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ストレッチで痩せる!? 直接的ではありませんが、間接的には役に立ちます。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

さて、今回はストレッチに関してです。

「ダイエットしたいけど、
いきなり食事制限や運動は大変だから、
とりあえず、毎日、ストレッチをしている。」

という人、いらっしゃいますか?

運動習慣がない人が、
強度の弱いストレッチから始めるのは
悪いアイディアではありません。

でも、
「ストレッチだけで痩せるのか?」
と聞かれたら、やはり、
「限定的です。」
と言わざるを得ません。

ということで、僕が考える
”ストレッチのダイエットに対する効果”
を書いていきます。

ストレッチで直接的に痩せるのは難しい。

今回は、皆さんがパッと思いつく
”静的ストレッチ”に関して書いていきます。

アスリートがウォームアップなどで
パフォーマンスアップのために取り入れる、
”動的ストレッチ”とは別物です。

”静的ストレッチ”は、名前の通り、
その場で座ったり、寝転んだりして、
ゆっくり実施するストレッチ
です。
筋肉は急激に伸ばされると、
反射的に縮もうとします。
この反射を無効化するためにも、
ゆっくり時間をかけて行います。

静的ストレッチは、
運動強度という点で本当に弱いものです。
従って、エネルギー消費という点はかなり限定的
これだけでダイエットが可能かと言われたら、
やはり、ちょっと難しい
です。

エネルギー消費/脂肪燃焼という点から、
もう少し運動強度は求められるし、
ある一定の時間も必要になります。

もっと強度のある運動に取り組まれる方がいいし、
合わせて食事制限もしたほうが、
やはり”痩せる”という点では効果的です。

でも、ストレッチにはもちろんメリットがあります。
これが間接的にダイエットにつながっていきます。

ダイエットにつながるストレッチの間接的な効果

静的ストレッチの主な効果は、
① 柔軟性の向上(関節可動域を広げる)
②リラックス効果(副交換性優位)
③姿勢改善/筋肉疲労の軽減

が挙げられるのではないでしょうか。
それぞれがどのようにダイエットに
つながっていくのか解説します。

①柔軟性の向上(関節可動域を広げる)

ストレッチを続けることは、
間違いなく柔軟性の向上につながります。
柔軟性が向上することで、
関節可動域が広がる。
つまり、”よりスムーズ”に
”大きな動作”で動けるようになる。

身体活動は筋肉を使うわけです。
うまく動かしていけば、筋肉量の維持にも。
これは、基礎代謝の維持にもつながります。

ちょっと話が飛躍しているかもしれません。
でも、体が硬くて動くのが億劫なら、
柔軟性の向上だけでも、
運動する”きっかけ”にはなり得る
と思います。

②リラックス効果(副交感神経優位)

静的ストレッチの際は、筋肉の緊張はNG。
なので、ゆっくり呼吸をしながら行うのが一般的です。
ストレッチと呼吸の組み合わせにより、
副交感神経優位になりリラックス効果が期待できます。

これを就寝前に行うのがオススメ。
副交感神経優位だと、寝つきがよくなります。
質の良い睡眠(もちろん、一定の睡眠時間も)は、
疲労回復もですが、肥満の予防にもなります。
睡眠時間と肥満の相関性は、こちらの記事で確認してください。

③姿勢改善/筋肉疲労の軽減

同じ姿勢をとりがちな現代。
わかりやすい例として、座ったままの事務作業。
・猫背/丸背
・巻き肩
・骨盤後傾

など、悪い姿勢になりがちです。
しかも、その姿勢のままで長時間いるため、
筋肉はその位置で固まってしまう。

この固まってしまった筋肉を
ストレッチしてあげることで、
肩の位置や骨盤の位置を
正しいポジションに戻すこと
ができます。

姿勢が良くなるだけで、
見た目の印象は大きく変わります。
それだけで、痩せて見える場合もあります

また、固まってしまった筋肉を
伸ばしてあげることで、
血流の改善も狙えます。
肩こりなども血流が悪いから起こること。
血行促進で疲労の軽減も期待できます。

パーソナルトレーニング指導の中で感じること。

パーソナルトレーニングでお会いするお客様。
事実として、体の硬い人たちが多いです。。。。

・普段動かしていないから、可動域が狭くなる。
・可動域が狭くなるから、動きが少なくなる。
・結果、肥満傾向になっていく。。。

なんて流れも想像したりします。
柔軟性の確保は、
ダイエットを取り組む前の前提条件なのかもしれません。

まとめ。

痩せるということだけを考えた場合、
ストレッチだけをすることは
あまり効果的ではありません。

しかし、ストレッチをすることで、
・ダイエットするための運動がより効果的になる。
・日々の生活が楽になる。
ということは期待
できると思います。

もし、あなたが、
・前屈して爪先がさわれない。
・両足をそろえた状態で下までしゃがめない。
・腕を背中に回してみて肩の骨がさわれない。

といった状態なら、
体が硬いサインです。

まずは、ストレッチから始める。
必ず、5分間くらいは時間をかけて、
ゆっくりとストレッチをする。
これを毎日、続ける。

といった感じで、習慣化すると良いです。
ストレッチが習慣にできたなら、
次のステップへ。
スクワットなど、
自宅でできる自重エクササイズを始めましょう。
スクワットとストレッチをセットにして、
毎日、行うことが運動習慣の定着
になります。
それがダイエットにもつながる。

本格的な運動への”ステップストーン”として、
ストレッチを活用してみましょう。


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