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“バラ売り”に魅力を感じる話

今日の話はほぼ独り言。
ほとんどの人にはピンと来ない話かも。
まぁいいや。

私が中学生の頃、日常生活に於いて“音楽”の割合はめちゃくちゃ大きかった。
TVも音楽番組ばかり、CDは買いまくる、BANDも流行る。
そんな時代だった。

今の同じ世代の人たちにとっては“Tik Tok”“YouTube”的な感じなのかな?
わからんけど。

とにかく、かっこいい人や音楽に影響されまくっていた訳だが、その中でも当時から“こりゃスゲェ!”と思っていた人がYouTubeを始めていた。

JUDY AND MARY のギタリスト TAKUYA さんだ。

ビンビンにアンテナを立てて音楽を聴いていた私の耳にビビビと来た。
“真似したい!!”
素直でいいな。
“プロになりたい”とか“真似はダサい”とか思うことはなく、目先の欲に素直に飛び付けた。

この歌を聴き、もうすっかり行きつけだった楽器屋さんに行き、楽譜にあたる「バンドスコア」を購入した。

TAB譜という簡易的な楽譜を必死でなぞるが、まっっったく弾けずに挫折したのを覚えている。
その後も数曲、このバンドのコピーに試みるが、一切弾けない。
いつしか聞く側に特化し、真似することはなくなった。

そして時は現在
「自分で弾いてみた」
に上がってるじゃないか! 見るっきゃなかった。

あのさ...早く言ってよ!

こんなん無理だわ! ぜってー無理!

説明は蛇足だと思いつつ、独特すぎるし難しすぎる!
もう、楽譜代を返して欲しい気持ちにすらなった。

解説はしてくれるし、手元は見えるし、巻き戻しも繰り返しも自在だし、本当にいい時代だぜ!

諦めてしまった若い頃の自分は間違ってなかったが、こんな難しいのを弾けちゃうTAKUYAさんに再び尊敬の念を抱きつつ、CDを手動で止めたり巻き戻したりして、必死で弾こうとしてた中学生の私が、少し愛おしくなった。

あの頃と比べると情報は溢れすぎていて、思い込む事信じ込む事も難しくなってしまったのかもしれないが、余計なことまで考えず、目先の欲に飛び付ける素直さも忘れたくないなと、そう思う。

そして同時に、今はこういう「バラ売り」すらコンテンツになる時代だと思うと、内心相当ワクワクしている。

おわり。

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