【Pick Up記事】津波への備え
100年前の関東大震災で鎌倉市が壊滅状態に陥ったことは、鎌倉市中央図書館の近代史資料室で公開されている史料でも学ぶことができます。火災や建物の倒壊の他、津波でも大きな被害が出ました。
津波が来たら高台へ逃げる。東日本大震災でも学ぶことになった教訓です。
デジKAMAの事業所はビルの3階にありますが、これよりも高い波が来たのが岩手県の沿岸でした。決して楽観視できる高さではありません。
同じ町内にある保育園では、合同避難訓練をしたとのニュースが先週ありました。近くの妙本寺の境内までということで、あの石段をみんなで上ったのですね。
今回のPick Up記事
最近の研究によって、約10分で大津波が各地に到達し、その後も繰り返し来ていたことが判明したとのことです。今回のPick Up記事も見てみましょう。
課題
鎌倉市では、最悪パターンの津波が高さ14.5メートルで、高台への避難をしようにも8分で沿岸に到達してしまうと想定しています。
沿岸部の30の建物を津波避難ビルとして、緊急時に一般の人を受け入れられるようにしていますが、海水浴シーズンなどには土地勘のない観光客が多数避難する可能性もあります。
課題に対する実践
短時間で場所を特定できるよう、津波避難ビルの屋上に遠くからでも目立つようバルーンを上げることを考えました。実際のバルーンだけでなく、VR(バーチャルリアリティー)を使っての実験もしています。
実践の結果
東北大学での研究結果を元に鎌倉市の防災担当者との意見交換が行われました。
将来の展望
津波警報が出たらバルーンが自動で膨らんで上がる仕組みができればと考えています。
再び関東大震災のような津波が来たときに人命救助の役に立つよう研究を続けていきたいと考えています。
さらに情報を集めるなら
津波避難ビルの整備(総合防災課防災担当)
小町通りは由比ガ浜の海岸から2kmほどの場所にあります。参考URLの3つ目のページからExcelの一覧を見たところ、以前は海沿いの町(材木座、由比ガ浜、坂ノ下、腰越)を中心に協定が結ばれていたのが、平成24年には鎌倉駅前にある小町や御成に範囲が拡大していることがわかりました。以前オーバーツーリズムについての記事をPick Upしたことがありましたが、観光客にも避難を案内できるようにキャパシティを広げていることを見て取れました。
※常に自治体のホームページで最新の情報を確認するようにしてください※
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