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プロジェクト途中経過「食品を寄贈してくれた方に「ありがとう」を届けたい」

こんにちは。デジテックfor YAMAGUCHI運営事務局のもんじゃです。

立て続けのW杯に意識はついていくのでしょうか。
週末までバスケに熱狂し、数日後にはラグビーというこの振り幅。
今時点ラグビー熱がそこまで上がっていない自分が不安です。
でも、われわれ日本人は大きな振り幅に慣れています。
年末のクリスマスのキラキラした雰囲気から、一週間後にはもちを食べて神社に行くという、あの振り幅。それに比べたら球技が変わるくらいどうってことありません。きっと来週にはラグビーに熱狂しているはずです。

山口県のデジタルコミュニティ「デジテック for YAMAGUCHI」では、会員同士が課題解決に挑戦するシビックテック活動を行っています。現在2つのプロジェクトが進行中で、前回宇部市小野地区の獣害マップの状況をご報告しましたが、今回もう一つのプロジェクトの進捗をご紹介します。

現在進行中のプロジェクト

ご紹介するのは、フードバンク山口さんの、食品受取者などの感謝の声をもっと届けたい、という課題の解決に挑戦するプロジェクトです。

今回もサイト開発に関する技術的な話は出てきません。
学生との会議に同席し、聞きかじってはいますが言語化できません(T_T)
「ここの構造は●●ですか?」といったご質問はnoteコメント欄に、またはデジテック事務局(contact@digitech-ymg.org)にメールをお願いします。

経緯

課題ホルダーであるフードバンク山口さんはデジテック発足まもなく会員になられ、デジタル技術で運営改善できないか、といった相談をいただいていました。
メインの話題は在庫管理のお話だったのですが、その中で、
「仕事がなかなか追いつかなくて情報発信も十分できていないんですよ。」
「食品受取者からいつも感謝の声をいただくのですが、定期的なメール発信などではなかなか伝えきれなくて。」
「寄贈者も受取者の声を知りたいと思うのですが、十分に対応できず歯がゆい思いをしているんです。」

お、それはれっきとした課題、デジテックで何かできないか!?ということで、デジテックHPを見てフードバンクの課題に興味を持っていた徳山高専(学生3名)と、法人会員1社とで解決に挑戦することになりました。

プロジェクトの内容

改善のポイントと考えたのは次の3つ
①運営への負担が少ない
②食品受取者は感謝の声などを簡単に外部に届けられる
③食品寄贈者は、寄贈した食品がどう使われているか知ることができる

そんな「三方よし」なサービスとは!? ということで、
食品受取者が直接感謝の声を投稿して、みんなに見てもらえるWebサイトを作ってはどうか、というアイデアをベースに、2022年12月にプロジェクトをスタートさせました。

具体的には、食品受取者が投稿しやすいよう、今や国民的ツールであるLINEを用いて、チャットボット的な案内に従い写真や文章を入力して投稿できる仕組みと、投稿された記事をきれいに見やすく表示する専用Webページ、その名も『ありがとうWebサイト』を開発することにしました。

システムイメージ

きっとこんな効果が

フードバンク山口の食品受取者は、あらかじめ登録した団体や民生委員などです。
このサイトを通じて、例えば各団体での食事の内容や、食事に関する活動の情報発信を気軽にできるようになります。
食品が寄贈される様子はよくニュースなどでも取り上げられますが、その食品が活用されている様子まで目にする機会は少ないのではないでしょうか。
このサイトを見て各団体の活動を知る、という機会にもなりそうです。

また寄贈する側も、寄贈した食品がどのように活用されるのかを知ることができます。こんなに喜んでもらえるんだ、という気づきが参加のモチベーションとなり、更なる支援につながるかもしれません。

さらには、こうした一連の活動を目にして賛同し、自分にも何かできないか、ということで新たな支援の輪が広がっていくことも期待できます。

これまでの進め方

2022年12月に活動を本格始動して以降、次のように進めています。

最初に、フードバンク山口さん、徳山高専の先生・学生、法人会員、事務局とで、このプロジェクトのマインドや方向性を共有する打ち合わせを行いました。

その後、法人会員は、フードバンク山口さんと意識合わせをしながらサイトのデザインを作成。開発する学生は、平日夜に隔週で0.5~1h程度、事務局を交えてオンラインミーティングを行っています。

開発するものは大きく2つ、投稿システムWebサイトです。
投稿システムは、学生らがLINEで受け答えしながら文章や写真を促す仕組みを構築し、こちらはほぼ完成しています。
受け皿となるWebサイトは、法人会員によるデザインを基に学生がページを作成中です。

現在、サイト開発と並行して、フードバンク山口さんの一部拠点と受取者であるいくつかの団体さんに9月まで試験的に操作してもらい、10~11月頃にリリースできれば、、、というスケジュールで進めています。

ときには現地にも集まってます

開発中のプロダクト

LINE(投稿用)

投稿画面のイメージです。

投稿イメージ(開発当初)

LINE(管理用)

PRできない食品が映っていないか、変な文章になっていないか、などフードバンク事務局が内容を確認プロセスがあります。
受取者から投稿されると、管理者のスマホ上に表示されるので問題なければ「承認」、これで記事がサイトに表示されます。

投稿承認(開発当初)

Webサイト

現在、一生懸命開発中です。デザインはできあがっていますが、リリース時にぜひ見てみてください。

リリースまであと少し

目指すゴールまであと2~3か月となりました。
徳山高専の学生は夏休み中ですがインターンなど忙しい合間を縫って開発を続けてくれています。
一部の団体の皆様にも、お試し投稿にこころよくご協力いただいています。
ウワサによると、他県のフードバンク団体の方の関心も集めているようで、山口県発で様々な団体に展開できる大きなツールになるのでは!?とワクワクしています。
リリースが本当に楽しみです!!

後日追記

おかげ様で、無事当サイトをリリースすることができました。
詳しくは続編のnoteを記載していますので、よろしければご覧いただけると嬉しいです!