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即売会に行ってきた

「博物館を作りたくて日記を買い集めているんですよ」と人に言うと、気味が悪い趣味だなという反応か、面白そうという反応かに二分される。気味が悪いかどうかはさておき、奇特な趣味・道楽であることは間違いない。

自分も「日記を集めたい」と数年前に思ったものの、実際に買おうとしてみてもどこで入手したら良いか全くわからなかった。巷間では「ネットで何でも買える時代」、「東京なら何でもある」と言われるものの、日記ばかりは「金は出せます!」といくら言ってみても売り場がわからないのだ。

1年かけてウェブサイトを友人に作ってもらい、それから1年経ってようやくTwitter経由で売り買いする場所にアクセスできた。

今回は愛知県の古物商の方が東京でイベントを行い、そこで日記の即売会を行うとのことで、阿佐ヶ谷のイベントスペースへ足を運んだ。

イベントは阿佐ヶ谷LOFTなどで行われるのかと思いきや、ラーメン屋の入るビルの4階。なかには10席ほどの椅子が並び、仮設ステージが設置されているだけの空間だった。白壁にはロマンポルノやガメラなど1970年代頃の映画ポスターが賑やかしに貼ってある。

会場は10人ほどの客、あとはツイキャスで生配信で見ているそうだ。古物商は街裏ピンクのような外見で、訥々と話すのだが、中身がいちいち面白い。ここでは詳しく書けないが、さまざまなアングラグッズを見せていただいた。

日記は「数十年集めているんで、家には数千冊あります」という日記愛好家の方と話し合い、ドラフト形式で購入した。数千冊という冊数をどう集めたのか聞いたところ、「古物商免許を取って、業者のオークションなどに参加した」とのこと。上には上がいたものである。

とはいえ、ようやく「買い方」を知っている人、売っている人に出会えた。

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