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【メモ】技術開発とコミュニケーションの溝

「ヤマザキ」が“発がん物質”臭素酸カリウムの使用をわざわざ再開する理由 https://wedge.ismedia.jp/articles/-/18937 @WEDGE_Infinityさんから

企業の持つ技術というのは、進みすぎると一般には難し過ぎてわからなくなることが多いのではないだろか。特に先端技術になればなるほど、専門的な知識が必要となる。特に商品開発に関わるものになると、製品のコアの技術もあれば、製品として世に出すための製造技術であったり、輸送技術であったり、梱包技術なども関係してくる。

当然、消費者はその全てを理解することはできないし、理解しようとしても理解できないこともある。理解しようとしないこともあるだろう。企業側も理解して欲しいとは思うが、その労力を考えるとどうしても二の足を踏むこともあるだろう。ところが、消費者は勝手なもので「説明しろ」「わかるように説明しろ」というが、わかるように企業側が説明しようとしても、企業側の「わかるように」と消費者の「わかるように」というのは予備的な知識の差があって当然埋まることはない。

それは「企業と消費者の埋まらない溝」(と、いま私が勝手に名付けた)言えるのじゃないだろうか。

食品製造に関する技術は、製造手法、素材、衛生管理、梱包輸送管理など多くのことが複雑に絡み合い、その全てを消費者が理解することは難しいし、一方では「知らないこと」「理解できないこと」は消費者の不安を生む種子にどうしてもなってしまう。

この「臭素酸カリウムの過去の誤解」はそんなところから生まれたような気がする。

しかし、その誤解を恐れずに技術開発、商品開発を進め、またここで新たに溝を埋めようとする企業の覚悟というのはとても尊い姿勢なのだと私は思う。


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