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どう体質改善と向き合うか

日本腸セラピー協会のメンバーが月一オンラインで集まって、腸と健康の知識の底上げ、セラピストという人としてのあり方など学んでいるんですが、最近そこで講師をさせていただく機会がありました。

そこでメンバーからいただいた質問の中に、

想定していた身体の変化がなかなか出ない場合、どうしたらいいか、どうお客さまに伝えれば良いかというような内容の質問がありました。

体質改善を目指すセラピストにとって、すごく悩むことですよね。

実際に、お客さまの悩んできた期間、背景によって、すぐに変化がでたりするわけでもないんです。


(大前提として、サロンですることは医療行為ではないので、人を治すという考え方ではありません。身体の根本の体質改善によって、心や身体のお悩みを減らしていくというのが、セラピストとしてお客さま貢献できる姿だと感じています。)

それを改めてしっかり考えた時に、お客さまが身体とどう向き合っていただきたいのか、言語化できるようになってきたので、ここでも、お伝えしたいと思います。

身体はロボットじゃない

当サロンが扱う腸セラピーは東洋医学がベースとなっています。
東洋医学の基礎には陰陽という考え方があり、
常に冷たくするエネルギーである陰、温かくするエネルギー陽で世界にある全てのものは分けられるという考え方をします。

例えば、昼は陽、夜は陰、春夏は陽、秋冬は陰のようにして分けられているのですが、

昼だからといって、一定の陽気があるのではなく徐々に陽のエネルギーが増え、また徐々に減っていき、その分陰のエネルギーがだんだんと増え、夜になっていきます。常に変動しているのが陰陽で、体内も外の陰陽に影響されているのです。

なんで、こんな堅苦しい前置きをしたかというと、人の身体は自然と共にあることが伝えたかったから。

よくお客さまにも言われてしまうのですが、

「 対策を変えていないのに、
体調の良い時と悪い時がある 」

というのは、
自然の摂理からいっても普通なことです。
1日の中でも、季節の中でも、常に変化しています。

そのために、セラピストである私が季節におけるケアを都度お伝えしたり、お身体の状況に合わせて整え方を少しずつ変えています。

セラピスト側も、体質改善をしてあげたい一心でお客さまと向き合っていると、

環境が変わる中で体内も変わっていく

ことが抜け落ちやすいのです。

今主流の西洋医学では、常に変化する考え方より、⚪︎⚪︎までは正常、ここからは異常という線引きがあるのが普通ですしね。

だからお客さま側が、身体と環境の連動性や変動をそもそも知らないのは当たり前、お伝えしたとしてもそこの意識が抜けていくことも当たり前ではあるのですが、

でも、その観点って本当はすごく大事なんです。

 
インスタやTVの腸活で、これだけすれば便秘もイチコロみたいにして簡単そうにされていることもありますが、それだけでは根本的に不調と向き合っていることにはなりません。


自分の取り扱い説明書をもつ


腸セラピーをしていく中で、私が体質改善以上に興味を持っていただきたいのが、あなた自身のことです。

どう感じるか、どんな変化があったか、良いことも悪いことも、あなた自身が感じて、知っていくこと。
身体への気づきこそが、改善の大きな鍵となるからです。

よく私の師匠である日本腸セラピー協会代表の加藤が、

「 自分の取り扱い説明書をどんどん分厚くしていこう 」

と言っています。

それって、闇雲にwebからTVからの腸活情報を辞典的に入れることではなく、

よく、取り扱い説明書の巻末にある、もしトラブルが起きたら...のページを作ること。

自分がこうなっていたら、こうするというそんなルーティンを増やしていくことです。

そのためには、自分の変化を取りこぼさず拾っておく必要があるんです。

腸セラピーは、潜在的な感情、そしてストレスにアプローチしてくれるもの。

お腹が解放されるだけで、その身体からのサインに気づきやすくなっていきます。

また不調が起きても、安心できる身体へ

私のサロンの目標は、

私の手によって悩みを完全に無くしてあげること

よりも、

サロンでベースを整えて、取り扱い説明書をインストールしてもらって、お客さま自身が体調をコントロールできるようになっていくこと

を目指しています。

そうすれば、もし、これから先、今までとは違う、ストレスを感じるような変化があっても、焦ることなく自分で対処できるようになっていきます。

実際に、サロンを卒業されたお客さまから、

「 以前よりも、めっきり、お腹が張ることが少なくなった! 」

「 そもそも便秘になることも少なくなったけれど、なったとしても、自分の生活を前向きに振り返られるようになった 」

「 身体が無理をする前に、休ませようと思って行動できるようになった 」

などご感想をいただいています。

卒業されたあとも、リラクゼーション目的でたくさんお話ししにきてくださったり、

取り扱い説明書の収集が趣味!!笑
とたくさん聞いてくださるお客さまもいて、

私はすっごく楽しくお客さまと毎日過ごしています♪

以前はゴットハンドと言われるようになりたい...!!
と心の奥では思っていたところがあったのですが、

私がいないと健康でいられないというのはまた違うなと思って、(それは師匠のこの記事を読んで改めました笑)

それでも今も、少しでもサロンで心と身体への気づきを深めていただけるように、私の手のセンサーとお客さまへの身体の見方の引き出しをどんどん増やしているところです。

今回の記事が、体質改善に対する見方、ご自身の身体との向き合い方の参考にしていただけると幸いです。



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