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対面・通話催眠のルーティンについて

今回は、僕の対面催眠と通話催眠での催眠ルーティン?のお話をしてみたいと思います。

ただ、僕自身はほとんどルーティンというのを持ってはいない(おい)ので、何となく状況を想定して、どういう感じでアプローチしていくのか、をお話する感じで行けたらと思います。

参考になるかはわかりませんが、最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。

これまで、催眠誘導関係のnote記事もそこそこ書いてあるので、self citationだらけになりますがあげさせてもらいます。
興味があればそちらも合わせて見てもらえたらと思います。

p.s.
この記事を中心に、誘導関係の記事をまとめてお試しで一つのマガジンにしてみようかな、というのも現在考え中です。

意識していること

具体的なルーティンの話に移る前に、催眠をする際に意識していることや誘導技法、暗示などについて詳細によらずに少し一般的に言えることをまとめてみようと思います。

全体を通して

まず、全体を通して意識していることは、

  • 被験者に「催眠にかかっているという認識」をしっかりと作ってもらうこと

  • 想像力やイメージの力が使える程度にはリラックスをしてもらう

  • 初めての方には比較的オーソドックスでわかりやすいことからする

  • 経験者には飛び道具的な技術も最初から積極的に使う

あたりです。

経験者の方にはなるべく新奇なことを楽しんでもらえるように、四円流的な飛び道具的技術なども積極的に使うようにしています。
(僕的には正攻法ではあるのですが、飛び道具とひとまず言わせてもらいます。)

誘導技法について

誘導技法としては、対面だからこそできること、通話だからそれくらいしかない、といったことがもちろんあります。

そんな中で、どちらの場合でもとても簡単なのに非常に強力な技法があります。
これを以前に「最強の催眠誘導法()」として紹介させてもらいました。
実際、僕はこの技法を非常に多用しており、とても信頼しています。
この誘導法の詳細は以下のnoteを読んでいただけると嬉しいです。

この誘導技法の背景にあると僕が思っている知識などについてもnoteにまとめていますので、あわせて見てもらえるととても嬉しいです。

現象と暗示文

現象を引き起こす際にはもちろん暗示文を用いますが、そのスクリプトや暗示文についてどういうことを大切だと思っているのか?ということも以前にnoteに簡単ですがまとめました。

ざっくり催眠のスクリプトについて思っていることはこのnoteに書いています。

催眠の暗示文についてはこちらの記事に考えなどを書いていますので、興味ある方はぜひ読んでもらえれば嬉しいです。

ざっくりエッセンスを言うと、何をしたいのか?ということを明確にして、それを実現するための予測や動機付けを被験者にしながら、臨場感の高い情報を提示していく、ということを心がけています。

深化法について

深化法自体は、催眠現象を引き起こす際には必ずしも必要ではなかったりします。
しかし、「催眠にかかっているという認識」を強化するためや、トランスを深くする際などには非常に有用です。
なので、様子を見ながら、適宜深化法は行うようにしています。

深化法について、僕なりのコツについては、こちらの記事にまとめていますので、よければ眺めてみてもらえればと思います。

ルーティン

それではルーティンの話に移りましょう。

ルーティンについては以下のようにざっくりした場合分けをしてお話したいと思います。
まずは、

  • 対面催眠

  • 通話催眠

そして、それぞれに対して

  • トランスメイン

  • 催眠現象メイン

という感じです。

対面催眠ルーティン

それでは、まずは対面催眠のルーティンの話からしましょう。

対面では、最初はなるべく素早く、暗示が入りやすい状態に被験者持って行くことを目指してアプローチをしています。
そのために僕が好んで使っている技法は

  • Handshake induction

  • Hand borrowing

などです。
これらを用いて催眠にかかっているという認識を強化しながら、上記の最強の誘導法()や非言語誘導などを用いて、サクッと軽いトランスや「催眠」といった状態に持ってい行きます。

Hand borrowingの詳細については以下のnoteにまとめています。
失敗しないための催眠誘導技術、というのが、このhand borrowingの背景にある僕のアイデアです。

もし、被験者が催眠にかかるのが初めての方や、催眠のイメージなどがない方であれば

  • Magnetic fingers

  • Book and balloon test

  • Balloon test

などの非常にわかりやすいものも行ったりします。
これらからもトランスへの誘導や弛緩誘導も可能なので、様子を見ながら適宜行ったりします。

それでは、ここからはトランスメイン or 催眠現象メインでお話をしていきます。

トランスメイン

トランスメインの場合は、可能な限り色々な技法を使ってトランスに誘導しています。

僕の場合は、基本的に気功などの技術なども併用した非言語アプローチを多分に含んだ誘導を好んで行います。
有名な技法では

  • 上記の最強の催眠誘導法()

  • 凝視法(3, 4種類の色々なものを使います。)

  • Arm pull induction

  • 目を見ることによる誘導法

  • 触れることでトランスへの誘導

あたりになるかなと思います。

また、適宜後催眠なども用いて、効率的にトランスを深くしていくなどもしますが、あまりわかりやすく後催眠暗示を入れるなどということはしないです。

トランス誘導における後催眠は、何かトランスに落ちるきっかけを用意しておき、それとトランスに落ちるを紐づける後催眠暗示がよくあります。
こういうものも、状況に応じて利用したりします。
よくあるものは、指パッチンをするとトランスに落ちる、というものや、特定のフレーズを言うと、といった具合です。

対面での誘導では、目を見る、ということ自体が非常に強力に作用します。
これを積極的に用いた誘導技法についても、以前にnoteを書いたので、興味があればこちらも見てもらえればと思います。

催眠現象メイン

現象メインの場合は、どのような現象について知識がある/興味があるか、を雑談をしながら聞いたりして、それと被験者の得意そうなものとの兼ね合いを見ながら現象を起こしていきます。
大きくは

  • 知覚系 (味覚変化、感情変化、健忘など)

  • 運動系 (メトロノーム、hand levitationなど)

  • 禁止系 (筋肉硬直、禁声暗示)

くらいの分類をして、それぞれの系統の中で色々試して現象を起こしていくことが大きいです。

ここで、最近はあまり深化法などは使わず、できるときは普通に会話をしていく中で暗示を入れて現象を起こすことが多いです。

現象を起こす際に意識していることは、先ほど述べた何をしたいのか?というゴールを明確にして、それを実現するための予測や動機付けを被験者にしながら、臨場感の高い情報を提示していく、ということです。

また、相手が催眠にかかるのになれてる方や、色々なオフ会やセミナーなどに参加されている方に対しては、少し違うかけ方をする、ということを積極的に行ったりします。
具体的には、よくあるような誘導からの深化法などは用いず、会話から自然に現象に接続する、ということなどを最近はすることが増えました。

通話催眠ルーティン

通話でのルーティンは、上記の対面のものよりもっと幅が狭くなってしまいます。

誘導は基本的に、「僕の考えた最強の催眠誘導法()」に加えて、下記の一味違ったイメージ法なども適宜使います。

それでも、基本的には最強の誘導法()をベースに、非言語アプローチで誘導することがほとんどになります。

トランスメイン

トランスをメインにする場合は、上記の誘導法に加えて、深化法を適宜使っていきます。
また、被験者が慣れてきたり、被験者の反応を見ながら、使えそうなら積極的に非言語アプローチを利用して、トランスに誘導することが多いです。

催眠現象メイン

現象メインで行う場合は、基本的にわかりやすい味覚変化などから始めて、タイムストップなど知覚系の現象をメインに行うことが多いです。
人によっては禁止系もされると思いますが、僕個人は万が一の場合などを考慮して、禁止系はほぼすることはありません。

最後に

以上、取り留めなくですが、僕の考える対面・通話催眠のルーティンの話をさせてもらいました。
何を考えてどういうものをやるか、をお話しながら、過去の僕のnote記事の宣伝が多めになってしまいました。
(自分が使う技術を記事にしてるので、当たり前っちゃ当たり前ですが…)

この記事が少しでもお役に立つようであれば、とても嬉しいです。
そして、もし興味を持っていただけたら、それぞれの記事も見てもらえればと思います。

ここまでお付き合いありがとうございました。

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