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GRAPEVINE総選挙に乗っかってマイベスト10アルバムレビュー(後編)

前回の続きです。

その前にこのレビューのきっかけになりましたJMXさんの総選挙の結果ブログがありますので、ぜひ見てみてください♪

では、後編はTOP5のアルバムレビュー。

5位は「真昼のストレンジランド」


このアルバムは2010年代のバインのアルバムで一番好きです。とにかく骨太感があって広大な大地感があって。日本のバンドじゃないみたいなおおらかさが大好きなんです。
「よくこんなアルバム作れたな〜」と感心しちゃいます。音にも歌にも軽さが全然なくて、軽め風に歌ってる歌には意味がぎっしり詰まってる感じで。

西川さんのギターがとんでもないことになってますね。本当に日本のバンドじゃないみたいです。ギターだけに注意して聴いてもとても楽しめる。
私は「おそれ」がとても好きなんですけど、バインのこういう曲本当にたまらないですね。日常のなにかを支えてくれるような曲。
メロディやアレンジも含めてこの手の曲も本当に進化しているし、私は頼らせてもらっています。

4位は「覚醒」

この総選挙を期に久々に聴いたんですけど、今はいないリーダーの色が見える気がしてかなり胸がキュッとしました。上手く言葉にはできないですけど。記憶が刷り込まれてるので。
リリースから20年以上経って今聴くと、「ほんと凄いな」って思いました。やっぱりここがスタート地点だなって。
なにより音がこの時でも十分重い!ギターも本当にかっこいいし。田中くんの声は若いし、まだボーカルにそこまで自信なかったかもしれないけど言葉の選び方とかかなり考えられてるし。
この音はただ同じ世代のロックファンだけに向けて作られた音とは思えないですよね。シンプルかつバインの基礎が感じられてすごくいいなと改めて思いました。
あんまりこの頃の曲はライブでやらないと思うんで、あの時ライブ行っておいて良かったなと思います(笑)。

3位は「Lifetime」


総選挙では11位とかなり低かったですね(笑)。今のバインファンからすれば「とりあえずの名盤扱いなんだな」ってはっきり分かりました。
そもそも邦楽オールタイムランキングでも一番投票されたアルバムの枚数が多いくらいだから、そうなっても全然おかしくないですね。
私はリリース時を体験している世代なので、「退屈の花」で評価が上がってきて期待値高まった上でこのアルバムが出た時はそれはそれはもうめちゃくちゃ嬉しかったです。
しかも内容が本当に良くて。「退屈の花」からさらになんというか本気のロックになってきた感じがあって。かつ曲のバラエティは本当に豊かになって。
「いけすかない」からもう「凄いかっこいいな!」って感じがして。「スロウ」や「光について」などシングルもバインの芯が表れつつさらに新しい強さや繊細さがあって。
亀ちゃんのソングライティングの才能が一気に注目されて凄く嬉しかったです。
「RUBBERGIRL」みたいなインストや「青い魚」みたいなカバーもあれば、「望みの彼方」みたいな決定的な抒情的なバラードもあり。
「25」や「白日」みたいな早いテンポの鋭いロック曲も。けど一貫してバインの重みのある音は相変わらずで。こんなロックアルバムは日本でも珍しかったんんじゃないでしょうか。
それくらいこの当時の邦楽のロックシーンが活況してたことを象徴してる気もします。

2位は「Circulator」

総選挙ではまー人気低いったら(笑)でも分かります。リーダーが病気で休養していて、「どうなるんだろう」って感じがリリース時から伝わってました。
だからか、曲調は全体的にちょっと暗めだし、そんな中で「ふれていたい」とか浮いてる感がないわけでもない。暗黒期だからかあんまりライブでもこの頃の曲聴かないし。
プロデューサーの根岸さんも大変だったでしょうね。リーダーの代打でベース弾いたり。苦心のアルバムだと思います。
けど私は2位です。めちゃくちゃ思い入れがあります。私には圧倒的に曲がいいアルバムなんです。1曲1曲への思い入れがとてもしやすい。
この頃の曲はまだ新しい風を入れる直前だからか、初期のバインならではの曲調をさらに突き詰めたような感じで。
亀ちゃんの「lamb」「風待ち」、田中君の「our song」、西川さんの「アルカイック」 それぞれが前作の「here」から新しく発展してて。特に「our song」には個人的に何度も助けれらた曲です。また曲ランキングの方でも書こうと思います。
「波音」もすごく好きでその後のバインの実験的な曲のスタートのような曲ですね。この時のツアーでこの曲が演奏された後は拍手も起きないくらいな雰囲気だったのを覚えてます(笑)
たぶん曲順とかもうちょっと変えたらもっと人気だったんじゃ。。。往生際が悪いですね(笑)


1位「退屈の花」


「鳥」のイントロ聴くだけで懐かしさでのけぞりそうな感じなのですが(笑)。私はやっぱりこのアルバムが1位です。
「覚醒」で興味を持ってから聴いたこの1stアルバムではさらに良い曲ばかりで、まだ20歳そこらの私にはすごくカッコよく聴こえてました。
あの頃たくさんのバンドの曲やCDを聴いていて、その中でもお気に入りの1枚でした。音楽好きの友達の間でも「バインのライブは絶対行かなきゃ!」って。今もそれは続いてます。凄いことです。
もちろん「Lifetime」や他の年代のアルバムも大事ですが、このスタートが良くなければ今のバインはないんじゃないかなと思います。
4人全員の曲がそれぞれとてもよくて、バンドの音もとてもしっかりしてて。田中くんの歌も独特の若さならではの良さがあって。凄くバランスのいい今聴いても全く色褪せない名盤です。全曲聴いてまた繰り返し聴きたくなります。大人になっても違和感なく聴けるってとんでもない。
この頃は圧倒的に女子のファンが多かったですね。田中君の前でライブ観ると女子の波が押し寄せてくるので、私はいつもリーダーの前でライブを観てた(笑)
それがいつの間にか男性ファンが凄く増えて「バインいつからこんなに男性ファン増えた?」って思うようになりました。感慨深いですね。
「1&MORE」はもう二度とライブで観られないのでしょうか(笑)

というわけで好きなアルバム語り倒せてめちゃくちゃ楽しかったです(笑)

バイン総選挙は曲編がこれから発表になるので、また結果を踏まえてお気に入り曲のレビューをしたいと思います♪

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