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【最近読んだ本】文章の書き方系2冊

私は、小説を読むのが好きだが、自分の文章力のなさを自覚しているので、「文章読本」「文章書き方」みたいな本は常に読んでいる。

もちろん、「文章力を上げる」ためには、「センス(文才)」と「経験値(たくさん読んでたくさん書くこと)」が必要なのはわかっている。ただ、多少効率よく文章力を上げるためには、先人によって体系的に書かれた解説書を読むことも必要だと思う。

最近、2冊続けてその分野の本を読んだので、感想を書く。

『ライティングの哲学』

4人のライターが、2回の対談とその間に書いた「自分が考える執筆姿勢」みたいな文章から、現代の執筆プロセスについて考える本。

全員がMac使い。アウトラインプロセッサーやEvernoteみたいな情報収集整理ツールから自分の執筆スタイルの最適解を探っている。

どっちかというと、本や卒論程度の長い文章を書くときの手法についての書籍。

タイトルのあるとおり「哲学」については理解できた。ただ、その「哲学」が四者四様であることからわかるとおり、これは「人による」としか言えない。

「文筆家の姿勢・覚悟」については、理解できた。

『批評の教室』――チョウのように読み、ハチのように書く

書いているのはシェイクスピアの研究家の北村紗衣。

帯のイラスト(モハメド・アリ)を描いているのが岩谷テンホーだと思ったら、別の人だった。

本や映画のレビュー(批評)を書くときの手順について、「精読する」「分析する」「書く」「ミミュニティをつくる」に分けて、実際の作品を例に挙げながら解説している。

特に前半の「精読する」「分析する」の部分は、これまでになく具体的でわかりやすい。一方で、その分析結果からどう批評を作っていくかについては、私みたいな凡人にとっていまいちわかりにくい。

結局、表紙にあるボクシングじゃないけど、練習(書くこと)あるのみなのかもしれない。

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