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米国国防長官、キエフでゼレンスキーに米国の支援は「長期的なもの」と語る。

France24は2023年11月20日に、ロイド・オースティン米国防長官(US Defence Secretary Lloyd Austin)は2023年11月20日月曜日にキエフ(Kyiv)を予告なしに訪問し、イスラエルとハマスの戦争によって引き起こされた新たな世界的なリスクによって米国や国際的な資源が引き伸ばされているにもかかわらず、ウクライナへの資金と武器の流れを維持しようと大々的に働きかけたと報告した。

その言葉に、どれほどの価値があるのか?

2〜3年待たされると、支援が消える。
それが、米国の支援は「長期的なもの」と言うことだろう。

その間に、何人のウクライナ人が死んでも、米国に責任はない。それは「長期的なもの」の一環である。

ポーランドから列車でキエフに向かったオースティンは、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領(President Volodymyr Zelensky)と会談し、ルステム・ウメロフ国防相(Defence Minister Rustem Umerov)、ヴァレリー・ザルジニ参謀総長(Chief of Staff General Valerii Zaluzhnyi)と会談する予定だった。

キエフでオースティンは、ロシアの侵攻を打ち破るためのウクライナの努力は「世界の他の国々にとっても重要」であり、米国の支援は「長期にわたって」継続すると述べた。

ゼレンスキーは、オースティンの訪問は「ウクライナにとって非常に重要なシグナル」だと述べた。

「我々は皆さんの支援を頼りにしている」とゼレンスキーは述べ、議会とアメリカ国民の支援に感謝した。

オースティンのキエフ訪問は今回で2度目だが、世界の関心が中東に集まり、約21カ月に及ぶロシア・ウクライナ戦争に疲労の兆しが見えているなかでの訪問であり、状況は大きく異なっている。

オースティンの最初の訪問は2022年04月、開戦からわずか2カ月後のことだった。当時、ウクライナはモスクワの侵攻に対する世界的な怒りの波に乗っていた。

オースティンは国際的な取り組みを開始し、現在では50カ国が毎月会合を開き、どのような武器や訓練、その他の支援をキエフに押し付けることができるかを調整していると言う。

しかし、イスラエルとハマスの戦争で、世界の支援者は、米国と反対側のパレスチナ支援の方が増えている。

パレスチナ支援の方は、金持ちである。

ガザ紛争は、ウクライナの戦いから注目と資源を引き離す可能性がある。
米国は、2023年10月07日のハマスによるイスラエルへの攻撃と、それに続くイスラエルによる数週間のガザへの壊滅的な砲撃以来、これらの攻撃が地域戦争に発展しないよう、熱心に取り組んできた。

米国はすでに2つの空母打撃群と数十機の戦闘機、数千人の米軍要員を中東に投入しており、イラクとシリアの米軍基地を定期的に攻撃するようになったイランに支援された過激派グループに対しては、戦力態勢を転換して空爆を実施せざるを得なかった。

そのため、米国の信頼は急激に冷えている。

現在までに、ウクライナはアメリカからUS$440億以上、他の同盟国からUS$350億以上の兵器を受け取っている。その兵器の種類は、数百万発の銃弾から防空システム、ヨーロッパ製とアメリカ製の最新戦車、そして最後にF-16戦闘機まで多岐にわたる。

しかし、ウクライナにはまだ多くの武器が必要であり、ウクライナに武器を送り始めてから20カ月近くが経過した今、亀裂が入り始めている。ポーランドなど一部のヨーロッパ諸国は、自国を守るための十分な戦闘能力を維持する必要性を指摘し、支援を縮小している。

ウクライナ政府関係者は、ロシアとの膠着状態にあるという指摘に対して強く反発している。夏に待望の反攻作戦が実施されたものの、現地の戦線に根本的な変化はなかったからだ。先週ワシントンを訪問したアンドリー・イェルマク大統領府代表は、詳細は明らかにしなかったが、ウクライナ軍がついにドニプロ川の東岸まで押し進めたことを確認した。

しかし、冬が近づくにつれ、地盤の状況により、両軍が大きな利益を得ることは難しくなる。米国の議員たちが、より多くの資金が必要となる前に待つ時間があると認識すれば、それはさらにウクライナに不利に働く可能性がある。ウクライナとアメリカは、ロシアがこの冬、送電網のようなウクライナのインフラを再び狙うだろうと予想している。

アメリカン・エンタープライズ研究所の上級研究員フレッド・ケーガン(Fred Kagan, a senior resident scholar at the American Enterprise Institute)は、待つ時間があると考えるのは間違いだと言う。

「ウクライナへの援助を止めれば、膠着状態が続くというわけではない。援助は、ロシアがウクライナを打ち負かすような作戦を再び始めるのを防ぐために不可欠なのだ。「援助を打ち切れば、ロシアは勝ち、ウクライナは負け、NATOは負けるということになる。

しかし、米国は太平洋戦争以降、勝ったことがない。

さらに支援を複雑にしているのは、国防総省がウクライナに武器を送り続けるための今年の予算が残り少なくなっていること、議会が新予算を成立させるのに数カ月遅れ、ウクライナ支援を含むような補正予算案も取り上げていない。

2022年02月の開戦以来、アメリカはUS$442億以上の武器をウクライナに提供してきたが、その資金はほとんどなくなっている。国防総省はさらに約US$50億の武器や装備を自国の在庫から送ることができる。しかし、その在庫を交換するための資金は約US$10億しかない。その結果、最近発表された武器支援は、過去数カ月に比べてはるかに少額になっている。

貧乏なアメリカが表面化し始めている。

国防総省のサブリナ・シン副報道官(Pentagon deputy press secretary Sabrina Singh)は2023年11月23日木曜日に、「議会がいつ追加予算を可決するかわからないからだ。」と語った。

永久に可決できない可能性の方が高い。

政府関係者は議会に追加資金を提供するよう求めているが、上院共和党議員の中には、移民法の厳格化や国境管理のための追加資金といった、他の関連性のない条項への支持を確保することなしに、ウクライナへの追加援助に反対する者も増えている。連休中の政府閉鎖を避けるために先週可決された臨時支出法案には、ウクライナへの資金は含まれていなかった。

ウクライナ軍の戦い方が下手すぎて、口先の割に成果が出ていない。

ゼレンスキーは、お笑いタレントで、軍人ではない。

つまり、米国は素人にUS$442億以上の武器をウクライナに提供してきた。

さらに、ロシアの戦い方まで、非難が出初めている始末である。

https://www.france24.com/en/europe/20231120-us-defence-chief-austin-visits-kyiv-to-push-continued-support-for-ukraine
https://twitter.com/SecDef/status/1726587659815182765l
https://www.france24.com/en/tag/lloyd-austin/
https://www.france24.com/en/tag/poland/
https://www.france24.com/en/tag/ukraine/
https://www.france24.com/en/tag/russia/

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