#364 日本初のRC造住宅
いわゆる鉄筋コンクリート造のことをRC造といいます。
いまでこそ当たり前に作られているRC造ですが、日本で初めてそれが作られたのはどこなのか、先日興味深い話を耳にしました。
それは、長崎県の端島という場所に建てられました。
いわゆる「軍艦島」と呼ばれる島です。
1890年に三菱が買収して本格的な石炭採掘が端島で始まり、1974年に閉山するまで炭鉱の島として繁栄しました。
なお、現在は無人島になっています。
島の大きさは南北に約480m、東西に約160mという大きさ。
詳細な面積は調べていませんが、おそらく、ROCK IN JAPANのグラスステージくらいの大きさかと思っています。
この小島に戦前で約3,000人、戦後には約5,000人を収めるには、住宅を高層化するしかありませんでした。
このきっかけから特殊な景観が軍艦島に形成されていきました。
東京でも大阪でもなく、軍艦島
1916年に、日本で初めてRC造の住宅が軍艦島に誕生しました。
そう、東京でもなく、大阪でもなく、長崎の軍艦島にです。
それだけこの島が重要だったことを物語っているのではないでしょうか。
ちなみにRCの住宅はこの軍艦島の30号棟が初めて建築されたものですが
、伊王島灯台退息所というこちらもまた長崎にある建物が日本初のRC造の
建物だと言われています。
RC造の小話として、頭にいれておいてはいかがでしょうか?
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