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地方の光は日本の光、世界の光かもしれない「re:light local」

どうも、デジタルキューブグループ 広報のタカバシです。

ヘプタゴンでは2022年から、東北をクラウドネイティブにするプロジェクト「re:Light TOHOKU」を進めてきましたが、2024年にその枠組を広げ、同じ想いを持った地方企業とともに企業間コミュニティ「re:light local」(リライト ローカル)を設立しました。今回はその「re:light local」のきっかけをつくったヘプタゴン代表の立花さんに活動の目的や今後について訊いてみました。



立花 拓也
(株式会社ヘプタゴン 代表取締役社長 / 株式会社デジタルキューブ 取締役)

re:light local を立ち上げた理由

━━ 「re:light local」を立ち上げた目的を教えてください。

これまでヘプタゴンはクラウド技術を使って、東北の企業に新しい解決策や価値を提供し、発展を続けていける環境を作るべく「re:Light TOHOKU」を続けてきました。東北の企業や団体の実情に合わせてクラウドを活用し、いろいろな事例が生まれてきました。

ただ、地方でのクラウドビジネスでは、お客様の組織の中にクラウドに詳しい人が少ないため、我々がお客様の現場に赴き、お客様と同じ目線で伴走することがより求められることに気づきました。また、この考えは東北以外の地方でもクラウドのプロジェクトを進める上でのポイントとなることが様々な事業者との交流の中でわかりました。

この「地方ならでは」のクラウド活用のポイントを地方の事業者同士で情報交換を行い、ノウハウを蓄積していき、さらに同じ想いを持った仲間を増やしていくことが、地方でのクラウド推進に繋がるのではないかと思い、「re:light local」を立ち上げることになりました。

ここ数年、地方でもクラウドの活用・導入が少しずつ進んできていて、「地方でもできる」ことが徐々に浸透してきました。「re:light local」では、地方ならではの課題を地方に最適化されたクラウドの形で解決することで、「地方でもできる」から「地方だからできる」という次のフェーズへ前進していきたいと思っています。「re:light local」は地方における課題解決だけでなく、地方の可能性を最大限に引き出し、地方から世界へ、その次の世代へとクラウドのノウハウとマインドを広めていくことを目指しています。

━━ 「re:light local」という名前ですが、どんな想いが込められているのでしょう?

クラウドという新しい技術を使って、地方に新たな夜明けをもたらしたい… 地方が抱える課題だけではなく、その地域固有の強みや美しさ、価値を再評価し、光を当て直すことで、地方独自の新しい文化やビジネス、コミュニティを生み出せたらいいな、そんな想いを込めました。

現在、参画している企業は?

━━ 現在、参画している3社はどういった企業になりますか?

現在、株式会社ヘプタゴン、株式会社エイチビーソフトスタジオ、そして株式会社Fusic の3社が参画しています。どの会社も、地方でクラウド活用を推進し、テクノロジーを用いた新たな価値創造や課題解決に積極的に取り組んでいるだけではなく、クラウドのもつマインドやカルチャーを理解している、という共通点があります。

株式会社エイチビーソフトスタジオさんは、愛媛県を拠点に活動しており、地方企業や自治体に対してクラウドサービスの提供やシステム開発を行っています。地方の特性を生かしたサービス開発により、地域社会の課題解決に貢献しています。

株式会社Fusic さんは、福岡県に拠点を持ち、クラウドソリューションの提供を通じて、企業のイノベーション推進や課題解決をサポートしています。特に AWS の活用において豊富な実績を持ち、地方企業のクラウド導入を積極的に支援しています。

いずれも、クラウド技術やデジタル化の推進を通じて、地方に新たな可能性をもたらすことを目指しており、それぞれが持つ強みや知見を生かしながら「re:light local」の活動を通じて、テクノロジー活用の先進地域づくりに取り組んでいます。

re:light local のこれから

━━ これからどんな活動をしていく予定ですか?

「re:light local」では、地方におけるクラウド技術の活用とその普及を加速させるための活動を展開していく予定です。

まずはイベントの開催です。すでに2024年2月に仙台で開催しましたが、同様のイベントを各地域で年4回程度開催する予定です。イベントでは、テクノロジー活用方法の発信を行い、地方におけるクラウド技術の具体的な活用事例を共有します。地方でのクラウド導入を検討している企業や組織に向けて、実践的なノウハウや最新の情報を提供し、地方特有の課題解決に役立つ、実践的な知識の普及を図っていきます。

また、イベントだけではなく、情報交換やノウハウの共有を活発に行い、各社の知見の向上を目指します。これにより、地方におけるクラウド活用の先進事例を広く共有し、参画企業がそれぞれの課題解決に生かせるように互いに支援していきます。

これらの活動を通じて「re:light local」は、地方の枠を超えた価値を生み出し、様々な地域や次世代にも価値ある知見やモデルを提供することを目指していきます。

今後のイベント情報はこちらでチェック!

━━ 他の企業や団体が参画することもありますか?

もちろん、今後は我々と同じ想いを持った参画企業を募り、地方でクラウド活用を推進する企業のネットワークを広げていきます。

地方の課題解決には、多様なスキルセットやアイデアが必要だと考えているので、異なるバックグラウンドを持つ企業や専門家が加わることで、より幅広い解決策を生み出せると思います。特に、クラウド技術を活用して地方の新しい価値を創造したいと考えている企業や、地方での持続可能な社会作りに貢献したい方々とぜひ一緒に活動していきたいです。

「re:light local」というコミュニティを通じて共に成長し、一緒に地方から新しい価値を生み出し、地方の魅力を全国、そして世界に向けて発信していく… そのためにも、私たちは「#地方だからできる」という「re:light local」のビジョンに共感し、地方での挑戦を楽しむことができるようなパートナーとの出会いを楽しみにしています。


「地方創生」や「地域おこし」のようなキーワードは随分前からあるものですが、実際にどんな手を打てば効果的なのか、再現性があるのか、持続可能なのかは、まだ明確な答えがないと思っています。
ただ、時が経ち、インフラが整備され、リモートワークなどの仕組みも普及してきたことで、都会ではないデメリットは減ってきている気がします。そこに地方のメリットをプラスすることで、地方だからできることが増えていくのではないかと思いました。今後、「re:light localが広がって、いろいろな可能性も広がっていくのが楽しみですし、僕らも活動をともにできればと思います。

次のイベントは夏頃でしょうか? ヘプタゴンの X アカウント(https://twitter.com/heptagon_inc)でも告知しますので、よろしかったらそちらもフォローしていただければと思います。

それでは、また。