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学び続けるコツについて

先日、CFP(Certified Financial Planner)の試験がありました。今回は、私は3科目しか受験していないため、1日目で試験終了です。

自己採点の結果としては、1/3合格かと思われます。2科目の合格を目指していましたが、達成できず大変残念です。

2年前から、細々とFPの勉強を続けてきました。今回は目標達成ならずでしたが、それでも全体としてみれば、勉強を楽しみながら順調に進んでいると思います。

FPの前の勉強の対象は英語でした。これは1年半ほどでしたが、楽しみながら続けることができました。

先日、妻から「よく、そんな勉強を長く続けられるね。コツって何かあるの?」と聞かれました。その時はタイプの問題なのかなと純粋に思っていましたが、少し考えてみると、コツというか自分の勉強の考え方みたいなものが、ぼんやりと浮かんだので、まとめてみようと思います。

1 一発勝負に対する苦手意識

勉強に関して、短期集中、ぶっつけ本番といったことに、私は苦手意識があるのだと思います。妻は、このタイプなのですが、「やるぞ!」と決めたときの集中力は、私とは段違いで、話しかけられないほどの迫力です。

昔の同僚にもいたのですが、本人曰く「高校・大学時代の部活で、大事な試合が終わってすぐに試験に突入することがままあって、そこで短期集中型が染みついたのかも。」とのことでした。

私は、短期集中で何かを成し遂げるということが苦手です。仕事だとそうも言っていられないのですが、この時間までに成果が出ていないとアウトといった状況に置かれることに不安を覚えます。

目標に対して、小さくでも物事を積み重ねていくのが肌に合うタイプなのだと思います。結果として、成果が出ればよいことなので、どちらが優れているというものではなく、ただ単にタイプの問題と言うものです。

2 自分のやる気を信じない

短期集中が苦手なのは、自分のやる気・モチベーションというものを信じていないからだと思います。40年近く生きてきて、学生時代も含めて、色々と勉強してきた結論は、自分のやる気は移ろいやすいというものです。

何かにチャレンジしようとするとき、学び始めようとするとき、おそらく一番テンションが上がります、やる気は絶好調で、「今日一日でテキストを終わらせられる」という勢いで、自分の中で盛り上がります。

そうしたテンションのまま行くと、無理な計画を立て始めます。1か月後の試験だから、1週間でテキストを読んで、残りの3週間で10回問題集を解くなど、威勢がいい目標を私は立てがちでした。

大体、結果としては長続きしません。昨日立てた目標を「昨日頑張ったから、今日はこんなもんで。」と次の日には半分に減らしたりします。

倍々ゲームの逆となり、だんだんとモチベーションの低下とともに、1日の成果が減っていきます。全然日々のタスクをクリアーしていないという状況から、さらにモチベーションが落ちるという悪循環が起きます。

結果として、3日坊主ならぬ、3週間くらいで勉強道具がタンスの肥やしとなるという経験もありました。

こうした経験から、「よしやるぞ」と思った最初の気持ちは長続きしないと、頭に入れておくのが、少なくとも私にとっては大事なのだなと思います。

きっと、このやる気は長続きしないと最初から考慮しておけば、無理な計画は立てずに、これならできそうと言う分相応なものに落ち着きます。

1か月後の試験に向けて、1週間でテキストを読んで分からないところを発見し、次の1週間で実際の問題に取り組んで、次の1週間は苦手なところを重点的に復習し、最後は全体をもう一度見直す。

やる気がみなぎった時に計画した多大なタスクを全て達成した時よりは点数は下がるかもしれませんが、合格が狙えそうだというくらいの勉強量にはなります。

1日の中でも同様です。前日の夜は気合が入っていて「よし、明日は50ページテキストを進めるぞ」と思っても、寝て起きたら体調最悪で、とてもその気になれないかもしれません。そうすると「昨日頑張った分、今日はやらなくていいや」と手が遠のいていきます。

自分のやる気なんてそんなもの、絶対に高い状態のまま長続きはしない、そのように思っています。

3 やる気代わりの習慣化とルール化

自分のやる気があてにならない分、私が頼りにするのは習慣化とルールです。

歯磨きと一緒で、「この場面で勉強をしないと何か気持ちが悪い、落ち着かない。」という状態に持っていこうとします。毎日行う生活動作の中に組み込んでしまうのが近道です。

私の場合は、3回乗り換えるうちの一番長く乗車する通勤電車(30分)の間は勉強の時間と決めています。往復で1時間です。その電車に乗ったら、テキストか問題集を開いて勉強しています。

在宅勤務の日や休日は、子どもたちの勉強の時間で同じくらいの勉強をすることにしています。一日のノルマが終われば、そこで終了しても良い。そんな緩いルールを決めています。

大体1週間ほど続けば、習慣化します。やっていない日は何か違和感があるという感覚になったら、その勉強は年単位で続きます。

また、事前にルールを破った時のルールを決めておくのも良いと思います。個人投資家のテスタさんの動画で見た記憶があるのですが、株式投資をするにあたって、自分の中にいくつかのルールを定め、そのルールを破ったら次の日はトレードを一切しないと決めているそうです。

なので、勉強をするというルールを破った時のルールを事前に決めておけばよいことになります。私の場合は1週間お菓子を食べないこととしています。深刻ではないけれど、自分の好きなことが制限されるくらいが良いかと思います。

習慣化とルール化によって、細く長く勉強ができる環境ができます。自分は本質的には怠惰な人間なので、道を外れないように最低限やるべきことを定めます。

勉強が習慣化するのも目的があるからです。こうやって少しずつながらも前に進んでいるのは、学ぶこと自体が面白い証でしょう。

一方で、これが仕事のための勉強だったらこう上手くは進んでいないかもしれません。仕事に必要である場合は、もっと必死になりますし、よりルールを厳しくする必要があります。ただ、その分長続きするかどうかは分かりません。

私が公務員であるためか、短期の期間で成果を求められる学びを求められることはそう多くありません。それが幸いしてか、自分のための勉強を自分のペースで進められます。

やる気に頼らず、習慣化し、誰に強制されることもなく自分のペースで進められる、これが学びが長く続いている理由なのかもしれません。

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