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【感想】「新感染半島 ファイナル・ステージ」観て、今年も元気に生きていこうよ(ネタバレ微有)

とんでもないものを観てしまった...

2021年1月1日公開の「新感染半島 ファイナル・ステージ」が2021年史上最高のゾンビ映画すぎて2021年始まってまだ初日だけど今年もう終わっていいです。1年間ありがとうございました。2022年もよろしくお願いします。

前作「新感染」はゾンビの蔓延る列車内という極限状態の中で浮き彫りになる人間の醜さや人間の優しさ親切さを描いた人間ドラマが抜群に素晴らしくて”泣けるゾンビ映画”として奇跡レベルの大傑作なんですけど、続編の今作ではなんとゾンビ映画で「マッドマックス 怒りのデスロード」と「ワイルド・スピード」をやります。は??

ゾンビ映画で、「マッドマックス 怒りのデスロード」と、「ワイルド・スピード」をマジでやるんですよ...?何言ってるか全然分かんないでしょ...?俺も最初予告編観たときは何が起こったか全然分からなかった...。普段どんな生活してたらそんなトチ狂った物騒なこと思いつくんだよ...。

でも見事にやったんですよこの「新感染半島」は!!すごーい!!

観終わった後、元気が湧いてくる最高の映画「マッドマックス 怒りのデスロード」と「ワイルド・スピード」、この2つの最高の映画をゾンビ映画でやったらどうなるか分かりますか?決まってるでしょ。"最高"になるんですよ。「最」も「高」いと書いて最高。最高×最高=超最高。なんというこのイナズマイレブンばりのパワー理論。観終わった後二日酔い治った。多分だけどそのうち「新感染半島」は病気に効く。

とにかく「戦国無双」のザコ敵ぐらい夥しい数で襲ってくるゾンビを「ワイルド・スピード」並みのフルスピードでドリフトしながら撥ね飛ばす!小池都知事も泣いて逃げ出すレベルの”密”で、全速力で走ってくるゾンビを豪快に轢いていく!もはやギャグに近いような面白い動きしながらゾンビが向かってきたと思ったら、次の瞬間オモチャみたいにぶっ飛んでいくゾンビ達!組体操みたいに積みあがっていくゾンビの山!もう最高じゃん。

「物凄い物量のゾンビ」「クソバカすぎるアクション」「豪快にぶっ飛ばす」

マジで勝利の方程式。。約束された勝利。。。

...俺はこういうゾンビ映画を求めてた。このコロナ禍の鬱屈した気分を吹き飛ばしてくれるような元気の出る映画がずっと観たかった。個人的にゾンビ映画に関しては話の展開が少しばかり強引でもありきたりな展開でも、如何にしてクソデカパワー満載のヤバいアクションでヤバい数のゾンビを倒す絵面を観せるか、知能指数が下がりまくるようなバカアクションを決めれるかが大事だと思っているので、その点に関しては2021年で史上最高のゾンビ映画やってたし韓国映画恐るべしって感じだった。

しかも今回は戦う相手はゾンビだけじゃありません!前作「新感染」から4年後、ゾンビによって街も秩序も完全に崩壊した半島で生活している北斗の拳に出てくるような武装集団(通称ヒャッハー軍団)とも戦います。
このヒャッハー達、ゾンビの蔓延る半島で生活してきた中で、ゾンビを娯楽の一部として扱っているんですよね。街で捕まえてきた半島の生存者たちを捕まえて、アジトの中にある地下闘技場みたいな所でゾンビと追いかけっこをさせるという完全に世紀末。前作から4年経ったかつての祖国は「マッドマックス 怒りのデスロード」になってました。V8を捧げろ!

最後の方なんて完全にマッドマックスで出てきそうなタイヤに棘がついた武装車や照明弾撃ってくる武装車で主人公たちを追いかけてくるから多分この映画の監督は本当にマッドマックス大好きなんだろうなって一瞬で理解した。あれでもし炎吹くギター弾きまくるギタリストとか出てきたら間違いなく最高すぎて失神してた。ちなみにここら辺からゾンビはマリオカートに出てくるようなお邪魔トラップの扱いになります。

登場人物も凄く良いキャラが多かったですね。
主人公の元軍人のジョンソク大尉、めちゃめちゃ強くてカッコよかったです。前作「新感染」でのパンデミックで姉と姉の子供を亡くして失意のどん底にいる軍人なんですが、寡黙な表情といい、とにかく顔が美しすぎて最高。どんな極限状態でもこの人の顔だけはずっと美しい。やっぱイケメンって最高。元軍人なので格闘も銃の扱いもスペシャリストなので観ていて安心感ある。「でもジョンソクさんなら何とかしてくれる...!」って感じのキャラ。

アクション映画において、主人公がめっちゃ強いっ
て本当良いなって改めて思った。

そして半島で唯一生き残った人達が集まって生活している即席家族の方々。この人達も最高に素敵でした。特に姉妹の逞しさなんてもう最高&最高。ゾンビに襲われて絶対絶命のジョンソクさんを姉妹が助けてくれるとこから、物語は一気にクソデカパワーアクションゾンビ映画へと加速していきます。お姉ちゃんどこでそんな運転学んだの?ってぐらいのドリフト技術でゾンビを豪快になぎ倒していきます。このシーンのラテン風のBGMめっちゃ笑った。お姉ちゃん絶対「ワイルド・スピード」出演したがいい。妹も凄く頼りになるよ!まだ小さいけどゾンビに対する戦い方をしっかり身に着けてる。光や音に反応するゾンビの習性を利用して、光や音の出るラジコンカーでゾンビを誘導します。最高そして最強の姉妹すぎる。
そしてこの妹については前作を観てると「おっ!」ってなるようなサプライズもあるので注目。

お母さんもめっちゃ強いし、主人公との重要な関わりがあったりして最後まで魅力的なキャラです。おじいちゃんも、ちょっと変わった人だけど最後の伏線回収だったり見せ場があまりに見事すぎて素敵なキャラでした。

そして敵のヒャッハー軍団の方々も中々ヒャッハーしてて最高でした。特にファン軍曹とソ大尉の二人は本当に良いキャラしてた。完全にトチ狂ってるけど無駄に勘が鋭いファン軍曹と、そんなファン軍曹を出し抜いて一人脱出を試みようと策略する、顔がDJ松永に似てるソ大尉の二人の関係性が良かった。二人とも憎たらしいキャラだけどどこか愛着が湧くような、そんな魅力的な敵キャラでした。要はワリオとワルイージです。
やっぱり魅力的な敵キャラ無しでは魅力的な作品は生まれないですね。

そして前作「新感染」同様、感動ポイントもちゃんと健在です。

韓国映画って、観客にバレないように序盤にさりげなく伏線撒いたりして、しっかり大事な部分で伏線回収するっていう脚本の巧さが顕著に出てると思うんですけど、今回もひたすらクソデカアクションでヒャッハーしてる中でも大事なところではしっかり伏線回収をバッチリ決めてくるから本当に見事すぎた。結構序盤でのシーンやなんてことない台詞が伏線になってたりして、それが終盤とか忘れかけてた頃に回想シーンを挟んでくるからそんなことされたら絶対グッてくるじゃん。。。

ド派手なアクションがメインだからこそ、感動要素が少し薄めでも良いバランスで成り立ってた。前作とはかなり別物感強いけど、前作で大事だったところはちゃんと残していくの素敵だなって思いました。

前作「新感染」とはかなり別物に近い分、前作のことあまり知らなくても十分に楽しめる作品です。勿論、前作観てたら「おっ!」ってなるようなシーンもあったりするので、「新感染」を観ておくと更に楽しめると思います。前作も大傑作だからね。

何より新年のスタートを切るには、しんみりする作品よりも元気が出る作品のほうが良いじゃないですか?!

正月に縁起が良いものといえば「一富士二鷹三ゾンビ」ですよ

もう今年はゾンビ年で頑張っていきましょうよ!

……(;・∀・)??

こ、今年もよろしくお願いします...

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