中国スパイ機関、WeChatソーシャルメディアアカウントで権限と範囲を拡大。

2023年10月6日 09:30

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」のウィリアム・ゼン(William Zheng)は2023年10月06日に、中国のスパイ機関国家安全省(State security ministry’)の最近の綱領での積極的な姿勢には、中米関係に関する解説も含まれている
国家安全省の成果物も豊富で、約40の記事と解説、および3本のビデオが含まれていると報告した。

中国のトップ諜報機関が、8月にWeChatアカウントを立ち上げた直後、中国と米国の関係についての解説をソーシャルメディアに投稿した。特にベテランの中国ウォッチャーの間で眉をひそめた。

もしMSS(Ministry of State Security/国家安全省)に、伝統的に他の機関の権限である領域にまでその触手を伸ばす権限が与えられていたとしたら、観察者らは若干の警戒感を持ちながら疑問を抱いた。

陳宜新(Chen Yixin)が同省トップに任命されてから約1年後、MSSの新たな積極性は、外国スパイの取り締まりと中国の反スパイ法の更新と一致した。
更新された法律は、治安機関に対し「スパイ行為を防止し、阻止するために、国民の動員と組織化に頼る」ことを義務付けている。

同省はまた、外国スパイによる活動の疑いについて国民からの情報提供を募る別のWeChatアカウントも開設した。

中国の最高国家主席習近平(习近平/President Xi Jinping)の長年の弟子である陳宜新は、中国政府の立場や政策を宣伝するプロパガンダツールとしてソーシャルメディアを利用してきた実績がある。

観察者らは、MSSがWeChat上で多くの活動を行っており、2023年09月にほぼ50の記事と解説を(時には日曜日に)公開し、プラットフォーム上で3つのビデオクリップを公開したと指摘した。

みなさん、ご注意ください。

特に、香港、上海。深圳、北京

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