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2021年度で導入して良かったツール|札幌のエンジニア組織レポート

ダイアモンドヘッド株式会社の小菅です。札幌で世界基準の開発組織を作ろうとしています。

私たちはオープンソース発で商用化されたサービスを比較的多めに利用していると思います。

この記事では2021年度を振り返り、本格導入して良かったと思えたツールやプロダクトを紹介します。


1.Moodle

内定者研修で利用する目的で、世界中の学校で使われているMoodleを本格導入しました。日本でも多くの大学がMoodleを利用してオンライン授業を行っています。

Moodleはクラウド版が提供されており、弊社ではクラウド版を契約しているため、Moodleで良くある苦労話であるサーバーやメールを含めた運用・管理に手を取られることが無く、快適に利用できています。

Moodleの前にはGoogle Classroomの導入を検討してたのですが、あくまでクラスルームの管理に特化している印象でカリキュラムの管理で考えた結果、導入したのはMoodleでした。

2.Outline

ナレッジベースやドキュメント管理にOutlineを導入しています。内定者研修で入社前の方々と情報を共有するためには、コンプライアンス上から社内のナレッジウェアとして利用しているConfluenceと切り離した管理を行う必要がありました。

そこで導入したOutlineです。廉価なConfluenceの代替えツールとして十分に役割を果たしています。

3.Opsgenie

アクシデントやインシデントが発生した時のオンコールマネジメントを行うアトラシアン社のツールです。同じ目的のツールを自作している企業も多いと思います。

システムの保守における運用をルール化して、アクシデント発生時のエスカレーションと対応状況の明確化を行えます。

4.Bitwarden

クラウド型パスワードマネージャーとしてクラウド版Bitwardenを導入しています。Bitwardenの競合は1PasswordやLastPassです。

このツールは3年ほど前から導入しているのですが、昨年で全社的にほぼ定着しつつあるのを感じています。

Bitwardenを導入した理由は、他競合サービスと比べて安価で管理者機能が充実している点です。100名を超える規模で運用開始するのにさほど困りませんでした。

またBitwardenはセキュリティ面に特化したオープンソースプロダクトのため、不正なコードや悪意ある使い方ができる機能が混入される可能性が低いです。

5.Rocket.chat

このツールは2年ほど前から導入し、昨年度で運用方法が固まったのを感じています。詳細は以下の記事をご参照下さい。

Rocket.chatは権限管理と監査機能とセキュリティに特化しています。コンプライアンス基準であるISO/IEC 27001のcertifiedです。

アメリカ海軍、ドイツ鉄道、クレディスイスなど情報を厳密に取り扱う必要がある組織で好んで導入されている印象を持ちます。

チャットサービスが多数存在している中で、Rocket.chatは働き方改革への対応とプライバシー保護など従業員を守る側面で高い効果があったのを感じています。

6.GateherTown

オンライン上でのワークスペースを実現するツールです。バーチャルルームやバーチャルオフィスとも呼ばれスタートアップ競争が過熱しています。

Gather Townはその中でも特に勢いがあるサービスです。色々なオンラインイベントで利用されるツールとして目にするようになりました。

私たちは日本国内と、アメリカやヨーロッパなど海外からフルリモートで札幌のインターンシップに参加する方々とのコミュニケーションツールとしてGather Townを導入しました。

Gather Townを使う前まではGoogle Meetを常時接続していましたが、参加人数が多くなりはじめると、自分以外との連絡や会話が増えるため、カメラとマイクを常時オフにする事になります。

Google Meetは複数の同時利用ができないため、インターンシップ参加者が所属するプロジェクトが多くなるとコミュニケーション不全を起こしていました。

Gather Townでは1つのスペースに全員が入れます。スペースの切り替えも容易です。スペースの中でキャラクターが近づくか、ミーティングルームに入っている時にカメラとマイクが自動でオンになる仕組みのため、適切なタイミングで適切な人たちと会話ができます。

まとめ

オープンソースプロダクトについて

こうしてみるとオープンソースプロダクトを多く利用しています。オープンソースプロダクトを採用している理由は主に以下のような理由からです。

  • プロプライエタリな商用サービスと比較して価格が低め

  • 何かあった場合に切り替え可能

  • 技術情報が多い

  • アーキテクチャ情報など自社サービス開発でヒントになる

知らないだけで他にも導入すると効果を出せそうなオープンソースプロダクトが多数あると思っています。特に教育機関ではオープンソースの利用が活発な印象です。

またオープンソースプロダクトは自社サービスを考える上でとても勉強になりますので、多くの気付きを得られればと思っています。

海外のサービスについて

こうして記事にまとめて見ると、日本国内のサービスをあまり導入していない気がします。

私たちはITエンジニア組織ですので英語への抵抗が少ないのが一因かと思います。またユーザー数が多い高品質なサービス(SaaS)は日本語ではなく英語で提供されているのも一因です。

さいごに

時代に合わせて技術やツールは移り変わりますので、その時々のシチュエーションに合わせた最適な答えを模索し続けたいと思います。

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以上となります。ご拝読ありがとうございました。