UXデザインの進化を加速する秘密兵器:ChatGPTの10の活用アイデア
こんにちは。アバナードのエクスペリエンスデザインチームに所属しているUXデザイナーの張です。
今回は、UI/UXデザインのタスクにおいて、ChatGPTがどのように活用できるかを調査してみました。UXデザインにおいて、効率的かつクオリティの高い成果物を提供することはとても重要です。本記事では、ChatGPT(チャットジーピーティー)を活用した新たな手法について紹介します。ChatGPTとは一体何なのか、そしてなぜUXデザイナーがこれを活用するべきなのかを解説します。
また、本記事は、UI/UXデザイナーや関心を持つ方々を対象にしています。ChatGPTを利用することで、UXデザインの効率化や問題解決の手法を学びたい方にとって役立つ情報を提供します。
そもそもChatGPTとは?
ChatGPTは自然言語処理のAIモデルで、質問やアイデアの提供など幅広い対話をサポートします。トピックに応じた情報を提供し、自然な返答を生成します。使い方は多様で、個人の質問やサポート、教育などに活用できます。簡単に言えば、対話を通じて役立つ情報を提供するAIサービスです。
つまり、ChatGPTを利用すると、まるで先生が隣にいるような感覚で、最適な答えを直接教えてもらうことができます。
UI/UXデザイナーはどのようにChatGPTを活用できるか?
実際にデザイン領域で働く友人たち(100人)に協力してもらい、デザインタスクにおいてChatGPTの活かし方についてアンケート調査を行いました。その結果は以下の通りです。
競合情報調査が最も多くの支持を受け、1位となりました。ただし、Googleでの検証が必要との意見もありました。2位のデザインフロー作成では、デザインシステムやカラーパレットなど、テイストに関する検討が主な活用方法として挙げられました。3位のペルソナ設定では、ChatGPTを活かして年別のユーザー層を具体的に迅速に把握することができます。4位のコピー探しでは、新規作成だけでなく、既存コピーの改善点もChatGPTからのアドバイスを活用する方法が考えられました。個人的には5位のデザインシンキングに非常に興味があります。ChatGPTを特定のキャラクターに設定することで、多くの人数でしかできないアイデア展開が可能になります。
ChatGPTに質問をした際、思った回答とは異なるものが返ってくることがありませんか?そのような状況を避けるために、以下のステップを踏むことでより精度が高い回答を得られます。
ChatGPTのキャラクターを指定します。
例えば、英語学習に関する質問をする場合は、「大学で10年以上英語を教える教授になってください。」と指定することができます。キャラクターを分けて、チャットのチャンネル名を変更します。例えば、チャット内で一度設定したキャラクターは変更しない限り、そのままの人格で保持されます。異なる用途に応じてキャラクターを使い分けることで、より適切な回答が得られます。
自身のキャラクターの年齢を変更する。もし回答が理解しづらい場合は、自身の年齢を下げて再度質問してみましょう。例えば、「中学生でもわかるように、説明してください。」と指定することで、より分かりやすい回答を得ることができます。
ちなみに、ChatGPTの質問制限に注意しましょう。ChatGPTの質問制限は2000文字ですので、大量のテキストを処理する場合はChatPDFの使用をおすすめします。ただし、大量の文字を処理するため、回答の精度はChatGPTよりも低下する可能性があるため、注意が必要です。
2.具体的な質問事例
お題は「投資不動産のLP(ランディングページ)を作成」というテーマであり、それに関連するUI/UXデザイナーのタスクについて、ChatGPTを活用して以下のように展開しました。
競合他社の調査
他社サイトのユーザビュリティ分析
他社サイトの色配分析
ペルソナ像の設定
ユーザーフローのサンプル作成
お問い合わせ完了までの画面遷移図
ワイヤーフレームの作成
キービジュアルのメインコピー作成
デザインシステムのドキュメント作成
提案資料の作成
まとめ
以上はChatGPTを活用して行った投資不動産のLP(ランディングページ)作成タスクの一例です。個人的には、自らGoogle上で検索するよりも、回答を受け身で得られることがヒントとなりました。もちろん、最終的な調整は必要ですが、効率性を実感しました。また、ChatGPTを通じて他の分野の知識も簡潔かつ迅速に入手できることを感じました。 なお、この文書ではChatGPTの無料版を使用していますが、ChatGPT PLUS(有料版)ではプラグインをインストールすることができ、回答がより明確かつ正確になります。今後の展開に期待しています。
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