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ノロウイルス感染症に注意

冬はノロウイルスの集団感染が発生しやすい季節です

このノロウイルスは牡蠣をはじめとする二枚貝を介して感染することが知られていますが、年々牡蠣を原因とする集団食中毒は低下しており、原因が特定できないことが多いようです

生牡蠣を食した後の体調不良であれば、「もしかしてノロウイルスかも」となりますが、心当たりの無い嘔吐下痢であればノロウイルス感染を疑わず、適切な処理をしないまま二次感染となってしまうことがあるようです

病院や福祉では、抵抗力の弱い患者(利用者)を守る為、感染症予防についてはきちんとしたマニュアルが存在します
吐物や下痢についても、感染症かもしれないことを前提とし、決められたマニュアルに沿って対応されます

ノロウイルスの場合、乾燥にとても強く、温度が低いほど長時間生存し、4度以下の空気中であれば2か月も生存し続けるという報告もあります
ですので、感染者が嘔吐した際、不適切な対応をして吐物が触れた部分にウイルスが残ってしまい、乾燥した寒い冬の空気中に漂い二次感染を引き起こしてしまうのです

空気中に舞い上がったウイルスが、建物内の換気扇を伝って異なる部屋へ移動するというのも聞いたことがあります

また、ノロウイルスはアルコールに強く次亜塩素に弱い性質もありますので、消毒にはアルコールより次亜塩素系の方が有効です

昔、ある小学校でノロウイルスの集団食中毒が発生した際、有症者が使用したトイレのスリッパやドアノブからもウイルスが検出されたとの報告がありました

コロナ禍で「トイレを流す時は蓋をしてから」と言われるようになりましたが、それだけ飛散し、乾燥した状況でウイルスが生存できるということです

私自身、3度ほど感染したことがあります
本当にきついです
一番重症だったのは出張中に会食で食べた生牡蠣によるもので、二泊の予定が、一泊は病院で過ごす羽目になり、お客様に大変ご迷惑をお掛けしました
その時のお客様がくださった差し入れがとても美味しくて嬉しくて・・・
迷惑をかけたのにお世話までして頂いて感謝でした

その時の差し入れですが、使い捨てカップに味噌とスライスしたなまり節が入ったもので、それにお湯を注いで味噌を溶きながらゆっくり飲んでねと言われました

嘔吐下痢による脱水は等張性脱水と言われるもので、水分と電解質が同時に失われた状態です
細胞外液が減少している為、水分と同時にナトリウムやカリウム等の電解質も補給する必要があります

差し入れの味噌となまり節はまさにこれ
お客様曰く、「この地方では風邪で食欲が無い時や、嘔吐下痢の時などはこれを飲むのよ」とのことでした

仕事の事情もありますが、さすがに今は生牡蠣を食べることはありません
それでも先にも述べたように、牡蠣以外の感染経路の方が多いようなので、乾燥している冬場は注意が必要ですね

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