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コンサルタントがおすすめする現場変革の本【基礎編】

こんにちは。「持続可能な社会をテクノロジーで実装する」というパーパスのもと、静脈産業のDXに取り組んでいる株式会社digglueの新人コンサルタントです。

一時はバズワード化した「DX」ですが、ソフトウェアを前提として新たな価値やビジネスモデルを創出していくDXの実現は、単にソフトウェアを導入すれば良いわけではなく、現場変革をしていくアクションが不可欠だと弊社では考えています。

DX時代に求められる業務変革力

DXという言葉がバズワードとなってからやや落ち着き、改めてこの言葉について問い直してもいい時期ではないでしょうか?

DXとは単なるデジタル化 / 先端テクノロジーの使用ではなく、それによって業務変革をもたらすことを指します。すなわち、テクノロジーの導入自体を目的とせず、それによって企業の抱える本質的な課題を解決することを目指すものです。

とすると、DXを実現する上では「テクノロジー実装」と「業務変革」が両輪となるべきです。

そこで今回のnoteでは前編と後編に分け、「DX時代に求められる現場変革力を身につけるには?」をテーマに必読書を紹介していきます!

前編となる【 基礎編 】では、入社1年目の私がオススメ本を3冊ピックアップしていきます。この記事が皆様にとって有益なものとなれば喜ばしい限りです。

応用編はこちら


①『イシューからはじめよ』:今本当に答えを出すべき問題=「イシュー」を見極める

今本当に答えを出すべき問題=「イシュー」を見極めることからはじめよ、という本。digglueに入社した際に「まずはコレ」と薦められたものです。

この本を読んで、イシューを見極めるには理想の姿から逆算するのがよいと考えました。私はクライアントへ提案する際、理想の姿の定義にこだわっています。理想の姿を定義することによって、初めて、その姿に至れていない現状の課題を突き止めることができます。この一連の手順がすなわちイシューを見極めることだと解釈しています。

特にブロックチェーンプロジェクトにありがちなのが、「ブロックチェーンでなくてもよいのでは?」という疑問。これは私自身に常々投げかけている問いであり、クライアントから投げられることもあります。こうした際は、理想の姿をブラッシュアップしていきます。たとえば、向こう何年のことを考えると企業間の情報連携がスムーズに行われる姿が理想であると。そして、今の業務プロセスで情報連携に難がある箇所はどこか、その原因は何かと仮説を立てます。

今本当に答えを出すべき問題とはこのようにして見つかるのだと、今の私の中では腹落ちしています。


②『ロジカル・シンキング』:イシューの質を上げる&イシューを分解する

これも名著。『イシューからはじめよ』に関連させると、"So What?" を繰り返してイシューの質を上げるプロセスや、イシューを分解して解き方を決めるプロセスに役立つ本です。

私が高校の部活でディベートをしていた頃、父から黄ばんだこの本を借りました。正直その頃は "MECE" も "So What? / Why So?" も理解できず、なんで訳の分からん横文字を使うんだと思って本棚に眠らせてしまいましたが、結局ディベートでは無意識のうちにそういうことを実践していたのだとあとになって気づきました。

コンサルの仕事で言うと、"So What?" を言うのが一番難しく、しかし重要であると考えています。いくら調査しても、データ分析しても、「それでどうなるんだっけ?」まで言えないと意味がありません。人に動いてもらって変化を起こすまでに至らないのです。

「それでどうなるんだっけ?」まで言うのは、責任を伴います。だから難しい。しかし業務変革を本当に進めようと思うなら必須であると考えています。


③『プロの資料作成力』:人に動いてもらう資料作成の考え方とテクニック

『ロジカル・シンキング』で人に動いてもらうことについて触れましたが、そのための資料作成の考え方と具体的なテクニックが分かるのがこの本

一番大事なことは、「伝える目的」と「伝える相手(ターゲット)」と「伝えたい内容(メッセージ)」を明確にすることであると書かれています。本書ではこれらを「おもてなしの心」という言葉で、「料理のテクニック」とともに大事にすべきだと語られています。

私が資料について思うのは、読み手目線で3つの異なる次元があるということです。「読みやすい」と「意味が理解できる」と「意義を理解して、動ける」の3つです。資料は読み手が「意義を理解して、動ける」状態になるものでなければ、と自戒しながら日々資料を作っています。


さいごに

以上、業務変革についておすすめしたい本でした。

第2弾として、digglue のもう片方の車輪である「テクノロジー実装力」についてもおすすめ本の企画をしています。興味のある方はぜひこの note アカウントをフォローください!

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