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第1回 リモートワークへの取り組み

「はじめに」

 みなさま、はじめまして。今回より、デジタルシフトマガジンにて連載をさせていただくこととなりました、株式会社デジタルシフトウェーブの熊谷仁樹と申します。
 デジタルシフトウェーブでは、多くのクライアント様のデジタルシフトをご支援させていただいており、私は主に、デジタルシフト推進に向けたプロジェクト内のPJ管理、実務業務から、プロダクト導入後の運用サポートまで幅広くご支援をさせていただいております。

 私自身の経歴を簡単に紹介させていただきます。前職は、新卒でECサイトの会社に入社して、最初は物流部門、次にカスタマーサービス部門で顧客対応を担当しました。その中で、システム部門へ仕組みの確認や改修のお願いをすることも多い中、ふと「自分がシステムを理解したほうがいい」と思い立ち、自ら希望してシステム部門に飛び込み、そこから運用、アプリ開発、PJ管理業務などに従事させていただきました。その後、2017年に株式会社デジタルシフトウェーブへ転職し、物流、CS、システム運用・開発と、約6年間の経験を自分の基礎としつつ、お客様のデジタルシフト推進のご支援をさせていただいております。

 その中で、今回は、新型コロナウィルスにより各社リモートワークが進み、オンラインによる業務推進が必要に迫られる中、ここ数カ月で自身が悪戦苦闘しながらもお客様とともにオンラインによる業務推進をさせていただいた点、また、自身がPJ推進をしていく際に気を付けていることを、自身の取り組み方含めお伝えできればと思っております。今後、実務担当としてのオンラインでの業務、PJの進め方など、お仕事の参考になれば幸いです。

「東京から栃木へ一家で大移動」

 お話を進める前に自身の今回の背景についても簡単に触れておきたいと思います。リモートワークが開始され、はじめは東京にある自宅で在宅ワークを行っていましたが、妻の出産が近いということもあり、リモートワークが始まってからすぐ、妻の実家、宇都宮に夫婦で里帰りをしておりました。ここから緊急事態宣言が解かれ、県跨ぎの移動をしてもよくなる約1-2か月間まったく会社に出社しない(できない)完全リモートワークが始まりました。そのような事情もあり、お客様、会社にもご迷惑をおかけしないよう、徹底的にリモートワークで業務を推進する必要がありました。

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「在宅ワークを基本の勤務形態として意識替え」

 弊社はデジタルシフトを推進する企業であることから、率先してリモートワークを行うこととなり、3月頃から在宅勤務に早々に切り替わりました。はじめは、お客様との都合や、まだまだ自分自身が在宅ワークに慣れておらず、今考えれば、出社しなくてもよい業務でも出社して勤務をおこなっておりましたが、自分たちでリモートワークを経験し、その経験をクライアントや周りの方々へお伝えをすることも私たちの役割の一つでもあるため、在宅が基本の勤務形態であるという意識に変え、徹底して切替を進めてまいりました。

「実際に取り組んでみて初めて気づくこと」

 リモートワークをするにも各種ツールがありますが、弊社ではzoomやTeamsを併用し、状況に応じてツールは使い分け、全社会議からリモートワークに取り掛かりました。全社会議のような全員で集まって行う会議でも、プレゼン形式、ディスカッション形式とあり、それぞれ実施しいくつか気づきを得ることができました。

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 前者の場合は、通常はプロジェクターに投影される資料を自身のPCで見ながら、しっかり聞けるという点があります。

 後者の場合は、慣れないと話の切り出し方など、リアルと異なる掛け合いとなり、話し出すタイミングがお見合い状態になることが多くなってしまう点がありましたが、画面上に全員の表情はわかる状態なので、その場に集まっている感覚で反応を見ながら会議を行うことができるという気づきもありました。

 なお、自身が発表者となり資料を共有する場合、相手側にどのように表示されているかを確認できず、まったく自分が意図していない画面を共有してしまう可能性もありますので、操作には慣れたうえで、注意していく必要もありました。

 加えて、より効率的に業務を進めるにはディスプレイは追加したほうがいいと感じました。リモート会議でいえば、共有していない画面で、議事録やメモをとったり、参考資料などの準備のほか、ツールの設定次第では、参加者全員を一覧で見ることもでき、より多くのことができるようになります。操作に慣れてくると、実は会議の際にプロジェクターに投影しているやり方とほとんど一緒であるという点も実際にやって気づいたことでした。

「クライアントとのオンラインの取り組みに向けて」

 上記のように、社内で取り組むだけでも自身の中で気づきがあり、クライアントへリモートワークのご相談をし始める中でも、事例としてお話できるようになってきます。また、実務担当の方とであれば、実際の操作含めご対応される方であり、細かなノウハウなどをお伝えすることも大切なことだと感じております。これ以降、実際に試したノウハウを自分たちの中でしっかりと蓄えていきながら、クライアントとの取り組みが始まっていきますが、意外と自社内ではスムーズにいっていたことが、うまくいかないことが出てきます。次回はその取り組みと課題についてお話をしていきたいと思います。(つづく)

★[連載]遠方からの完全リモート業務の実践

 第1回 リモートワークへの取り組み
 第2回 クライアントとの取り組みと課題
 第3回 馴染み始めるリモートワークでの失敗談
 第4回 これからの取り組み方について

熊谷 仁樹(Masaki Kumagai)
  2011年4月新卒として大手小売業グループに入社。物流部門にて出荷管理業務を経験した後、カスタマーサービス部門にて顧客対応・販促業務に従事。それらの経験を活かし、システム運用部門にてECサイトの運用・保守業務・サイトリニューアルによる移行作業、さらにシステム開発部門にてアプリ開発・PJ管理業務、CMSリプレイスPJ、アプリシステムリプレイスPJ、新規アプリ開発PJに参画。2017年8月に(株)デジタルシフトウェーブに入社。

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