So-netも事業譲渡!ブログはもはやオワコン?SNS隆盛でサービス淘汰進む
また一つブログサービスが終わりを迎えます。
SSブログ(So-netブログ)サービスが同じくブログサービスを展開するSeesaaシーサーブログに事業譲渡されるそうです。
これちょっとデジタルマーケティング関係者はビックリしたと思います。
なぜならユーザー数的には圧倒的にSo-net>Seesaaだからです。
ようは格下が格上を吸収したんです。
↑ブログサービスのランキングをまとめているサイトがありましたので参考までに。
しかしよく考えますと、So-netはブログ以外に幅広く事業がある中の一つでしかないのに対し、Seesaaはブログサービス運営がメイン事業ですから、見切りをつけたSo-netと収益化が見込めるSeesaaのウィンウィンな譲渡だっただろうと推測します。
ただ、So-net側がブログサービスはもう儲からないと思ったに違いないので、改めてブログオワコン説が出そうです。
1. ブログはなぜ勢いを失ったのか?
一昔前まで、個人がオンラインで情報発信しようとした場合、その最良な手段はブログでした。
自分の意見を世に出せる、そして反応が楽しめる。
その喜びを人々が味わい、盛り上がったと思います。
特にサイバーエージェント社のアメブロに芸能人が大量にブログ開設したあたりがピークだったかなと思います。
しかし、その後、SNSが広まったことで、人々の発信意欲・交流意欲がそちらに流れ、勢いを失いました。
個人的にはYahooブログ閉鎖のニュースが時代を感じましたね。
2. ブログはオワコンなの?
ではSNSと比べ、ブログがオワコンなのでしょうか?
これについては何を目的に運用するかで捉え方が変わると思います。
確かにアクティブユーザーの数で言えば、今やInstagram(3,300万)とかTwitter(4,500万)の方がブログサービスよりは多いでしょう。
しかし、SNSというのは基本的にそのSNS内で楽しむものですから、一歩外に出た人からはアクセスされることがあまりありません。
つまり、SNSでの情報配信はリーチ数が会員数に左右されます。
一方でブログは、WEB上にオープンに公開されますので、検索エンジンなどからの流入が見込めるため、そのブログサービス参加者以外との接点を持つことが容易です。
いわゆるSEO資産として考えるなら、今でもブログの方が良いわけです。
実際、日本のブログサービス1位2位のFC2とアメブロ(Amebaブログ)は2020年3月期においても月間3億とか2億のページビュー数を誇っています。
しかしこうしたサービスは割とインターネットの比較的創成期から存在していて、トレンドの移り変わりが早いデジタル業界において、もはやレガシー感が出てしまっているのは紛れもない事実。
どうしても、企業でも個人でも今から利用するとなると、最先端な感じがしない=ブランディング的にはマイナスイメージになりかねないかなと思うんです。
3. それでもブログをやりたい場合は?
先に述べたようにSEO資産を作りたいとか、コンテンツマーケティングをやりたい場合に、ブログという選択肢はありです。
でも、今更アメブロとかは選択肢としてイマイチなのは上記で説明した通り。
そこで今からブログをやる場合にオススメしたいのは次の2択です。
①オリジナルドメイン+WordPress
どこかの企業サービスを利用すると、どうしても流行り廃りの波に飲み込まれがち。
そこで、自社でドメインを取得し、サーバーを借りてWordPressなどのCMSでブログを運営することで、資産永続的にを自分たちのものとして残すことが可能です。
特にWordPressは世界中に利用者が多く、様々な機能のプラグインが開発されていることから、自分たちの好きなようにサイト設計できるというのが大きな魅力です。
ただし、全ての集客が自分たちに委ねられるため、SEOを頑張らないといけないデメリットがあります。
(逆にいうと、SEO攻略できればこれほど最強なことはないです)
②note
私の中ではブログとSNSのハイブリッドサービスだと考えている「note」(この記事が書かれているのもnoteです)は、この数年アクティブユーザー数(MAU)が順調に伸びています。
↑4,400万ですよ?Twitter並みです。
数ある無料ブログサービスの中で、日本マーケットにおいては最も上り調子で最先端を行くサービスだと思います。
noteの魅力は、note内の他人の記事などから流入導線があるため、SEOを頑張らなくてもアクセスを稼ぎやすいことが言えると思います。
実際、IT系の有名企業がマーケティングでnoteを活用する例も増えていますし、まだまだ伸び代のあるサービスだと考えており、今からブログやるという方にはオススメです。
個人的には、書きやすい仕組みが整っていて、続けやすいのが一番魅力かなと思っています。
ただし、noteで書き続ける場合、現時点ではエクスポート機能がないので、依存しすぎは禁物。
デジタルトレンド的に、ある日急にnoteが勢いを失うかもしれないことには常に気を配る必要があります。
あくまで経営学の一般論として、どんなヒット商品もプロダクトライフサイクル的に10年くらいで衰退期に入ってしまうのは知られた話です。
Facebookとかもう勢いがないですよね。
ですので、もしビジネス利用を考えるのであれば、noteで集めた顧客・見込み顧客リストを最終的に自分たちと直接連絡が取れる関係(例えばメールアドレスやLINEアカウントの取得など)に持ち込んでおくことまで設計しておくと良いと思います。
4. 結論:引き続き淘汰は進みそう
繰り返しになりますがデジタルトレンドは移り変わりが早いです。
旧式のサービスは衰退が進みますので、これからもブログサービスの淘汰は続くであろうと考えています。
一方で、FC2やアメブロなど商業的に成功しているサービスは残るでしょうし、noteのような新興サービスも色々と出てくることでしょう。
そしてそういったサービスに乗っかるのであれば、とにかく依存しない。
必要に応じて今後他のサービスに乗り換えることを念頭において利用するのが良いと思います。