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日本は「言ったもの勝ち」。手のひら返しもOK。瞬間消費の「いいね」社会。

その場の空気に沸くのが日本人。

SNS社会では、情報が瞬時にめぐり消費されていく。SNSは、書いた1秒後に反応があり「いいね」の数で評価が決まる。「いいね」の多寡が発言の価値になるので、少し前の発言との矛盾は誰も気にしなくなる。小池都知事はその典型。1年前に「五輪中止や無観客はあり得ない」と言ってたが、今はぜんぜん違うことを言ってる。そのことを問題視する人は少ない。(辻田)

日本人がその場の空気に沸くのを知ってるから、メディアも、それを煽る。以前なんて言ってたかは、割と関係ない。まあ、忘れちゃってるし。そもそも日本のメディアの得意技が「手のひら返し」。

日本で流通する情報は、そういう癖があることが分かれば、どうすればいいかがわかるはず。

日本人は、ワッと騒ぎ立てることは得意だが、落ち着いて考えることができない。(保阪)

だから、逆に、落ち着いて考えて発言することが出来る人が、実は価値がある。長い目でみると。瞬間瞬間の消費発想で考えれば、沸いたり騒いだりするほうが、価値があったり「いいね」がたくさんもらえるが、ながーい目で見たらどうか?

本当に評価される人、評価される出来事、というのは、落ち着いて考えて「良い」かどうか。長い目でみて「良い」かどうか。

「歴史が評価を下す」というのは、そういうことのようである。

ただ、それがわかってて「沸いたり」「騒いだり」を、上手に利用して、この世をうまく渡り歩いている人たちもいる。それはそれで、とても賢い生き方。

今をアジャストして生きる/「いいね」よりも、自分の信念を貫いて生きる。人の生き様はそれぞれ。


※:引用は、週刊文春2021夏の特大号(保阪正康/後藤謙次/辻田真佐憲)記事より

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