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「私の解放日誌」一癖ある人間ドラマに韓国ドラマの幅の広さを見る、、、はずがほぼ一人の役者しか観てなかった(笑)

昨年末にこのドラマを観終わりました。

「私の解放日誌」

あらすじ等はこちら


昨年の春にNetflixで配信された韓国ドラマです。このドラマ、当初は配信にも全然気づいていないぐらいの作品だったのです。

が!韓国ドラマにハマって2年ほど。こうやってnoteにレビューを書くようになったので、ありがたいことにTwitter時代やインスタやnoteで交流させてもらっていたり、プライベートでの友人の韓国ドラマファンの方から

「ぜひ観て!」とオススメされた!

数名からオススメされたので「それは観ないと!」ということで、結構遅くなってしまったのですが、11月から12月にかけてじっくりと観ることができました!

というわけで、このドラマは「あんまり前置きしない方がいいかな」と思うので、早速レビューをしていきたいと思います♪

※ここから先は思いっきりネタバレしてますので、結末を知りたくない方はご注意下さい。

(写真見てるだけじゃどんなドラマか全然分からないな)


タイトルにも書いたのですが、このドラマは正直、

結構クセあるな

と思いました。

まず、私が今まで観てきた韓国ドラマの中でも一番リアルというか、「本当に日々生きる普通の人の話」だなと。

この田舎で暮らす三兄妹がメインのドラマになるのですが、三人とも自分の境遇に息苦しさを感じているような生活の中で。
私もまさに独身時代、都内まで1時間以上かけて田舎から都会の勤め先に通って、おそらくこんな感じでどよーんとした目で日々生きていたので(笑)、「これはリアルだな~!」と思いました。

とはいえ、最初の3話ぐらいまでは「もうちょっとドラマ自体明るくてもいいかな」とも思ったんですけど(笑)

でも、出口のない生活を淡々と生きてしまう感覚って結構誰でもあると思うので、境遇は違っても共感できるところがあるんじゃないかと思います。

このドラマ、個人的には昨年にちょうど観た


この「大豆田とわ子~」と表裏一体みたいな作品だな~と個人的に思って。ちょっとした共通点を感じました。でも、描き方は全然違うのですが。

まず、脚本にクセがあるところ。作家性というか、特徴が強い。言葉の入ってくる感覚が、ただストーリーを描くだけじゃなくて言葉が観ている人の心に言葉が刺さったり気になったり、心に溜まっていくような。

そしてこのドラマ、細かなところの描写が優れていて。ちょっとした出来事とか、人との関係性とか言葉とかで動く日常の人の心の繊細な動きを描いていくようなドラマで、よく「人間ドラマ」と一言で表してしまいますけど、中でも特に細かく、かつ「分かる人には分かる」みたいな大げさな出来事が起きたりしない、「とても描写の細かなドラマだな」と思いました。

ほぼ大きな出来事が無く日々が進んでいく中で、溜めていたようにいきなり起きる後半の3兄妹の母の死をきっかけに家族の生活は変化を迎えるんですが、その変化の過程も描くのかと思いきやそこはあえて描かずに、父が再婚していたり、3人とも田舎から引っ越していたり、

このチャンヒなんて事業に失敗しているし。「え?」って感じでしたが、だからそこらへんも意図的にあえて描く事を外すっていうか、「描きたいのはそういうことじゃない」感じが全体に流れているような作品だったなと思います。

大豆田とわ子もとわ子の親友がいきなり亡くなったり、と思ったら数年後にいきなり飛んだりして。だから、ドラマの雰囲気や描き方は違うんだけど、「伝えたいテーマはわりと近いんじゃないかな」と感じたりました。

日常で積もる悲しみや辛さと幸せ、それをどう受け止めて生きていくか

みたいなところかと。
これは私が昨年に「大豆田~」を観ちゃったから、余計にそういう風に観えちゃったって感じのような気もしますが。

このドラマは、パク・へヨンという脚本家のドラマで、人気の方だそうです。韓国ドラマは脚本家って本当に大事なんですね。

「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」ってIUが主演しているドラマも同じ脚本家でオススメされていたので(確か是枝監督はこれ観てIU使うの決めたとかだった気が)、「観てみたいな」と思いました。

と、このドラマの感想をざっと書きましたが、実はタイトルにもあるとおり、私このドラマは

ほぼある俳優しか観てなかった(笑)

「おい!」っとツッコまれても仕方ありません。すみません。でも、このドラマを観ていらした方ならちょっとは分かってくれると思うんです。ですよね?(笑)この人しかいないですよね?

ソン・ソック

もう1話から強烈で、最後までほぼこの人しか観てなかったです。本当に正直な感想です。「何観てたんだよ!?」と言われることだと思いますが(笑)。

だってもう凄いんですもん。私、自身の韓国ドラマレビューで「これを何回言ったことか」と自分でも思いますけど、しかも昨年に書いたばっかりの「ウヨンウ弁護士~」でも言ったばっかりで、自分でも本当に呆れますけど、

韓国ドラマ界の俳優の凄さ、本当に凄すぎる!

もうどのドラマでも思うけど、このドラマでもこれを言うしかありません。この3兄妹や父母も良かったし、全体的に役者さんみんなよかったと思いますけど、

明らかにク氏の質が違う

これはドラマの中でも意図的だったと思うんですけど、このク氏の存在感が物凄すぎて!!ぶっちゃけ私はこの人しかほんと観てませんでした(笑)。アル中でカタギじゃない仕事してたって人ではあるものの、尋常じゃない感と家族やミジョンとの差が凄くて。

で、私の単純な頭で、そんなク氏も話が進むにつれて、このドラマや生活になじんでいくとか?」とかちょっとだけ頭をかすめたのですが、そんなことは1mmもなく、最後まで異質でしたね!凄い。普通、もうちょっとドラマに馴染ませて終わるような気がするのですが、私には全然そう観えなかったです。だからこそ、凄く印象深いのですが。

さすがに最終話はアルコールや戻った仕事を捨て、ミジョンと一緒に生きていくような暗示があってちょっと希望がある感じでしたけど、最後の最後のシーンまで私「ク氏、死ぬんじゃ?」と思ってました(笑)。それもいい意味で裏切られました。そういうドラマじゃないですもんね、このドラマ。

先ほど「勧められてこのドラマ観た」と書いたのですが、そのうちの一人の方の勧められ方が

「今ソン・ソック見逃したらあかん!」

だったんです。その言葉の意味が作品を観て、分かりました。今とても波に乗っているということなんですね。凄いんですよ!このドラマでのこの人のオーラが!
このドラマはこの人が異質なことが面白いドラマだとは思うんですけど、それにしてもあまりにもなんかオーラとかが凄いので。これは私の目にフィルターかかってたのかもしれないですけど(笑)。「見逃さないで良かった!」と思いました。

私はソン・ソックのドラマはこの作品が初めてではなくて「D.P.」でも演技を観てるんですけど、その時も白黒はっきりとした感じでない役どころをうまく演じているなとは思ってたのですが、そこまで凄く目立つ役ではなかったような。

この「私の~」では得体の知れなさから、凄みから、じんわり伝わる人間としての不思議なオーラからとにかくなんかすごいんですよ!本当に目が離せませんでした。
何しているか全然分かんない人なんです、途中まで。だんだん分かってくるけど、やっぱり私は最後まで人となりみたいなところはつかめなかった気がするけど、でもそれでいい気もして。

これは、ぜひいろんな人にこのドラマのソン・ソックをどう感じたか聞いてみたいところで、最終話まで観終わった後に他の方の感想を漁りました。
やっぱりソン・ソックは絶賛されていますね。そもそも、このドラマは大げさな演技があんまりできないようなドラマなので、役者さんのスキルもまた違った意味で試されるような作品だと思います。
中でもソン・ソックは本当にびっくりでしたね~。

一昨年、私は「怪物」でシン・ハギュンに頭も心もやられっぱなしだったんですけど(笑)、また彼とも違う存在感やオーラっていうか。
で、そのことをInstagramに投稿したら、フォローして頂いている韓国ドラマや映画好きな方から反応がやっぱり多くて、ソン・ソックの他の出演作品とかの情報を頂いたりして。

「今ソン・ソック熱いんだな!!」

とはっきり分かりました!これは今後ますます見逃せない役者がまた一人できて、もう韓国ドラマから離れられないですね!!(笑)
映画出演も多いようなので、「時間がある時にチェックできたらいいな~」と思っています。

おまけ

ソン・ソックのことばっか書いてごめんなさい!このミジョン役のキム、ジウォンも良かったですよー!!

あのキム・スヒョンとのドラマが今年あるらしいので観れたらいいなー!!

※ ソン・ソック氏の名前を「ソン・クック」と誤って表記していた事を教えていただき、修正致しました。大変失礼致しました!

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