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介護幸福論【ワニブックス】

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独身の中年息子が綴る介護奮闘記。
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#介護幸福論

さようなら。空へ昇る花火に重ねた父と母の御魂〈介護幸福論 #40〉

「介護幸福論」最終回。父と母を見送り、東京に帰る前に長岡花火を見ようと思った。長岡には中…

母の言葉と思い出を力に、人生の再起動をしよう。〈介護幸福論 #39〉

「介護幸福論」第39回。成功だと思われた手術を終えたあと、母は静かに旅立った。心残りだった…

ソ連が載った地図帳を母のために買い替えてあげたけど。〈介護幸福論 #38〉

「介護幸福論」第38回。ある日、あっけなく母は旅立ち6年近い介護の日々は終わった。遺品整理…

東京へ送り出されて30年。今度は僕が母の手を握る番だ。〈介護幸福論 #37〉

「介護幸福論」第37回。両親の介護を機に実家に戻った。そこで見つけたダッフルコート。ポケッ…

介護離職者が社会復帰できなくなる本当の理由〈介護幸福論 #36〉

「介護幸福論」第36回。日本では40代、50代の独身中高年にミッシングワーカーが増加していると…

介護は「当たりクジ」その思いを俳句にしてみた。〈介護幸福論 #35〉

「介護幸福論」第35回。ふと思い立ち、母を題材にして俳句を作ってみたら期せずして最終選考ま…

高級羽毛布団の押し売りよりひどい詐欺にあったうちの両親〈介護幸福論 #33〉

「介護幸福論」第33回。高齢者がお金を巻き上げられる事例があとをたたない。かくいうわが母も、2つセットで100万円もする布団を押し売られていた事実が判明。しかし追及する気持ちにはなれなかった。自分自身がなによりひどい詐欺を両親にはたらいていたのだから。 ■腹立たしいセールス電話 在宅介護をしていて腹立たしいのは、しょっちゅう家にかかってくるセールス電話の類だ。これがひとり暮らしなら、留守番電話にしておくなり、対策の方法はいくらでもあるが、要介護の病人を抱えていれば病院や施設

母をお風呂に入れながら思う。ぼくは間に合ったのか。〈介護幸福論 #32〉

「介護幸福論」第32回。「いっつも間に合わないんだよなあ」映画『歩いても歩いても』の中で主…

「ゆるさを正しく」西野七瀬の名言は介護の心得にも通じる〈介護幸福論 #31〉

「介護幸福論」第31回。介護で大事なのはイライラしないこと。急がないこと。相手に合わせるこ…

自炊歴ゼロの息子が母専属シェフになった結果…〈介護幸福論 #30〉

「介護幸福論」第30回。ひとり暮らし歴30年&自炊歴ゼロのおっさん息子が母の在宅介護を機に、…

母が食卓に出された「甘口納豆」を拒否した理由 〈介護幸福論 #29〉

「介護幸福論」第29回。新潟を中心に寒冷地方では納豆に砂糖をかけて食べる習慣がある。砂糖を…

介護の幸せ。おかあさんの好きな食べ物、知ってますか? 〈介護幸福論 #28〉

「介護幸福論」第28回。突然ですが、「お母さんの好きな食べ物」みなさんは答えられますか?…

介護の責任は、一番目の親か二番目の親かで違う?〈介護幸福論 #27〉

「介護幸福論」第27回。父が亡くなり、ここからは母とふたりの生活に突入していく。母は在宅で…

父の落ち葉たきでよみがえった子供時代の勘違い 〈介護幸福論 #26〉

「介護幸福論」第26回。書き残した父のこと。そういえば。父は認知症になってから、野焼きをするようになってしまったのだが、子供時代に「落ち葉たき」のことを「バタキ」と勘違いしていたことを思い出した。歌の空耳というやつだ。 前回はコチラ↓ ■向田邦子の「眠る盃」 父の思い出で何か書き残したことはないだろうかと記憶をたぐるうちに、向田邦子の「眠る盃」という一遍のエッセイを思い出した。 「荒城の月」の歌に「めぐる盃 かげさして」という歌詞がある。この「めぐる盃」を、向田邦子さん