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劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」をアニメに疎いなりにレビュー

先日、Netflixのアニメ作品「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」についてブログを書きましたが、

(先日のブログはこちら)

9月に公開された劇場版も映画館へ観に行きました。まだこの作品を見ていない夫に付き合ってもらいました。前知識0状態です。

あらすじなどはこちらをご覧ください。


まず、シアターに入る前に特典としてこちらのオリジナル小冊子を渡されました。

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アニメ映画特典を初めてもらったのですが、嬉しくて結構テンション上がりました(笑)夫と私それぞれ1冊。選ばせてはくれないから集めたい人は何回も行きますよね。
(まだ読んでないので、後にじっくりと読みたいと思います。)

さて、肝心の映画の感想ですが。
とりあえず、先に書いておくと本編開始5分もしないくらいから目が溶けるかと思うくらい泣きました。
けど、泣けるからこの作品がいいわけじゃないので、あんまりそこは重点おかずに私が凄いなと思ったところを伝えられたらと思います。

Netflixで今年初めて観た時から、アニメに疎い私を一気に引き込んでくれた圧倒的な作画の美しさと物語の上質さ。普段はこういう形の続編は苦手なところもありますが、この作品は観て大正解でした!!絵や話はもちろん、声優の演技、演出も本当に素晴らしかったです。

本編の時から、とにかく風景の美しさが登場人物よりも多くを語るような使われ方で、それが大好きだったので期待して観ていました。

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序盤はヴァイオレットの住むライデンシャフトリヒの港と海をはじめ、期待した美しい風景や街並みにのせて物語が進みます。

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ところが、意外にも中盤から後半の中心は話の展開に合わせて描かれるのが曇りでグレーががる土地と雨の描写。ヴァイオレットの心情に合わせたかのような暗めの絵が続きます。けどこの絵の力が本当に良くて。グレーがかった描写と雨が、ヴァイオレットの心と相まってたくさん物語っていました。

もともとヴァイオレットが美しいのもありますが、このグレーや雨の描写がこれほど美しいことにも驚きました。今のアニメ描写の技術を凄く感じました。

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話の展開は個人的に意外な展開でした。けど本筋を支えるエピソードの使い方が本当にうまくて、プロローグは本編を観てた人にはたまらないし(あの名話がまた登場するとは!)、中盤の病気の少年の代筆の話は本編にあるパターンをハズなさない流れが自然で。ラストまで感情が落ちる事なく観ることができました。

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私が演出でいいなと思ったのは、ヴァイオレットの背中や足元を写す描写で、迷いや戸惑いあたりを表現していて。顔の表情の描写に頼らず感情表現をしようとしてるようで印象的でした。

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ヴァイオレットの声がまたぴったりで。石川由依さんという声優さんですが、ヴァイオレットの硬い部分が声から伝わるというか。もちろん感情を揺さぶるシーンがたくさんあるのでそういうシーンも素敵ですが、何気ない会話シーンも無頓着じゃなくしっかりキャラクターを表してて。当たり前だけど声優って大事だなって思いました。

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そしてやっぱり京都アニメーションの作品なので、終盤近くやエンドロールではどうしてもあの事件が思いだされて、作品の感動と合わせていっそう涙が止まりませんでした。

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この物語は傷ついた人の再生の物語と同時に伝えられない気持ちを伝える物語。きっといろんな思いが込められてると思います。本当に素晴らしい映画で「この作品に出会えて良かった」と思えました。

アニメ下手なりに頑張って書きましたが伝わったらいいな。

興味が湧いた方はぜひテレビ版から観てみてください!

ちなみに夫はテレビ版観てないのに「泣くの我慢するの大変だった」とのこと。こっそり一人でテレビ版を観てるようです(笑)

最後にこんなニュースを。

素晴らしい作品を本当にありがとうございました。






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