見出し画像

今のままだと、新聞や雑誌よりもTVの方が先に死ぬんじゃないか?とふと思った。

ふと思っただけのアイディアの整理です。

最近のテレビ番組のコンテンツクオリティ低下を見るに、今のままだとマスメディアの中で真っ先にテレビが死ぬんじゃないかって思った次第。

その要因をいくつか考えてみる。

・制作コスト規模


→動画コンテンツとして今のテレビ制作スタイル(スタジオ、撮影、編集、人件費、各種設備、電波送出装置等)規模がどうしても巨大。その制作費を回収するモデルがないと負荷が大きい。

→実際に人口が減り、その結果としてのTV視聴者数が徐々に減っている地方のTV局は制作コストの負担これから一層厳しくなる可能性が高い。(TVの収益は広告費が主となるわけで、その広告費はTVの視聴者数に比例する。つまり、人口が減れば広告収益が減る)

→一方、ラジオは技術進化によって制作費用のコストダウンが可能となったし、どこからでも放送が可能という機動性を持たすことができるので規模の小さなビジネスモデルでも継続性を持つことができそうな気がする。なので、地方のコミュニティFMなどで元気なところも出始めている。
→新聞や雑誌の場合だと取材編集のコストダウンは難しいが、印刷は自社で抱えることなくアウトソースが可能でありコスト規模は小さく柔軟性を持たせることが可能。

・費用の回収(収益の確保)

→テレビ(特に地上波)はほぼ無料で視聴できるため費用を回収しにくい一方、新聞や雑誌は実はきちんと購読費を回収できるビジネスモデルになっている。テレビはタダだけど雑誌は買うものという消費者の意識も大きい。
→なので、実は新聞や雑誌の方が「誰がお金を出しているのか」「誰が見ているのか」をちゃんと把握することは可能。(これは誰に向けてコンテンツを作成し、提供するのかを判断しやすいし、マーケティング的にはとても大切)

・消費者のメディアに対する態度

→テレビの場合、その多くが受動的なメディア接触態度と考えられている。どういうことかというと、テレビ番組は一方的に流れてくるだけで番組などに対して視聴者側から働きかけることはあまりない。さらに、番組についてもその放送時間はテレビ局の都合で決められており、視聴者側はそれがながれてくるのを待つ事になる。消費のタイミングは消費者は選ぶことができないのだ。もちろん、録画はできるが設定を忘れるとそれは不可能であるし、そもそも録画という機能・サービスを消費者が放送とは別に用意をする必要がある。

→一方、新聞雑誌の場合は、消費者側に何か欲しい情報やエンタテイメントがあって、それを積極的にお金を払って取りに行っている。そしてその取りに行った情報やコンテンツの消費するタイミングは消費者が自由に選ぶことができる。

簡単にまとめると、TVというメディアはマスメディアの中でも、
・制作コストが高く費用回収が難しい。
・消費者にとっては見るタイミングなど自由度が低い

ということになる。

などと考えていくと、TVというメディアはメディアとしての危機ポイント(視聴者からの選択されるか否か、ビジネスモデル的損益分岐等)が他のメディアの比べて非常に高いところに存在しているという気がしたわけです。

で、そのテレビの番組クオリティが自滅するかのように低下をしていくと、さらに見る人が減り収益を上げることができなくなり、死んでいくスピードが加速していく。そんな状況になってきたのかなぁと。

というメモです。

もう少し、考察を進めながら整理をしてみようっと。

続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?