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デュエットに夢中

今から33年前、1983年の事でした。

TVから流れてきたCMは、メチャクチャ衝撃的でした。

クルマのCMなんだけど、肝心の走ってるシーンがない。

なんか映像はオシャレ。

音楽は英語の曲。

それがこのCMです。

クルマはホンダのバラードスポーツCR-X。

曲は「デュエットに夢中」

音楽を担当してたのは、SALON MUJICという、

聞いた事がないバンドでした。

それもその筈、当時イギリスでデビューした謎の新人だったのです。

今見てもかなり「攻めた」CMですね。

よくGOサインが出たものだと思います。

さて、衝撃を受けたので、レンタルレコード(時代ですね)で、

ファースト・アルバムのLPを借りてきたのでした。

LPは、CM以上に衝撃的でした。

全曲英語の歌詞。

しかも日本人の男女2人組だったのです。

音はちょうど今聞いてるんですが、

33年も前の曲だとは思えません。

まるで考古学のオーパーツです。

数少ない情報で、

英サウンズ誌のジャパニーズ・テクノ・ポップ・チャートで1位を獲得

した事を知りました。

最先端の音楽だったんです。

そして翌年出たセカンドがまた出来が良くって。

唯一のカバーなんだけど、

シド・バレットに匹敵するほどサイケな「SEE EMILY PLAY」、

ビキニ環礁の悲劇を歌った歌詞が印象的な「PARADISE LOST」、

どの曲も完成度は高く、宝石のようでした。

でも当時の日本じゃ、ウケなかったみたい。

サード以降は方向性が変わって、

そのうち他のプロデュース(実は渋谷系の黒幕だったのです)に忙しくなり、

制作ペースは落ちていきました。

今も解散は発表されてませんが、

最新アルバムは9年前に発表されたアルバムです。

そのアルバムは9年ぶりのアルバムだったのに。

つまり18年間でアルバムは2枚だけ。

ファンとしてはもっと出して欲しいと思うのと同時に、

最初の2枚の時の本気を出して欲しいと思うのでした。


SALON MUSIC 公式サイト

https://www.salonmusic.info/


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