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こんにちは。DIGIPROです。

突然ですが、2022年10月2日、3日が「デジタルの日」って知ってましたか?

デジタル庁によると、以下の方針で制定された日とのこと。

2021年より、社会全体でデジタルについて定期的に振り返り、体験し、見直す機会として、「デジタルの日」が創設されました。官民で連携し、デジタル関連の技術・サービスを利用した様々な取組を実施し、社会のデジタル化に向けた機運の向上に取り組みます。

デジタル庁HPより

デジタル庁では、国民の生活を便利にすると同時に、温もりのある社会をつくるためのデジタル化を進めています。
デジタルの日及びデジタル月間は、社会全体でデジタルについて振り返り、体験し、見直すことで、デジタル化の機運を高めるための大切な機会です。
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河野大臣の言葉の一部

1.なぜこんなにデジタルなのか

日本の労働生産性が低いことは、既に周知の事実です。

実は、労働生産性が低いのは、ここ10年程度の話ではなく、50年以上前から続いている状況です。日本人が働かないと思っている欧米より低い状況は何も変わっていません。日本は生産性の低さを長時間労働で補ってきたと言えます。
働き方改革は労働環境の改善としては良い事でしたが、根本的な生産性を改善せずに単純な労働時間だけ削減したので、付加価値・競争力という意味では、さらに悪化したと言えるでしょう。

日本生産性本部「労働生産性の国際比較 2020」より

その原因の一つに、日本のIT化の遅れがあります。
日本のITの導入状況は70%程度と、アメリカ、イギリス、ドイツより低い状況にあります。

総務省「ICTによるイノベーションと新たなエコノミー形成に関する調査研究」(平成30年)

さらに、IT化の遅れによりビジネスの俊敏性(変化への対応の速度)が低いという結果になっています。


令和3年版 情報通信白書より

これだけ変化が激しい中、ビジネス環境の変化に追いつくのはデジタルなしでは、容易ではないということが分かります。

デジタルはもはや、企業にとって必須ツールになっています。

2.不思議な日本の文化

日本のビジネスは不思議なほど、以下のどれかを期待する傾向にある様に見ます。

「高度な人的スキルに依存する」
「(人件費含め)コストカット第一」
「マジックの様な解決法を探す」


・何十年もかけて到達できる、ものすごい高い技術の人が潤沢にいる
・付加価値をつける事よりも、コスト削減を優先する
・新しい事をするのに、絶対に成功する魔法があると信じている

これらは、直感的には間違いであると気付いているにも関わらず、
数十年変えられない現状を生んでいる様に思えます。


3.デジタルを活かすには価値向上に目を向ける

ITの強みは、大量の計算処理を高速に行えることでした。

しかし、人口減少局面の日本で単純アウトプットを高速化しても、大きな付加価値が生まれる可能性は低いです。

また、コスト削減はここ数十年でかなり行われてきたので、大幅な削減は望めないでしょう。※ムダの排除は必要ですが


ここ数年でデジタルとしては新たな局面を迎え、センサー、AIの普及でデータに新たな価値が加わりました。

今まで人にしかできなかったことをデジタル、AIで代用する。

企業情報を発信するだけでなく、SNSやアプリなどのテキスト情報や購買情報などからデータ分析を行う。

といった、より付加価値の高いIT投資が可能になりました。


単純なコスト削減を目指すのではなく、生産性向上=価値を高める選択と考える企業が増えれば、日本の企業はまだまだ成長の余地が残っていると思います。


そして、私としても、その様な企業を支援していきたいと思います。



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