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「アボット・エレメンタリー」 小学校入学直前の子を持つ母目線から観たアメリカの公立小学校コメディは面白さとヒヤヒヤ度半分ずつ(笑)

先日この海外ドラマを観ました。

「アボット・エレメンタリー」

あらすじ等はこちら

今アメリカで人気のコメディドラマです。

先日

この「the Bear」のレビューを書きましたが、30分ドラマのサクサク観れる良さにハマって、以前から話題だったこの「アボット・エレメンタリー」も観てみることにしました。

このドラマ、海外ではめちゃくちゃ評価が高くて、昨年くらいからアメリカのドラマのコメディ部門の賞をたくさんとってるんですよね。

あ、「the Bear」とは全然違うタイプのドラマです。「職業ドラマで庶民の話」ってところは一緒だけど。けどこれはこれで面白かったです。特にタイトルにも書いたんですけど、

このドラマはアメリカの公立小学校が舞台。で、うちの息子もちょうど4月から近所の公立小学校に入学するんです、日本ですけど。なので、私はこのドラマを観ている時は

完全に親目線


で観てました。しょーがないんですよね~、もう最近どの作品観てもどんどん親目線が入ってきちゃってて(笑)、自分の状況と照らし合わせて作品を観ちゃうのは。

というわけで、そんな視点から感想を書いてみます。

(ジャニーンのスカート柄すげー(笑))



このドラマ、特筆すべきはアメリカの地上波放送TV局ABCのドラマという点。もうアメリカのドラマって10年以上も前から

こういったケーブルTV局のドラマがどんどんクオリティが上がって、そこに

配信ネットワークのNetflixやAmazonプライムあたりが参入してきて、さらにハイクオリティ合戦みたいになってぐっちゃんぐっちゃんみたいな(笑)。
年によっては完全に映画作品を喰ってしまって「もはや作品によっては映画を上回っているのでは?」みたいな状況だったと思います。もちろんいいことだとは思うんですけど。

なのでどうしても放送コードがある地上波は作品の内容的に限界があって、いわゆる賞レースでもなかなか食い込めない時期が長くて。でも、そのハイクオリティ合戦から「お?」と思ったのが

この「this is Us」で、この作品はコメディじゃないのですが、地上波放送でひっさびさに話題になった作品で。ちょっとレビューを書くタイミングを逃しちゃったので書いてないんですけど、いいドラマなんですよ!まだ最終シーズン観れてないな。

いきなり話がズレちゃってすみません(笑)。何が言いたいかと言うと、この

「アボット・エレメンタリー」もその地上波放送作品として、

めっちゃ親しみやすい!!


という点が「最大の魅力なのかな」と思いました。
ハイクオリティ合戦は確かに素晴らしいことだと思うのですが、それが進み過ぎて受け手であるドラマファンがちょっとついてくのに疲れちゃったり、普通の人は普通に自分たちの日常の中で親しめる作品を待ってたのかな、と。
昔みたいに毎週1話観るたびに「帰ってきた~」みたいな気持ちになったり、「来週どーすんの⁉まじで!」みたいなドキドキできる作品の良さが見直されているのかな、と。
最近だと韓国ドラマがそういう感じで、1週1~2話の良さを味わえたりするんですけど。


ぶっちゃけ、最初の数話まで私、このドラマの何がそんなに評価されているのかイマイチつかめなくて。ヤバい、私も毒されてた(笑)。

この話、本当に本当に安心して観れるんです。息子ももうちょっと大きくなったら一緒に観れるかも。そのくらい、子供と一緒に笑いあって観れるんじゃないかぐらいに親しみやすい。昔はこういうドラマって結構あったと思うんだけど、今や一周まわって「それって凄いことじゃん!」みたいな感じで。

で、タイトルにもあるとおり、せっかくの今の自分の状況を活かした親視点で観ると「なるほど〜。」と感心したり、「おいっ!」って言いたいところもあり(笑)。

まず、このドラマの主人公はジャニーンという黒人女性。まだ若くて先生という仕事に誇りを持っていて意欲満々。だけど、ちょっと空回りして周りに迷惑かけたりしながら成長するみたいな。このアボット小学校は黒人が多い地域のようで、生徒も黒人が多めでなんとなくドラマのテイストもブラック風味。私は後から知ったんですが、この主人公を演じるクインタ・ブランソンが制作や脚本もしてるんですね。本人そのままみたいな役なのかな、と。
個人的には凄いやる気があって生徒にも愛情があって温かみのある先生だけど、ちょっと頼りないかな〜。いろんなところで収集つかなくなってるのが気になりますね(笑)。いろんな事に首突っ込んでみたり。周りの先生からもちょっとうざがられてるのがウケました(笑)。

このバーバラ先生は5歳(アメリカって5歳から小学生なのかな?)クラスの担任のベテラン先生。どっしり構えたおばちゃん先生なんですけど、私なら

ダントツでこのバーバラ先生が一番良いわ!!

うちの息子が通っている保育園にもパートのおばちゃん先生がいたりするんですけど、やっぱり若い先生より愛されてるんですよね。結構厳しかったりもするのに。なんていうか、理屈じゃない安定感とか安心感があるのかな。優しいところは優しく、締めるところはしっかり締めるし。子供もちゃんと見てるんですよね〜。しかもこのバーバラ先生はしっかりしてるから、子供からもなめられなさそうというか。親としても頼りになりそうです。

腕っぷしが強そうなメリッサ先生もいろいろ頼りになりそうですが、敵にすると怖そうな(笑)。合う合わないハッキリしそうな先生ですね。うちの息子の保育園の担任の先生もバイク乗ってたり。こんな強そうじゃないけど(笑)。で、この方

ハリウッド版「shall we dance」のあのおばちゃんですね!久しぶりにお会いした感。

ジェイコブ先生はジャニーンと同期でジャニーンに輪をかけて頼りなさそうですが(笑)。私、意外にもこういう先生嫌いじゃなく。ジャニーンはちょっとウザいけど、ジェイコブはあんまり人に要求がなさそうというか。生徒になめられてるところはリアルですね(笑)。「リベラル気取り」とか言われてるし(笑)。バーバラ先生と一緒に野菜作る回ウケたな。でもそれも生徒への愛。ジャニーンに彼氏のこと話してなかったりとそれなりに線引きはちゃんとできてる。そのわりに毎朝ジャニーンの彼氏の車に同乗させてもらって通勤してたりってところは謎ですが(笑)。優しくていい先生だと思います。

で、本当は校長職に応募したのになれなくて、代理教員してるこのグレゴリー先生。たぶん先生の中では一番合わないな(笑)。何考えてるか分かんなくて。けど、この先生の成長が一番の見どころなのかもしれないですね!ジャニーンの彼氏のラップに合わせてめちゃくちゃなダンスするところはちょっと感動しました。生徒に対して愛情はあると思うのですが、相手は小学生なんだからもうちょっとちゃんとそれを態度で示して欲しいですね。

そしてこのエイバ校長先生ね。分かってます、一番のコメディリリーフ役だということは。でもほんとあえて言いますけど親からすると、

マジでないからね!!(笑)

言うだけヤボだと思いますが(笑)。でも校長なんてこんなモンなのかな?キャラ的には面白いキャラです。ステップ指導に燃えて振付もジャニーンよりカッコいいのは良かった。誰にでも得意なことありますから。


内容についてはなんか語れるかって言ったら

ほんと公立の学校って金ないんだな

そこに尽きるって話なんですけど。日本も、先日息子の通う予定の小学校へ入学前健診に行きましたが、「なんかちょっとハイテクになったりしてんのかな」と思ったけど、体育館も校舎の感じも私が通ってた時と大して変わんない感じでボロい。30年以上前だけど。

そんな中で、自分のモチベーションをなんとかやりくりしながら、生徒に愛情を持って日々忙しくしてくれている先生達には頭があがりません。大変な生徒もいるだろうし、決して簡単な仕事ではないと改めて思います。

サラっと貧困家庭やアメリカの教育の問題にも触れてる点も、いいドラマだと思います。それでいてコメディだから、ちゃんと笑えるし家族でも観れるし。

この学校に息子を通わせたいかって言ったらぶっちゃけ「うーむ」って感じだけど(笑)。気軽に観れるコメディドラマとして、シーズン2も観てみようと思います!

気になった方は観てみてください!

おまけ

バーバラ先生、ドレスアップするとドラマと全然違ってびっくりするわ!(笑)

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