ワーケーションしている人とはどう接するべきか
強烈な繁忙期を抜けましてまたワーケーション生活に戻って来れました!記事の更新が滞ってしまいましたが、また当面時間に余裕はあるので記事を書いていきたいと思います。
先日まで富山、大分でワーケーションしてきたのですが、そこでお会いした方から聞かれたことがありまして、そのことについて書きたいと思います。
それは
というお話です。
これは富山の方に限らず全国各地のコワーキングスペースのスタッフさんに言われます。「お仕事の邪魔をしてはいけないんじゃないか。」「声をかけたら迷惑ではないか。」どう扱ったらいいかよく分からないと。
今回はワーケーションしている側として、ワーケーションしている時の行動や心理、ワーケーション中の方とはどう接すればいいかなどについて考えてみたいと思います。
自らワーケーション中と言う人ってどんな人
ワーケーション中は基本暇
お前だけだろと言われてしまうと少々気まずいのですが、ワーケーション中は仕事のスケジュールがパツパツで来る人って少ないと思うんですよね。前提として自ら「ワーケーション中です」と言われる人は暇だと思っていいと思います。
ポイントがこの「自ら」。
コワーキングスペースのスタッフさん側からは受付カードなどで住所を書かない限り「遠方からですか?」なんて聞いてきません。ましてや「ワーケーションですか?」なんて聞きません。全国各地まだそんなにワーケーションという言葉が浸透していないので第一声は「出張ですか?」です。だから自分で言うしかないんです。
ワーケーション中にどんな仕事をしているか
これは自分の場合なんですが、スケジュールに追われるような仕事は原則持ってきません。「いつやってもいい緊急度の低い仕事」をしています。
今回の富山、大分で具体的に行った業務で言いますと
チャットやメール、電話連絡
オンラインミーティング
取引先への御礼連絡
データ整理
請求書整理、支払い振り込み
領収書精算
です。
一刻を争う様な業務は行なっていません。
ミーティングや支払いを除き、多少日程がズレても支障がないことしかやっていません。東京から来て観光もせずコワーキングスペースで仕事している人ってめちゃくちゃ忙しいんだろうなと思うかもしれませんが、そんなことはありません。だいたい暇です。
もしコワーキングスペースで自らワーケーション中ですと言った場合は気後れせずに興味本位でバンバン話しかけてください。
なにせ暇なんですから。
もし!「今忙しい」と冷たくあしらわれたら
自分が代わりに「ごめんなさい」と謝りに行きます笑
暇な時期を選んでワーケーションしている
過去のこの辺の記事でも書いていますが、
そもそも自分はワーケーション中は100%のパフォーマンスを出せる環境と思っていません。それをしないといけない状況ならばそもそもワーケーションしません。ワーケーションしている時点で80%程度仕事できればいいやと思っています。
ワーケーション中は
・集中してやらないといけない仕事
・急ぎの仕事
・密なコミュニケーションをしないといけない仕事
と相性が悪いです。
そういう仕事がたくさんある状態はワーケーションしない方がいいと思います。
ワーケーション中の心理
このエリアのことをいろいろと教えて欲しい
ではワーケーションしている側はどのようなことを考えているかも振り返ってみたいと思います。この自ら言う「ワーケーション中です」という言葉には隠された目的があります。
それは「この辺りに不案内なのでいろいろ教えてください」
その後に「この辺りで美味しいお店ありませんか?」と続くことが多いでしょう。そんな時は存分にお国自慢をしてください。みんな犬のように尻尾を振って喜びます。
仲良くしてください
実はもう一つ意味があります。
それは「友達が欲しい」です。
ワーケーションにはオフサイトミーティングのように複数人で来ているパターンもありますが、個人で来ている場合は多分にこの意味が込められていることが多いと思います。
例えば、
東京で働いていて人間関係に疲れた、一人になりたい、
という目的でワーケーションする人もいると思いますが、それってしがらみや利害関係のある人と距離を取りたいだけで人間との接触を避けたいわけではないはず。
地方とはいえある程度の都市部のコワーキングスペースに来て、自分から「ワーケーション中なんです」なんて話しかけてくる人は完全に一人になりたい訳がありません。情報が欲しいのでもなく、純粋に構ってほしいのです。
そんな心理が察せられたら、その人の話し相手になってあげるととっても喜びます。
「どこから来たのですか?」
「ワーケーションは普段よくされるんですか?」
「この地方に来てどんなところに行きました?」
とか言えば、相手は勝手にたくさんしゃべると思います。
図々しく巻き込むことが大事なのでは
意思表明は大事
各自治体が考えるワーケーションは「関係人口」と密接に関係しています。どの地方自治体も人口減少に対する施策の一つに関係人口の増加を考えていて、県外のビジネスパートナーを増やすことに積極的だったりします。
ワーケーションで来ている人はまさに県外のビジネスマン。かつ暇。関係人口そのものと言っていい存在です。ですが、そのインターフェイスになる方々が最初に言ったように「声をかけていいか分からない」と不安を感じています。
実はワーケーションする側の心理も同じようなものがあります。
「ワーケーションで来ました」
「で?」
と言われる恐怖。
なにせワーケーションという言葉すら通じないのですから。
でもたくさんワーケーションをしてそれぞれの地域の方とお話ししたことで一つの事実が分かりました。
それを知ってから自分はできるだけ意思表示するようにしています。それからはたくさんのその地域の情報は得られるし、友だちはできるしいいことづくめだったりします。
初動はワーケーションかどうか分からないノーヒントの状態でコワーキングスペースの方から声をかけるのは難しいと思うので、ワーケーションしている側から恐怖を乗り越えて意思表示をするのがいいと思います。自分のような人見知りは本心の「仲良くしてください」とは言えないので、「ワーケーションで来ているんです」からお察しいただけると嬉しいです。
ただ話すだけではなく、自分が興味がありそうなことに誘っていただけるとさらに嬉しかったりします!実際に過去のワーケーションでとあるイベントに誘っていただいたり、ランチに誘ってもらったりしたことがあるのですが、迷惑だなんて一度も思ったことはありません。ワーケーションではこういう突発的な出来事を求めているまであります。
リピーター戦略
ワーケーションをする人の心理をもう一つ。
それはいろんな場所に行きたいという願望があります。
好奇心の誘惑は強いのでほおって置くと次回は別の場所に行くと思います。誘致をする側の視点で考えたらもったいないですよね。せっかくその土地をワーケーションで数日楽しんでもらって魅力を知り始めたのに。
そこでその土地に再度来てもらうために効果的な方法があります。それがしつこいようですが、ワーケーションで来ている人に声をかけること。
顔見知りになるとまた行こうと思うのが人情だと思います。実際に富山はそのパターンです。富山は過去5回ワーケーションしているのですが、このたびの地震の様子を見て少しでもお金を使おう、もう市内は遊びに行っても大丈夫ってことを伝えるためにいてもたってもいられず富山に行きました。
これって関係人口の良い効果なのではないでしょうか。
こういった関係人口を増やすには具体的にはSNSでつながるといいのではないかと思います。SNSであればお互いの活動の様子が分かり、単純接触効果も手伝ってより親近感が湧きます。実際に知り合いがSNSで地震の時に困っている様子をみて、自分にできることはないかと考えるようになりました。
あとはお仕事に関連性がありそうな人やワーケーションの理解のある人をバンバン紹介するといいと思います。関係人口を増やすチャンスです!ワーケーションしている人は構って欲しいと思っている人が多いはずなので、その心理を察して関係人口を増やしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
断言しますが、
ワーケーション中は暇で誰かに構って欲しいと思っています。
「お仕事の邪魔をしてはいけないんじゃないか。」「声をかけたら迷惑ではないか。」という心配に対して、まったく気にする必要はありません。遠慮せずズカズカ踏み込んでドンドン交流を図りましょう!
ここまで読んで、それって他の人には当てはまらないかもしれないじゃんって思った方。鋭い!そうかもしれません。ただ少なくとも自分はそう考えているので、先にこの記事で自分を知った方は積極的に構っていただけると嬉しいです!
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