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#235 味集中カウンターの特許

ラーメンの「一蘭」

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学生時代は池袋駅を利用していたので、池袋の一蘭には何度か足を運んでいました。


一蘭といえば、上の写真にあるように間仕切りされている「味集中カウンター」が特徴的です。

今でこそコロナ対策として飲食店がこのような間仕切りをしていますが、実はこの仕切り、一蘭が特許を取得しています。

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正確には、この間仕切りの特許を取得しているわけではありません。

一蘭が取得している特許は『一蘭の店舗システム全体』を保護している特許。

具体的には、客席が個別に間仕切りされており、厨房側と暖簾で仕切されている接客スペースの形状、カウンターのお客側に設置されたセンサーや連絡スイッチなどの機器、店側に設置された出力機などの機器、さらにこれらの機器とスピーカーとの連動などを含めた店舗全体のシステムが特許の内容となっている、ということです。


つまり、現在のコロナ禍において、各飲食店が設けている間仕切りは特許の侵害となることはないという見解です。

一蘭の特許は、店舗システムを対象としており、原則として、特許請求に記載されている要素がすべて利用されていなければ、特許権侵害とはなりません。いくら『カウンターの仕切り』というわかりやすい外観が共通していても、それだけでは特許権侵害にあたるとはいえません。


久しく味集中カウンターへ足を運んでいません。


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