Instagram運用における正しいKPIの設定について
企業におけるInstagramの運用においてKPIをどこに置いたらいいかわからないと言う声を耳にします。
ビジネスとしてInstagramをやる以上、目的を決め、その運用業務における費用対効果を考えるのは当然です。
しかし、 InstagramはTwitterやFacebookと比べて、ウェブサイトに直接流入させることができない媒体が故に、費用対効果が見えにくいというわけです。
ショッピング機能を使って商品を売るのであれば、その売り上げをKPIに設定すれば良いのかも知れないですが、そうでない場合、つまりブランディングツールとして活用している場合は何をKPIとすればいいでしょうか。
運用フェーズに合わせてKPIを変化させよう
InstagramにおけるKPI設定として正しいのは、運用フェーズに合わせて、適正なKPIに変化させていくことです。
その流れは下記ですが、順を追って説明していきます。
1) まずはフォロワー数を増やすことをKPIとする
端から見てわかりやすいのはフォロワー数です。
フォロワー数が多いほどたくさんの人に情報を届けていると言うことになりますから、競合他社と比べてフォロワー数が多ければ良しとするところがあるかもしれません。
特にInstagramの場合、フォロワー数が10,000を超えると、ストーリーズにてウェブサイト誘導ができるようになりますので、この数字が1つの目標と言う企業も多いかもしれませんね。
アカウントを立ち上げたばかりの時期や、フォロワー数がまだ少ないという場合は、こちらがKPIになってくるのは当然の流れでしょう。
しかし、フェーズが進むと、果たしてこのフォロワー数が全てなのかという疑問が湧いてくるはずです。
2) 次にエンゲージメント数を増やすことをKPIとする
フォロワー数がいくら増えても、全然いいねされないのでは、運用がうまくいっていない証拠です。
それはフォロワーとのポジティブな関係性が築けていないということになります。
そこである程度フォロワー数が増えた場合に注意したほうが指標があります。
エンゲージメントです。
エンゲージメントとは、自分たちの投稿に対して、主に好意的な反応を示してくれた数と考えれば良いでしょう。
投稿に対し、いいねをしたり、コメントをしてくれた人の数です。
したがって、ある程度のフォロワー数を獲得したら、KPIはこちらのエンゲージメント数にシフトした方が良いです。
エンゲージメント数が増えないということはブランディングに失敗していると見なせるからです。
ただ、エンゲージメント数はフォロワー数に比例するところもあるため、日々の運用では割り算した「エンゲージメント率」をみると良いでしょう。
この、率が高いものは「良い投稿だった」、「消費者に受け入れられる投稿だった」と判断できますので、次回以降の投稿に、そのエッセンスを反映させていきます。
3) 最終的には一般ユーザーが自社ブランドに言及している数をKPIとする
フォロワー数やエンゲージメント率が満足いくものになってきた場合、最終的には、いわゆる口コミ的なものがInstagram上で広がっているかどうかがブランディングのゴールといえます。
どうやって測定するかというと、ハッシュタグです。
企業名やブランド名、製品名などのハッシュタグを使った一般消費者の投稿数を見ます。
自分たちのサービスが受け入れられていれば、自然とそのハッシュタグが使われるようになっているはずだからです。
しかしこの場合、注意しなければいけないのは、ハッシュタグの表記が人によってバラバラになってしまいがちということです。
よくあるのは、ブランド名のアルファベットとカタカナの両方のハッシュタグができてしまうパターンとか。
これを防ぐためにも、またハッシュタグ利用を促進するためにも、普段から自分たちの投稿時に、利用してもらいたいハッシュタグをしっかり付けて投稿するということが大切になります。
また、応用的なマーケティング手法として、ハッシュタグキャンペーンの開催やインフルエンサー活用して指定ハッシュタグで投稿してもらうなどを合わせて行うことも有効です。
まとめ
以上のように、Instagramマーケティングでは運用フェーズに合わせてKPIを変化させることが望まれます。
ビジネスで運用する以上は、くれぐれも目的なくただ流行ってるからという理由だけで続けることがないようにしたいですね。
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