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スマホによる「アプリレス・マルチアングルビューイング」 システム開発【実証結果】

Digital Innovation City協議会

 今回は、スマホによる「アプリレス・マルチアングルビューイング」 システム開発【実証結果】の記事となります。

 本実証記事を始めて読む方にも向けて、まずは実証概要を説明します。

【テーマ名】
スマホによる「アプリレス・マルチアングルビューイング」システム開発
【事業主体 】
(株)PDIC、(株)フジテレビジョン
【目的】
マルチアングルシステムをWebベースで構築し、機種依存を無くし、かつライブ配信にYouTubeを活用することで運用コストの最小化を目指すことで、今後の実利用をイメージできるシステムを構築する。
【事業内容】
・2022年2月13日(日)に実施される「超次元音楽祭2022」の参加アーティストである『Liella!』(リエラ)のライブ映像をフジテレビ内のマルチシアターの投影で視聴し、アプリレスでスマートフォンのマルチアングルにより視聴体験した。
• DIC協議会関係者(定員50名)を招待して視聴体験してもらい、体験後にアンケートを実施し、感想や意見などを把握した。
【実施スケジュール】
2021年12月に企画開始し、2022年1月にシステム開発を行い、2月13日(日)に実証体験会を開催した。

  実証概要インタビューは下記のnote記事をご覧ください!

  実施主体の(株)PDIC、(株)フジテレビジョンが行った、実証の結果や考察等を報告します。

実証内容とKPI   

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実証結果の分析・評価

  参加者数:46名(達成率92%)/アンケート回収数:44名(回収率95.7%)でした。

実証結果1

• 視聴体験価値が高まったか(Q2)については、93.2%が「感じる」(「非常に感じる」+「やや感じる」)と回答しました。
• 手軽に利用できたか(Q3)については、95.5%が「感じる」(「非常に感じる」+「やや感じる」)と回答しました。
• イベントの魅力が高まったか(Q4)については、が79.5%「感じる」(「非常に感じる」+「やや感じる」)と回答。一方、15.9%が「感じない」(「あまり感じない」+「全く感じない」)と回答しました。

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 主な意見として、下記の図のように、「カメラに役割や名前をつけるべき」「スポーツに活用できるのではないか」「映像と音声がずれていた」「配信サービスの質」「Wi-Fiがつながりにくかった」「その他 」があげられました。

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結果のまとめとして、

当初想定に近い人数の体験参加に成功
• コロナ禍及び連携するイベントの都合で祝日の体験会開催となったが、予定していた50名に近い46名に実証を体験いただくことができました。

本サービスにより、手軽に視聴体験の価値を向上させることを確認
• アンケート結果において、本サービスがアプリレスで使用できることで、99.5%とほぼ全ての方が“手軽に感じる”と回答しました。
• アンケート結果において、本サービスを視聴することで93.2%と9割以上の方が”視聴体験価値が高まった“と回答しました。

マルチアングル用のカメラの役割設定や名称設定の要望が挙がった
• アンケート結果において、マルチアングルのそれぞれが役割(例えば「特定の出演者を映す」、「固定アングルを映す」)が明確であったり、そのことがカメラ名称などで表現されていることを望む意見が多かったです。

通信環境の充実が視聴体験の満足獲得のためには必須要件
• アンケート結果において、Wi-Fi回線が安定して接続できず、そのために体験の満足度が低い方が数名おり、サービスの満足を確保するためには通信環境が最低限安定していることが必要でした。

今後の活用シーンの広がりに期待
• アンケート結果において、「自分の推しが出演するイベントに適用して欲しい」、「スポーツの試合に適用して欲しい」、「複数のスポットがあるイベントに適用して欲しい」など、様々な活用シーンが期待される意見が挙がりました。

考察と課題

【上手くいった点】
•「超次元音楽祭2022」の参加アーティストである『Liella!』(リエラ)のライブ映像という、質の高いコンテンツでサービス実証したため、サービスの体験価値を実践的に検証することができました。
• アプリレスの仕組みとなっているため、簡単な説明で参加者が容易にサービスを体験することができました。

【上手くいかなかった点】
• スクリーンに投影された映像とスマホの映像にタイムラグが生じました。
• 来場者を3グループにわけて異なるWi-Fi回線へ接続いただく工夫を行いましたが、それでもWi-Fiが快適につながらないという方が散見されました。
• 分割画面(各カメラ)の役割(例えば「特定の出演者を映す」、「固定アングルを映す」)が明確であったり、そのことがカメラ名称などで表現されていることを望む意見が多く寄せられました。
• 「自分の推しが出演するイベントに適用して欲しい」、「スポーツの試合に適用して欲しい」など、様々な活用シーンが期待される意見が挙がりました。


今後の事業継続や実装に向けた取組

【継続に向けた取組方針】 
 本サービスは、今回の実証で把握した課題について改善を図りつつ、今後フジテレビが主催するイベントなどで引き続き活用を図りたいと考えています。
 特に、マルチアングル用カメラの役割設定や名称設定については、今後の運用において今回の意見で挙がったアイデアを取り入れやすいと考えます。
 また、今回の実証で意見が挙がったとおり、音楽ライブ以外のスポーツイベントや複数スポットを会場とするイベントなどでも活用できる可能性があり、引き続き活用先の拡大を検討していきます。

【必要な体制】

 本実証の体制に加え、本サービスの活用先のイベントに応じ、必要な体制を検討していきます。

【具体的な取組内容】
 今後の取組については現時点では未定で、今後引き続き検討していきます。



実証結果の報告は以上となります。

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