あの「月刊カメラマン」がムックで復活していた!
私が一番好きだったカメラ雑誌「月刊カメラマン」が復活していた!
昨日、クリスマスイブに一人でイオンに行ったときの話。
イオンの中にある本屋に行ったところ、「趣味の雑誌コーナー」に懐かしい「カメラマン」のロゴ付きの本があったので、思わず目を疑ってしまった。
アレの影響や部数の減少、編集長の体調不良により2020年4月に発売の5月号をもって突然休刊となっていた「月刊カメラマン」が「リターンズ?」の文字を付けて「カメラマン 間違いだらけのカメラ選び&デジカメBOOK 2020-2021」として復活していた。
今回は、通常の月刊誌としての復刊ではなく、年末発売号の人気企画だった「間違いだらけのカメラ選び」と「デジカメBOOK」を中心としたムックとしての復活らしい。
「間違いだらけのカメラ選び」はプロカメラマンの対談、「デジカメBOOK」は現行機種一つに一人のレビューワーが評価を書いた年鑑のような記事で、特筆すべきは、どちらの記事にも「メーカーやカメラに対する批判や欠点がちゃんと書かれている事」である。
「なにを当たり前のことを…」って方も居ると思うが、他のカメラ雑誌にそのような記事が載ることはほとんどない。あるとしても、新機種が出たときに前機種と比較する中で「前の○○はこれができなかった」的な記事が載るだけである。
特に、ミラーレス化に乗り遅れたニコンやキヤノンに対する忖度のない意見は、読んでいる方がハラハラするときもあった。
また、一般ユーザーのフルサイズ偏重についても苦言を呈していて、2018年12月号の対談の中で「フルサイズをありがたがっているユーザーは、そんなにちゃんとした写真を撮っているのか?」と書かれていて、私は目からうろこが落ちる思いがした。結局、その記事をきっかけにSONYのα7IIから富士フイルムのX-T3に乗り換える事になったので、月カメには大きな影響を受けているわけである。
今年の対談も各メーカーに対して褒めるところは褒めつつ、ちゃんと欠点を指摘している。
それ以外にも、カメラとカメラ雑誌業界についての対談「カメラ雑誌休刊の真相、カメラ業界の今後」(アサヒカメラの編集部員も登場している)や「女子カメラマンの座談会」に加えて、座談会でのメーカーに対する苦言に対してメーカー担当者が反論するコーナーがあり、月刊の時代よりも一歩も二歩も踏み込んだ記事になっている。
後半のレポート記事も充実していて、何度でも読み返せる内容の濃さになっている。
Amazonでは品切れになって定価より高く売るショップもあったようだが、重版するのか在庫が仕入れられたのか現在では定価販売に戻っている。
今後の刊行は、このムックの売れ行き次第のようなので、興味がある方はぜひ支援のために買ってあげて欲しい。
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