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スクラッチでアニメーションは簡単に作れる。大事なのは・・・

デジテック for YAMAGUCHI 運営事務局 兼 Y-BASEスタッフのハラマルです。
今日は10月3日ですが、昨日から未だに「デジタルの日」という単語を聞いていません。気のせいでしょうか?聞かないままに2022年のデジタルの日が終わってしまうのでしょうか?別に、おめでたいわけでもないし、おめでとうとかを言ってもらいたいわけでは全くありませんが(笑)、誕生日を忘れられてしまった人のような気分です。

「デジタルの日」のソーシャルインパクト審査員特別賞にAdoさんが選定されたそうですが、Adoさんのソーシャルインパクトは純粋な「歌唱力・表現力」にあるのでは?(だから凄い!)とツッコミを入れたくなるのは私だけでしょうか(笑)←Adoさんファンだし、ツッコんでいるだけで、受賞を批判するものではありませんよ。

今回は、「やまぐちデジタルマンスリー」の第一弾として、10月1日(土曜日)にやまぐちDX推進拠点「Y-BASE」において開催した親子向けプログラミング教室「プログラミングでアニメーションをつくってみよう!」の様子をリポートします。

講師を務めていただいたのは、「デジテック for YAMAGUCHI」の会員でもある原田さんです。普段からScratch(スクラッチ)を使って小中学生向けのプ
ログラミング教室で指導されています。今回は、その中から、初心者に楽しく学んでいただこうということで、アニメーションづくりについて教えていただきました。

さて、イベントが始まると、早速、「じゃあ、やってみましょうか」。
「ええっ!?いきなりですか?」と思うのは大人だけでしょうか?

子どもは、前面の大型モニターを見ながら、先生と同じ作業をしていきます。確かに、目の前にパソコンを用意しておいて、「しばらく話を聞いてください」は難しいというか、触りたくてウズウズするのかもしれませんが・・・。と言っても、いきなり実践から入るというのは、普段から教室を開かれている経験があってのことでしょう。
私なら、きっと、アレコレ説明してしまって、大ブーイングもらうに違いありません!

大人の(もしかしたら、私だけかも)「大丈夫かな?」という心配をよそに、ドンドン先に進んでいきますが、子どもたちはみんな付いて行っています。すごいです!
マウスを使ったことがないお子さんもいらっしゃったようですが(タブレット世代ですね!時代を感じます!!)、すぐに使いこなしています。

スクラッチ自体が非常によくできているツールで、ビジュアル的に非常に分かり易いため、見ていた私も、ふむふむ、と話についていけていましたが、この辺りで怪しくなってきましたよ。「メッセージ」の登場です。

今回はアニメーションを作るプログラミングを勉強したのですが、そのプログラミングは、キャラクター(スクラッチでは「スプライト」と言います。)毎に設定することになります。
上の図では、ネコのキャラクターについて、動作等をプログラミングした後、「他のキャラクターを動かす合図(メッセージ)を送る」というプログラミングを追加します。

そして、その合図を受けて動かしたいキャラクターについて、「その合図を受け取ったら〇〇する」というプログラミングをします。
上の図では、3体が同時にメッセージを受け取って、それぞれ行動(「こんにちは」という)を開始することになります。

なるほど~、そういう仕組みで動かしているわけですね。
と感心している間に、原田講師からの説明は終了です。
次は、自分で好きなアニメーションを作ってみましょう!です。なんと、ちょっと練習したら、いきなり本番が始まっているではないですか!

ここでも、戸惑っているのは大人(私だけ?)で、子どもたちは、スクラッチにあらかじめあるキャラクターや背景を見ながら、どのようなアニメーションを作ろうかと、作業を始めています。

時間は1時間あるので、休憩しながらどうぞ、という説明がありましたが、午前の部でも午後の部でも、休憩したお子さんはいらっしゃいませんでした!皆さん、作業に熱中です。
分からないことがあったら講師に聞くこともできますが、原田講師も、できるだけ子どもたちの自主性・創造性を重要視して、必要以上にお手伝いしないようにしているように見受けられました。

あっという間に、自由創作活動の時間が終了です。
皆さん、夢中になって作業していたので、ちょっと時間が足りない方もいらっしゃったかもしれません。

最後は発表の時間です。できた作品を、大型モニターで流したあと、難しかった点、やってみた感想などを発表してもらいました。
作品をこの場で勝手に発表するのは控えておきますが、今回のテーマは「アニメーションを作ってみよう!」でしたが、中には、ゲーム的な要素まで入れている方もいらっしゃいました。
雷の演出で、たくさんの雷を同時に出現させるアニメーションには「クローンを製造して、同じ位置に表示しないよう乱数で表示位置をずらす」プログラミングが使われており、講師から、これはゲームで使われていますとの紹介がありました。
また、「跳ね返りながら動くサメから逃げる人」では、マウスを使って人を操作し、捕まったら「ギャー!」とセリフを発します。これはもうゲームそのものですね。初見の「ギャー!」には声を出して笑ってしまいました。
たった1時間でこんなものができるなんて。。。おそるべし。

原田講師曰く、「子どもたちが、やりたいなと思ったことは技術的にはできるし、教えてあげられるが、その前の、何をやりたいかとか発想の部分は教えられるものではないので、それぞれの個性を引き出してあげたい」ということでした。

これはとても大事なことですね。
実は、私も、子どもと、同じようにスクラッチを体験してみたのですが、「こういうことをしたいな」と考えている時間がとても楽しそうでした。そして、それが技術的に表現できたとき、とても嬉しそうにしていました。

デジタルマンスリーとしての子ども向けイベントではありましたが、「デジタル技術はあくまでもツール」ということを再認識した、とても貴重な機会となりました。今回受講された方は、引き続き、デジタル技術という自己実現の手法を学んでいただき、将来に活かして欲しいですね!

興味を持たれた方がいらっしゃったら、スクラッチは、無料で利用することができますので、一度、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

今回も、とても楽しく観させていただくことができました。
参加者の皆さんの満足度も高かったようですので、一安心です。
また子ども向けイベント(親子イベント)を企画したいと思いますので、楽しみにしていてください。
参加者の皆さん、ありがとうございました!

やまぐちデジタルマンスリー、まだまだ続きます!


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