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「意味」と「価値」
吉本隆明の「ひきこもれ」を読んだ。一番興味深かったのは、「意味」と「価値」の話だ。
彼によると、人とコミュニケーション力が高い人は他人と感覚を調和させることが上手い。コミュニケーションは集団に「意味」を生み、「意味」は物語となり人々の共通認識を生み出す。
逆に、一人でいることは「価値」を生む。調和ではなく、世界に対する洞察を深め、新しいモノを創り出す。
本書全体の論調としては一人でいることを薦める内容にはなっているが、コミュニケーションの意義も大きいなと思う。「意味」が腑に落ちなければ人は動かない。同じ物語を共有している集団は、大きな物事を成す。
外交的な能力が「意味」を作り、内向的な能力が「価値」を作る。そういう視点を、この本は教えてくれた。
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