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ファーストコンタクト+架空戦記で描く第二次世界大戦前夜「大日本帝国の銀河」感想

TSUTAYAで表紙を見て買った「架空戦記+SF(ファーストコンタクト物)」な小説。

架空戦記と私

ざっくり定義付けすれば、「ミッドウェイ海戦でもっと上手くやっていれば太平洋戦争も…」みたいな発想から生まれた架空戦記というジャンル。

古くは「連合艦隊遂に勝つ」をはじめ、荒巻義雄や志茂田景樹等々、第二次世界大戦に戦国時代に三国志…とけっこう読んでいたが、結局飽きた。

ジャンルとしても、煮詰まったというか、書き尽くされた感があり、「と学会」で報告されるぐらい「とんでも」な設定の作品も生まれ、すっかり廃れた気がする。

それでも、良質な作品を作り続けている横山信義は、現在でも追いかけている。

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架空戦記+SF

日華事変が深刻さを増す昭和十五年六月。和歌山県の潮岬にて電波天文台の建設に取り組む、天文学者にして空想科学小説家の秋津俊雄は、海軍の要請で火星から来たと言う人物と面会する。いっぽう戦火が広がる欧州各地には、未知の四発爆撃機が出現していた――。架空戦記+ファーストコンタクトの新シリーズ開幕

多分、「異星人」と接触できた日本と、接触には失敗したがテクノロジーの一部を手に入れたドイツが、史実よりも有利に第二次世界大戦を戦う話になるのだと思う。

「銀河」は、あの飛行機の話なのか、単なるミスリードなのかは、もう少し読まないとわからない。

わざとだと思うが、海野十三の小説みたいなレトロな雰囲気で、子供の頃に読んだジュブナイルみたいにも思える。

宇宙人が出てくる架空戦記は初めてではないが、宇宙人とのファーストコンタクトを除けば、非現実的な展開もなく、落ち着いて読めそう。今後に期待。


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