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面接での逆質問例-3:「1日はどんな流れですか?」

「1日の流れを教えてください」という質問は、面接をしているとよく聞かれる質問の一つではあります。

きちんと答えたいと常に思っているのですが、実はコンサルタントの仕事なので毎日同じ流れで仕事をすることは無く、どうやってお答えすれば良いのかに困るというのが本音です。

例えば、BPO(Business Process Outsourcing)を受託しているケースや店舗、工場だとほぼ一日の流れや手順はある程度決まっているかと思います。
もちろんイレギュラーなことは多々発生するでしょうけど、まずは朝は9時10分前にオフィスに到着してPCを立ち上げ、あれとこれをチェックして前日までの数値を確認。その後その数値を集計してだれそれに報告して…って感じです。
決まっているというか、まずはその日のうちにやっていく定型の業務が任されているので、それをしっかりと進めていくことが求められると言っていいでしょう。

でも、コンサルタントの仕事は、常にアンテナを巡らして様々な情報をキャッチアップし、企業成長の真の阻害要因は何か、その阻害要因を取り除くためには何が必要なのか、それを取り除いた場合にはどのようなシミュレーションが立てられるのかを考えているわけですね。
何をどうやって調べるのか、情報をどうやって整理するのか、アイディアをどんな形で整理しまとめるのか?誰とその内容を議論、検討するのかというのは毎日ちがってきます。

さらに、一人の人間が参加しているプロジェクトは一つじゃなくて複数のプロジェクトが常に複数平行して動いていますから、それぞれのステイタスに応じてその日その日に行うタスクは常に変わってきています。
ある一つのプロジェクトに流れはありますが、一日の流れはそれらのプロジェクトが平行して同時に断片的に進んでいる状態なので、その複数のプロジェクトの動き方にあわせて毎日全く異なること異なる順番で処理しているというのが実態です。

あらかじめ決まっているのは、社内の定例会議のスケジュールクライアントとの定例会議のスケジュール。あとは会食のスケジュールくらいです。

従って、新卒1年目で入社したときにOJTではどのような流れになるのですか?と言った流れを確認するときには意味がありますけど、社会人経験が3年とか5年以上ある人であれば、すでに複数のプロジェクトを同時並行でこなしていくことは通常の業務として行っているはずですので、動き方というのは日々異なっていることはおわかりになるのでは?と思います。
なので、どうしてそういうことを聞くんだろうか?と逆に不思議になるというのが正直なところです。

もし、どうしても聞きたいのであれば「コンサルタントの働き方としてこういう記事を読んだのだが、実際はどうなのでしょうか?」といった、事前の下調べや調査に基づいた内容を確認するといった聞き方の方が良いのではないでしょうか。

不用意に聞いてしまうと「この人はいままで毎日定型の業務しか行ってこなかった人なのだろうか?」「自分自身の仕事を自分で組み立てられない人なのだろうか」と思えてしまいます。

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