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未経験でも宇宙ビジネスに関与するには?最年少役員の出口正竜に聞きました!

株式会社デジタルブラストで人事を担当しています、谷合です。
今回は、最年少31歳にして取締役に就任した出口の登場です
これまでの経歴や、仕事との向き合い方などについて語ってもらいました!!
是非、ご覧ください。

―最年少役員の出口さん。31歳で取締役ってすごいですね。
いやいや、今は学生起業家もめずらしくない時代なので、むしろ遅いくらいかもしれないです笑。まだまだ小さな会社なので、会社経営から実際の生産業務までこなすことに日々奮闘しています。

―もともと起業や経営に興味があったんですか?
今考えれば漠然とあったのかもしれませんが、新卒の頃は考えていませんでした。

―新卒時はどこに入社されたんですか? 
IBMです。ITコンサルタントとして入社しました。
もともとITの知識が深くあったわけではなかったですが、自分の武器として身に着けていきたいと考えてIBMを選びました。

―IBMではどんな仕事が多かったですか?
最初の1、2年はプロジェクトマネジメントの補佐としていわゆるベーシックなビジネススキルを学びました。3年目からはよりテクニカルなスキルを磨きたいと考え、上司に頼んでコンサルの職種ながらエンジニアチームのSE見習いに転向しちゃいました笑。アプリケーションの開発からインフラ構築まで広く経験させてもらったことで、技術者視点でシステム開発をどう進めているのかを知ることができ、今でも仕事をすすめる上で武器になっていると思います。

―コンサルタントの立場でSEの職場で働くとは、いきなりの転向ですね!
そうですね!できる自信があったわけではないですが、でも将来的に自分がやりたいことへの成長機会は、積極的に掴みに行くべきだと思っているので、迷わず新しいことにチャレンジしました。
その後、システム開発のプロジェクトに携わる中で、”どんなシステム・技術を導入するのか”という視点で考えるIT側の立場よりも”クライアントが本当に実現したいビジネスや業務は何なのか”を考えるビジネス側の立場で、実効性のあるシステム開発に貢献したいと考え、国内コンサルファームに転職をしました。

―そこで代表の堀口と出会ったんですね。
そうなんです。官公庁のPJで一緒に仕事をしたのがきっかけでした。
リサーチ資料や提案資料の作り方等、堀口さんにはコンサルとしてのベーシックスキルを教えてもらっただけでなく、新規事業開発や起業の魅力についても教えてもらいました。その頃から、起業に対する思いが芽生えてきたと思います。その後暫くして、堀口さんから『一緒にデジタルブラストを盛り上げてくれないか』とお声がけいただいたのが、はじまりです。

―デジタルブラストにジョイン!もともとは宇宙に興味があったんですか?
人並みには当然ありましたね、小学生の頃は”アポロ13”という映画を何度も観ては、コタツの下に潜っていたりしていました(笑)宇宙飛行士という職も興味をもっていましたが、前回の選考では応募資格に自然科学系の学位が必要であったあったため断念していました。ただ、宇宙領域だからデジタルブラストにジョインをしたというより、“圧倒的なスケールのビジネスフロンティア”であるということに純粋にワクワクしたというのが正しいかもしれません。

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―初めての宇宙案件について教えてください。
衛星データの民間活用を促進するという案件でした。JAXA保有の衛星データを卸している会社から、今後利用ニーズが見込まれる顧客層にプロモーションをかけたいという要望があったんです。そこで、コンサル時代に培ったスキルを活かして、各業界の規模やデータ活用のトレンドをリサーチして、プロモーション計画の提案をしました。

ー実際宇宙案件にはじめて関わった感想はいかがでしたか?
宇宙って身近な生活でもどんどん活用が進んでいるんだなということを知り、宇宙産業の盛り上がりを実感しました!モノを宇宙に運ぶことや、宇宙で何かを研究することばかり考えると、とても難しい領域に思えてしまいますが、とくに衛星データの活用は、コンサルタントで経験した企業のデータ活用支援に非常に近しく、やりがいのある領域でした。

―宇宙のバックグラウンドがない中、どうやってインプットを増やしていったんですか?
飛び道具的なものはないので、日々の業務の中で覚えたテーマを他の仕事でも活用することを常に念頭におきながら、新しい情報をこれまでの情報とこれからの情報に紐づけることを意識していました。例えば自分が担当したISS・「きぼう」や衛星データの話で面白いと思った人をTwitterでフォローして、その人がさらにフォローしているひとをフォローしたりして、雪だるま式に関連情報を収集したり、JAXAチャンネルで公開されている関連イベントを見たりなどしています。
もちろん実際の案件の中で浴びるように宇宙の情報を収集して覚えていくこともあります。特にJAXAが主催する、国際宇宙ステーション「きぼう」利用シンポジウムの運営からは、多くの知識を得ることができました。議事録を書いているだけでも勉強になることばかりでした。「きぼう」の実験設備・サービスや、宇宙飛行士の暮らし、宇宙空間が与える人体への影響とか、関心領域がどんどん広がっていきました。
ここ1年はISS・「きぼう」の民間利用促進分野を多く手掛けてきたので、その領域はある程度自信をもって説明できる分野になってきたなと思っています。今年はさらに海外の宇宙機関と、衛星データを活用したビジネスの創出を推し進めることにも注力しています。

―宇宙のバックグラウンドがない中、宇宙案件に携われるようになったのはすごいことですよね!今宇宙産業はとても盛り上がってきていますし、出口さんのようにはじめは知識がないけど、宇宙産業にはいってみたいと思っている人は多いと思います。
そうですね、まさに僕もその1人だったのですが、いままで培った知識・経験を活かせるところは宇宙のどの領域なのか見極められることが重要だと思います。僕の場合は、プロジェクトやビジネスイベントの取り纏め・推進役というのが得意分野です。その経験を生かして、JAXAイベントの運営や宇宙ビジネスのリサーチ等を担当させてもらいました。例えば動画制作・メディア運営が得意なら、その分野から入ることも出来るし、
もし、英語力に自信があるなら、宇宙産業が盛んな海外との窓口として調整役をやることができると思います。
自分の専門・得意分野を切り口に宇宙の仕事に携わり、宇宙の情報を吸収して次に活かしていく事が地に足がついたやり方だと思っています。

ー様々なキャリアをもった方が宇宙産業でビジネスをする可能性があるということですね!
なんか希望がありますね!
そうですね。宇宙産業は技術者じゃないと関われないのではないかと思う方がたくさんいます。もちろん技術を知っていることは重要です。ですが、必ずしも始めから必要ではないです。まだまだ宇宙産業はブルーオーシャンです。自分のスキルを活かせるポジションが絶対あるはずです。

ー文系出身の方が、理系知識がないので宇宙産業に入れないのではないかと悩んでいる方がいました。出口さんのアドバイスを教えてあげたいです(笑)繰り返しになってしまいますが、要は使いどころです。宇宙領域に必要なのは必ずしも理系知識だけではないので、あきらめないでほしいです。

ー新卒の方も宇宙産業にはいりたいと思っている方がいると思いますがアドバイスがあればお願いします。
宇宙産業に関わっている会社は大手からベンチャーまで様々ですが、会社によって宇宙産業とのかかわり方はそれぞれです。一事業部なのか、会社全体で宇宙案件を行っているのか、どんなサービスをどんな顧客に提供しているのか。自分が関わりたいと思っている宇宙案件がその会社で携われる余地があるのかを見極められると思います。

ーたしかにそうですね!他社でいくら手をあげてもやりたい宇宙案件には関われなかったっていう方も聞いたことがあります。でも大手からベンチャーに飛び込むことに抵抗はなかったですか?
正直、大企業は居心地が良かったですよ(笑)
でも、10年先、20年先の自分のキャリアを考えたとき、自分がこの会社でしか生きていけなくなることを不安に思いました。このままではどこかの企業に属していないと生きていけない、飼い慣らされた人間になってしまいそうでまずいなと。
ベンチャーは実績も少なくブランドも無い、資金も潤沢ではないので、自分でどうにかするという思考がないとやっていけない。自分の努力がダイレクトに影響するので会社に頼らず生きていくにはベンチャーは非常におすすめですね。

ー会社と共に成長し、また自らのキャリアを歩んでいく方法としてベンチャーは良い選択肢だということがわかりました!キャリアに悩む若手社員に何か伝えたいことはありますか?
若い時って、自分の仕事を、目先の面白さ・楽しさという”印象”だけで選びがちだと思うんです。
どんな仕事もほとんどが地味で泥臭い業務ばかりなので、表面的な印象だけで判断するのは無駄です。仕事に対して楽しさを求めるのではなく、その仕事をやり遂げることに誇らしく思えるかどうか大事にして自分のキャリアを歩んで欲しいと思っています。

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ー最後に今後の出口さんの野望を聞かせてください。
デジタルブラストの新規事業として、既存の宇宙のリソースを活用したビジネスを作っていきたいと思っています。宇宙ビジネスを考えていく中で、新しい技術の開発を前提に考えてしまうと技術的なフィージビリティの検証でどうしてもスピード感が失われてしまいがちなので、今確立された技術をどう地上に還元していくのか、確立された技術をどう2次利用していくのかという方法でクイックに検討し、全く新しいビジネスを生み出したいと思っています。

ありがとうございました!これからも若手を引っ張っていってください!


あとがき
今回のインタビューではキリっとされていましたが、実は音楽とワインと車が大好きな出口さん。特にワインについてはかなり詳しいらしいです!また今度聞いてみようかなぁ。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!!


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