【カロリー制限or糖質制限】血糖値を改善するならどっち?

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

さて、最近、ちょっと気になるお話があったので、
ちょっとここでシェアしたいと思います。

いまだに”カロリー制限だけ”をすすめる医師がいるのか。。。。と驚いた話

お話をしてくれた方。
体型はBMIは25くらい。
適性の範囲内と言えるので、
肥満ではない。
でも、血糖値が高く、
定期的に血液検査をしている。
2ヶ月くらい前のHbA1cは
”11%くらい”
つまり、かなり高いと。
医師からは、
・薬の処方
・食事内容の指導
があったそうです。

この方は、血糖値をコントロールするため
糖質制限
に取り組んでいます。
・お米/麺類などの炭水化物はカット。
・いい脂質をうまく取り入れている。

って感じです。
ご本人、体調を崩すこともなく、
体型も少しスリムになった程度で、
大きくは変わっていない。
通常の生活を送っている。
最近の血液検査でHbA1cが
9%くらいまで下がったそうです。

この時の医師からのコメントが。。。。
「HbA1cが下がりすぎだね。。。。
(通常1%/月くらいの変化らしい)」
「脂質はカロリーが高いから、
 避けたほうがいいよ。」
「ご飯を普段の食事に取り入れたほうがいいよ。」
だそうです。。。。

個人的に、「まじか・・・」って感じ。
確かにカロリー過多は良くないです。
ある程度、そこを意識するのはいいこと。
ただ、この方の1番の問題は”血糖値”。
それを改善しなくてはいけない。

・血糖を急激に上げる炭水化物をすすめる
・血糖の上昇を緩やかにする脂質を止める
ようなアドバイスは、
ちょっと古いな。。。と個人的に思いました。

糖尿病の判断指標の一つ:HbA1c

HbA1cは
「ヘモグロビン・エー・ワン・シー」
と読みます。
血液の中にある赤血球の成分:”ヘモグロビン”は、
血中の糖とも結びつきやすく、
糖と結びついたものが「HbA1c」です。
この数値によって糖尿病のリスクを判別します。

HbA1c値はヘモグロビンに糖が結合した割合です。
血糖値の平均がHbA1c値と
相関していることがわかっています。
血糖値は、食事や運動の影響を受けて、
その時々で数値が変わります。
一方、HbA1cは、これらの影響を受けず、
過去1〜2か月間の平均的な血糖の状態を
反映する値として利用されています。

赤血球の寿命は120日ほど。
なので、その時1回だけの数値では判断しません。
採血時から遡って、
「過去1~2ヶ月間の数値の平均」
をとり判断します。

日本糖尿病学会によると、
6.0~6.4%⇨ 糖尿病の可能性が否定できない
6.5%以上  ⇨ 糖尿病が強く疑われる

と判断します。
重篤な合併症を予防するために
”HbA1c値を7.0%未満”
にコントロールすることが目標となるそうです。

平均値を取るので、
これを改善するには、
2〜3ヶ月はかかる。
でも、食事内容を変えることで、
この数値を改善できた事例は
いくつもみています。
(60日間のプログラムでの改善事例です!)

医師によって対応はまちまちみたい。。。。

上に書いたように、
・カロリー制限と処方薬をすすめる
ような医師もいれば、
・徹底して食事管理
で症状の改善をすすめる医師もいらっしゃいます。

対象によって対応は変わる。
場合によっては、処方薬も必要だと思います。
あまりに異常な数値があるのであれば、
処方薬の投与が間違いなく効果的だと思います。

HbA1cは直近の測定値の平均をみる。
だから、すぐには処方薬は止まらない。
でも、今回のようなケースなら、
食事内容の改善で、かなり数値も変わると思う。

結局、診断をおろせるのは医師だけ。
だから、無資格者がとやかくは言えないですが、
いろんな情報が今は出ている。
そこを網羅している医師の方もいれば、
残念ながら、ちょっと遅れている人もいるのかなと
個人的には感じます。
結論、いい医師と巡り会うことが大切ですね。

血糖値のコントロールには薬よりも食事。

血糖値をコントロールするなら、
・糖質を徹底してコントロール
・エネルギー源としていい脂質の活用

が重要だと思います。

血糖の上昇を緩やかにする、
また、コレステロール値を低下させる効果が
あると言われている”いい油”たち、
例えば、
オレイン酸を含むオリーブオイル。
オメガ6系必須脂肪酸のリノール酸を含むナッツ類。

なんかは、使いやすい”いい脂質”です。

エネルギーも確保できるし、
血糖値もコントロール。
処方薬に頼るよりも、
自分でできる食事改善を強くすすめます。

処方薬には副作用があるのも認識する。

もちろん、薬が必要な状況はあります。
その時は、きちんと投薬治療をすべき。
ただ、薬には副作用があることは認識すべき。

例えば、今回のお話の方の場合、
ビグアナイド系の薬の処方をいただいたそうです。
糖を細胞に取り込むホルモン、
”インスリン”の効きを良くするお薬です。
この薬には、
・吐き気
・食欲不振
・下痢/便秘などの消化器症状、
・強い倦怠感
・筋肉痛
などがみられやすいとなっています。

実際、この方も日中に薬を飲むと、
夕方くらいにお腹の調子が悪くなったり、
吐き気をもよおすようなこともあったそうです。

まとめ

血糖値のコントロールは、
・生活習慣病予防
・体調管理
・ダイエット

などにとても重要。

個人的にには日々の
・食事
・運動
・休養

で十分対応できること。
生活習慣病というくらいだから、
生活習慣の改善をすれば、
糖尿病などの生活習慣病は減っていく。

まず、現状を確認。
これは、医療機関で血液検査をすべき。
もし、異常な数字があるなら対応です。

まずは、自分の生活習慣を見直すこと。
やはり、これが一番です!

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