連携やデータの利活用が可能な基盤
【主な機能】データ収集/データ流通/データ選択

3.もっと詳しく!
 Y-Cloud・山口県DPで何ができるか?上記の機能について具体例で説明します。
 ここからは山口県の名産を取り扱う道の駅のオーナーになったつもりで読んでください!(新型コロナウィルスの影響を受けて、来訪者数の推移が正しく捉えられておらず、道の駅の実態が気がかりでなりません💧)
※以下の各機能で掲載している画像は、処理プロセスやアウトプットのイメージです。

<Y-Cloud>
①データ可視化:保有データの傾向を正しく把握する
 道の駅来訪者数を可視化していくと様々な発見があります。
 例えば、時間や曜日、休日種別の観点から可視化するだけでも以下のような気づきが得られます。
・昼食時間帯や14〜15時にかけてピークが存在する
・土日以外に月曜日の来訪者数が多い傾向がある
・連休の中でも中日の来訪者数が多く、最終日が最も少なくなる傾向がある
 これらからスタッフ配置やセール時間帯、イベント実施時期等の仮説検証においてデータに基づく施策検討が可能となります。

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②データ分析:多変量解析等による分析の深堀りを行う
 統計手法を用いた分析の深堀りにより、可視化では得られなかった気づきを獲得できます。分析ツールを用いることで、来訪者数に影響を及ぼす要素間の繋がりを把握でき、以下のような気づきが得られます。
・道の駅来訪者数に影響を及ぼす要素の洗い出し(ex. 曜日、時間、天気、周辺イベント情報...)
・上記要素間の関係性の把握(ex. 休日12-14時や金曜15-16時に来訪者数が増加傾向)
 これらの気づきを生かすことで、来訪者数予測モデルを作成することができます。

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③ローコードアプリ開発:データ分析で得られた知見を既存業務や自社サービスに組み込む
 データ分析で作成した来訪者予測モデルを用いて、アプリケーションを実装します。来訪者数予測モデルとアプリケーションの活用イメージは以下のとおりです。
・来訪者向けアプリ:混雑状況やセール情報を組み合わせて発信することで、閑散時間帯の集客が可能に
・従業員向けアプリ:混雑状況に応じた人員配置や仕入れ量の調整により、店舗オペレーションの最適化が可能に

 以下のようなダッシュボードをアプリケーションへ実装することで、来訪者や従業員が手元で来訪状況をリアルタイムで確認し、各々のアクションにつなげることができます。

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④3大メガクラウド:自社仕様にオーダーメイドして業務への組み込む
 上記機能の自動化や自社業務への組み込み等の検証を行う場合に使用します。3大メガクラウド(AWS・Azure・GCP)では、様々なサービスを選択的かつスモールスタートで利用可能なため、上記機能を既存業務ベースで作り込むことができます。

<山口県DP>
①データ収集:既存システムや外部データを収集する
 過去の来訪者データだけでなく、混雑状況の可視化等でリアルタイムデータを活用したい場合、道の駅に設置したカメラセンサーデータを収集することで、道の駅アプリ上で混雑状況を発信できます。
 AI解析機能を搭載したカメラの場合、人数データ以外に属性情報や感情を取得できるため、来訪状況に応じた品出し等のタイムリーな打ち手が可能となります。

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②データ流通:事業者間でデータを連携する
 山口県DPではオープンデータや外部データ、他事業者データの活用も可能です。
 周辺公共施設の利用状況や周辺道路の車両通行データがあると、来訪者予測の精度向上に繋がりますし、予測データや来訪状況を他事業者へ公開することで、他事業者の課題解決や事業者間のビジネス連携が可能となります。(物産品の生産者やメーカー、近隣施設のマーケティングにおけるデータ活用、近隣事業者と連携した合わせ買い促進施策の検討等)
 データの公開範囲や権限設定等のガバメント機能があるため、セキュアなデータ流通を実現しています。

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③データ選択:関連するデータや情報を抽出する
 山口県DPでは、気になるオープンデータに関連するデータや情報をスピーディに探すことができます。
 例えば、公共交通に関するオープンデータを参照していた場合に、類似データが持つキーワードや事例を参照することで、今まで気づかなかった課題点の発見につながったり、イベントデータを参照している場合に、周辺地域のイベントデータを抽出し、これら複数データを組み合わせることにより、データ分析やアプリケーション開発の幅が広がってきます。
 今後、地域の事例や課題項目などもデータとして整備・蓄積していくことで、利用者のデータ選択の可能性を広げるお手伝いを行っていきたいと考えています。

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4.まとめ
 道の駅のオーナーとなって、Y-Cloud・山口県DPの機能をご覧になっていただきましたが、いかがだったでしょうか?
 自社データだけでも新しい発見がありますが、外部データや他事業者データ等を活用することで、取り組みの実効性を高めることができ、さらには地域の課題解決の一助となり得るのではないでしょうか💡

 DXにおけるデータ活用に向けて「どのようにデータを取得するか?」「どのように保有データや外部データを活かすか?」お悩みの方もいらっしゃると思います。
 そのようなお悩みがあれば、ぜひY-BASEへお持ちください!私たちスタッフと一緒にデータ活用の検討を進めてまいりましょう😉

5.おまけ
 11/11(木)に開催した「Y−Cloud」セミナー 〜機械学習編〜 の模様をYou Tubeで公開しています📺
 Y-Cloudの具体的な機能や利用可能なツール等について紹介していますので、ご興味ある方は是非ご視聴ください!🎧