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9割の人が知らない「本を集中して読み続けられない」を解決するスゴ技

『独学大全』著者・読書猿インタビュー(1)

独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』。この税込3000円超、788ページの分厚い1冊が、今爆発的に売れている。発売わずか1ヵ月半で7万部を突破し、書店店頭やネット書店でも売り切れが続出。ただ読むだけでなく、多くの人がSNSで「こんな風に学んでいます」「実践しています」と報告する、稀有な本だ。
興味深いのは、本書の著者が学者でも、ビジネス界の重鎮でもなく、インターネットから出てきた「一人の独学者」である点。著者の読書猿さんとは何者なのか? なぜこれほど博識なのか? そしてどんな思いから、この分厚い本は完成したのか? メディア初のロングインタビューで迫る。
第1回は、「読書猿」になる以前の、子ども時代にさかのぼって話を聞いた。
(取材・構成/樺山美夏、イラスト/塩川いづみ)

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読書猿(どくしょざる)
ブログ「読書猿 Classic: between/beyond readers」主宰。「読書猿」を名乗っているが、幼い頃から読書が大の苦手で、本を読んでも集中が切れるまでに20分かからず、1冊を読み終えるのに5年くらいかかっていた。自分自身の苦手克服と学びの共有を兼ねて、1997年からインターネットでの発信(メルマガ)を開始。2008年にブログ「読書猿Classic」を開設。ギリシア時代の古典から最新の論文、個人のTwitterの投稿まで、先人たちが残してきたありとあらゆる知を「独学者の道具箱」「語学の道具箱」「探しものの道具箱」などカテゴリごとにまとめ、独自の視点で紹介し、人気を博す。現在も昼間はいち組織人として働きながら、朝夕の通勤時間と土日を利用して独学に励んでいる。『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)はロングセラーとなっており、主婦から学生、学者まで幅広い層から支持を得ている。本書は3冊目にして著者の真骨頂である「独学」をテーマにした主著。なお、「大全」のタイトルはトマス・アクィナスの『神学大全』(Summa Theologiae)のように、当該分野の知識全体を注釈し、総合的に組織した上で、初学者が学ぶことができる書物となることを願ってつけたもの。最新刊は『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』。

「本を読むのが恐ろしく苦手」な子どもだった

――読書猿さんというくらいですから、幼い頃から本に囲まれた環境で育ったのでしょうか?

読書猿 実は、本を読むのが恐ろしく苦手な子どもでした。おそらく生まれつきの脳の仕様の問題だと思うのですが……一冊の本を続けて読めないんです。少し読むと連想が爆発して、ヘトヘトになってしまう。学生時代は長くて20分くらいが限界でした。

 だから、当然長い本は読めないし、少しずつ読んでいくと、一冊の本を読み終えるのに、5年とか、10年とかかかります。今は老いたので、連想の爆発がましになって、もう少し続けて読めますが。家庭環境も、父は普通の工場労働者でしたので、実家に本棚はひとつしかありませんでした。

――読書猿さんがもともと本を読むのが苦手だったというのは、かなり意外です。小学校から中学校くらいの頃は、どんな本を読んでいたのでしょう。

読書猿 「細切れ」で読めるものを選んでいました。

 読み物で初めて夢中になったのは、科学にまつわるQ&Aをオムニバス形式でとりあげていく『コロ助の科学質問箱 (学研まんがひみつシリーズ)』ですね。最初はいとこの家にあったものを借りたんですが、本が壊れるぐらいボロボロになるまで読んで、ガムテープで修理したのを覚えています。

 小学3年生の頃、自宅から徒歩圏内に図書館ができてからは、いろんな本を借りにいくようになりました。

 文字を覚えるのも読むのも書くのも、人より遅かったので、夢中になったのは図鑑です。図鑑なら、そんなにたくさん文字がないので、僕でも読めた。国旗や昆虫や恐竜の名前を詳しく覚えている子どもたちが時々いますが、僕の場合は野鳥でした。
 シラサギとひと口にいっても「コサギ」「チュウサギ」「ダイサギ」の3種がいるとか、波形を描いて飛んでいるのはセキレイの仲間だとか……実際に鳥を見たのはずっと後ですが、当時はそんな知識を集めては、喜びとしていました。

 そのあとハマったのが『現代用語の基礎知識』。これは自分の本だったわけではなくて、父親と本屋へ行ったときに買ってもらったものです。父が「若い頃買ったことがある」と言い、こちらの顔を見て「久しぶりに買ってみるか」と言って、レジに持っていってくれたんです。
 当時クラスメイトに、戦闘機がどうのこうのとマニアックな話を語る人がいたんですが、彼が語る戦闘機のすべてが、「軍事用語」のページに簡潔ではあるがそこそこ詳しい説明で載っていた。これはすごく面白い! と思って学校に持っていったらみんな喜んで、クラスの男子の間でしばらく局地的なブームになりましたね。

――学校ではどんな子どもでしたか?

読書猿 学校の授業って、バラバラの教科を50分単位で時間割通りに進めていくじゃないですか。僕はあれが本当に苦痛で、全然集中できませんでした。

 英語なら英語、数学なら数学を、丸一日かけて学ぶほうが好きなんですね。自分で面白いと思ったことを徹底的にやり尽くす。そういうシステムだったら適応できたと思いますけど、日本の学校の仕組みは僕にはまったく合わなかったです。

 小学校高学年から中学1年くらいまでは、コンピューターにハマってプログラミングばかりやっていました。貯めていたお年玉でパソコンを買って、家では勉強もせずに黙々と作業。週末は自転車で1時間くらいかけて電気街まで行って、自分が作ったプログラミングを実際に動かしては、知らない子と競うんです。お互い名乗り合わないのが、「なんかかっこいい」と思っていました。
 でも中1のとき、1日9時間くらいプログラムしていたら視力が0.1まで悪くなって、ドクターストップがかかってしまった。コンピューターも取り上げられてしまったんです。

「言葉の工作」のために辞書を読み始める

――学校に行きながら1日9時間はすごい(笑)。それが取り上げられてしまったのは辛かったですね……。

読書猿 当時の僕からしたら、生きがいを奪われた感じでした。

 コンピューターを取り上げられて学校に完全に退屈していた中学2年生のときに、隣の席に座っていた男の子が授業中に小説を書いていると知って、カルチャーショックを受けたんです。それまで文章を書くのは大嫌いで、文章は他人から「書け」と言われてイヤイヤながら書くものだと思い込んでいましたから。「自分が書きたいことを自由に書いてもいいんだ!」と、そのとき初めて知って、書くことに興味がわいたんですね。読むのは遅いし苦手だったけど、書いて表現するのは面白そうだなって。

――書くのは読むよりも一段と大変そうですが、どんな風に文章を書いていったんですか?

読書猿 自分でゼロから文を生み出すのではなくて、まさに夢中でやっていたプログラミングの延長で「言葉を工作する」という感覚でした。手先が不器用で、絵を描いたり物を作るのは苦手だったんですが、物事の概念と概念を「組み合わせる」ことなら自分にもできるんじゃないかと思って。

 そして、この「言葉の工作」の材料集めのために読み始めたのが「辞書・事典」です。

 最初は『現代用語の基礎知識』の中から好きな項目だけノートに書き写したり、内容をまとめたり組み合わせたりからスタートしました。そうしているうちに、自分の中に言葉がなければ書くことは大変なんだと気づきました。

辞書は「金で買える実力」

――辞書を「引く」のではなく「読む」というのが面白いですね。

読書猿 辞書にはもともと
(1)ひとつひとつの項目が短い
(2)通読を前提にしていない
(3)必要な箇所だけを拾って読める

という特徴があります。集中力が続かなかった当時の僕には最適な「読み物」だったんです。

 同じ項目でも、辞書・事典によって説明の仕方が違うので、読み比べながら試行錯誤しているうちに言葉の工作の幅も広がっていきました。僕の日本語を読み書きする力は、ほとんど辞書から得たと言っても過言ではありません。辞書を「意味がわからない単語の意味を調べるだけの道具」にしておくのは、あまりにももったいないです。

――辞書を読むって、かなりハードルが高い感じがしていたんですが、「短い項目(文章)を、好きなときに拾って読める」と考えると、スマホでSNSの文章やちょっとしたニュース記事を読むのと同様に、すきま時間でできる気がしますね。

読書猿 その通りです。僕のように「20分以上は読めない、集中できない」という人にこそ、おすすめしたい。

 辞書・事典は、長きに渡って人類が築き上げ/磨き上げてきた、最も洗練された、認知能力の拡大装置(外部足場)のひとつです。翻訳の世界では、もっと直截に「辞書は金で買える実力」という言葉があるそうです。

 分かりやすさでは子ども向けで総ルビつきの『例解小学国語辞典』ですが、これだと載ってない言葉も多いので、メインにするのは語数が多い『大辞泉』などがおすすめです。僕は、アプリ(iOS アンドロイド)をスマホに入れています。

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Photo: Adobe Stock

「本を読むとは、最初から最後まで通読すること」という呪い

――『独学大全』自体も、独学者の辞書として使ってほしいという思いがあるそうですね。

読書猿 はい。『家庭の医学』のように、いつも傍に置いて、独学で困ったら開く一冊になったらと思って作りました。

 一方で、「『独学大全』は780ページもあるのか、読みきれないよ」という声が結構あって……今も、「本を読むとは、最初から最後まで通読することである」という信仰が根強くあるんだなと感じました。僕は、この考え方は呪いであり、間違った信仰だと思っています。

 作品世界にどっぷり浸かる、というのは、読書の大切な楽しみ方なので、作者が用意してくれたとおりに、最初から最後まで順番に読むことを全否定する訳じゃないです。でも、本の読み方、付き合い方はそれだけじゃない。

 知りたいことを知るために本を読むなら、「夢中になっていっきに読みました」なんてことは、一切必要ないんです。知りたいことが書いてある箇所を、知りたいタイミングで読む。また別の日に、違う知りたいことに出会ったら、また別の箇所を読む。あるいは、最後まで読んだ本であっても、何年か経った後に、思い出したフレーズを探して開いたり、その時、別の忘れていた言葉に胸を打たれたり。読書とは本来、そうして何度でも再読しながら本と付き合っていくことです。

 実を言えば、通読以外にも様々な読み方があることを知り実践することを通じて、そうした通読に縛られた読書観を改訂し、もっと楽に楽しく読めるようになることも、『独学大全』の目指すところの一つです。

――そうやって読んでいると、一冊を読み終わるのにすごく時間がかかりませんか?

読書猿 時間がかかってもいいんです。なぜなら、独学ですから。独学は、いつ始めてもいいし、いつやめてもいいし、何を、どんなペースで学んでもいい。全部自由です。

 僕も昔は本を読み終われないことが強烈なコンプレックスでしたが、あるとき「この一冊に人生のうち5年捧げてもいいや(その間、他の本は読めなくていい)」と開き直ったんですね。そうやって腹が据わると、案外、3ヵ月くらいで読めたりする。

本との向き合い方を変えたら、少しずつ、本の側も応えてくれるようになった。たとえば、『独学大全』の「技法44 注釈」にも出てくるスピノザ『エチカ』第三部。第三部だけで半年ぐらいかかりましたが、A3の用紙に本をコピーして、自分なりに注釈しながら読んでいって、ようやく、ああ読むってこういうことなのか、と体感したというか。

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スピノザ『エチカ』に注釈を付けたもの。
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――まさに、苦手だったからこそたどり着いた読書術ですね。

読書猿 はい。本を読むことが苦手じゃなかったら、多分僕は「読書猿」として本を書いていないと思います。

「学ぶこと」をあきらめられなかったすべての人へ――著者からのメッセージ

 一口に独学と言っても、学校や塾や予備校に頼らない自学自習から、所属機関を持たない独立研究者の在野研究、社会人の学び直しまで、意味するところは様々である。

 本書では、以上の分析からもわかる通り、「独学」の意味するところを可能な限り広く捉えている。これは冒頭に述べた独学者の定義と、独学者を援護するという本書の目的から半ば必然であった。何を目指す人であれ、またどの段階にいる人であれ、自ら学びの中に飛び込む者(独学者)を捨て置くわけにはいかなかった。

 しかし、それだけでなく、知的営為を分類し無用の垣根と階梯を設けることは、益よりも害が多いと信じるからでもある。例えば「学習」と「研究」を別物だと分断するより、同じ知的営為という連続体の一部としてみなした方が得られるものは大きい。

 何より、そうすることで我々は歴史の中に多くの独学の先人を見出すことができる。誰もがその名を知る知の探求者たちの仕事は見上げる程に高く大きいが、彼らの知的営為は我々のそれと確かに陸続きである。でなければ、なぜ、彼らの知ったこと考え抜いたことを、我々が今この場所で読み、我々の糧にすることができるのだろうか。

 加えて、彼らもまた必ずしも恵まれなかった状況でその知的営為を続けたのだと知ることは、これから幾多の困難を越えようとする我々を勇気づけるだろう。彼らの存在が知らせているのは、それでもヒトは知ることを、学ぶことをあきらめることができなかったという事実である。

 このような独学を援護する書物を書く資格が私にあるか正直疑わしい。けれども、この本を書かなければならない義務のようなものなら確かに私にあると思う。私は、今も悪戦苦闘を続ける一人の独学者としてこの本を書き上げた。この本に書いた内容は、私が今まで続けてきた独学の経験に由来するとともに、より多くを独学の先人たちに負っている。そうして受け取ったたくさんのものを、私は次の人たちに手渡す義務があるだろう。私がもっと賢い、あるいは忍耐強い人間であったなら、おそらくまったく違った本を書いていたはずだ。しかしその本は、今の私よりもずっと賢くて忍耐強い人にしか使えないものになっていただろう。

 この本は確かにあまり賢くなく、すぐに飽きるしあきらめてしまう人たちのために書かれた。独学の凡人である私には、これが精一杯である。しかし独学の達人が書いた書物よりもきっと、繰り返し挫折し、しかしあきらめきれず、また学ぶことを再開したような、独学の凡人であるあなたの役に立つだろう。

 知識の大海にこぎ出ていくあなたにエールを。お互いの航海の無事を祈りつつ。Bon voyage!

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一生使えて今日から役立つ! 3つの工夫

【工夫①】「無知くんと親父さんの対話」でざっくり概要をつかめる
 本書は独学者の手元に置かれ、悩んだときに必要な箇所(技法)を読めるつくりになっています。さらに「ざっと読んで概要を把握したい」「独学の結果を早く出したい」という方向けに、章の冒頭には「無知くんと親父さんの対話」がついています。これを15章分読むだけで、一番大事なポイントは読了できます。

【工夫②】「なぜ学ぶのか」「何を学ぶのか」「どう学ぶのか」を3部構成で完全網羅
既に勉強の目的が決まっている人は「Howどう学ぶのか」を扱った第3部から。自分が知りたいこと、分野を調べたいなら「What 何を学ぶのか」を扱った第2部から。そして、そもそも「Whyなぜ学ばなければならないのか」に立ち返るときは第1部から。あなたのゴールに合わせて深堀りできるつくりになっています。

【工夫③】あらゆる独学の土台になる「国語」「英語」「数学」の学び方も掲載
 独学をする上で3つの言語「国語」「英語」「数学」(本書では、数学も言語のひとつと捉えています)がわかると、自分が扱える本や論文、ネットの情報などの幅がいっきに広がります。第4部では、この3つを学ぶときに大切な「骨法」と、「ある独学者」のケーススタディを掲載。1~55の技法をどう使えばよいかがわかります。

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本書の主な内容

無知くんと親父さんの対話0 無知をどうにかしたいんです
序文 学ぶことをあきらめられなかったすべての人へ

本書の構成と取説
第1部 なぜ学ぶのかに立ち返ろう
<独学の足場を作るために>

第1章 志を立てる
無知くんと親父さんの対話1 学ぶことをやめない理由は何か
●技法1 やる気の資源を掘り起こす「学びの動機付けマップ」

第2章 目標を描く
無知くんと親父さんの対話2 夢は巨人の肩の上で見る
●技法2 学びの出発点を見極める「可能の階梯」
●技法3 学びの地図を自分で描く「学習ルートマップ」

第3章 動機付けを高める
無知くんと親父さんの対話3 まずは1分間、勉強しろ
●技法4 未来のミニチュアを組み立てる「1/100プランニング」
●技法5 重い腰を蹴っ飛ばす「2ミニッツ・スターター」

第4章 時間を確保する
無知くんと親父さんの対話4 何を捨て、何を選ぶか
●技法6 自分も知らない自分の行動を知る「行動記録表」
●技法7 クズ時間を生まれ変わらせる錬金術「グレー時間クレンジング」
●技法8 打ち込むためにトマトを回せ「ポモドーロ・テクニック」

第5章 継続する
無知くんと親父さんの対話5 挫折する人が考えること
●技法9 怠けることに失敗する「逆説プランニング」
●技法10 日課を習慣の苗床にする「習慣レバレッジ」
●技法11 やめられない、続かないを資源にする「行動デザインシート」
●技法12 独学の進捗と現在地を知る「ラーニングログ」

第6章 環境を作る
無知くんと親父さんの対話6 強い意志よりサボらない仕組み
●技法13 他人は意志にまさる「ゲートキーパー」
●技法14 会えない者を師と仰ぐ「私淑」
●技法15 共に読むことが開く知的共同体「会読」
コラム 金のない独学者に何ができるか

第2部 何を学べばよいかを見つけよう
<何を学ぶか自分で決める>

第7章 知りたいことを発見する
無知くんと親父さんの対話7 悩みをぜんぶ書き出せ
●技法16 脳内知識の棚卸し「カルテ・ クセジュ」
●技法17 古代弁論術に始まる自己問答「ラミのトポス」
●技法18 知的多角測量法「NDCトラバース」

第8章 資料を探し出す
無知くんと親父さんの対話8 「ググる」以外の武器を手に入れよう
●技法19 思い付きの検索を卒業する「検索語みがき」
●技法20 知の分類の航海術「シネクドキ探索」
●技法21 巨人の肩によじのぼる「文献たぐりよせ」
●技法22 調べものの航海日誌「リサーチログ」

第9章 知識への扉を使う
無知くんと親父さんの対話9 古典はあなたのために書かれていない
●技法の前に 運に頼らない本の選び方
●技法23 第一のレファレンスツール「事典」可能性としての博識
●技法24 第二のレファレンスツール「書誌」調査の達人からの贈り物
●技法25 第三のレファレンスツール「教科書」入門書・事典・書誌を兼ねた独学者の友
●技法26 欲しい書物と出会う技術「書籍探索」
●技法27 知の最前線に向かう「雑誌記事(論文)調査」
コラム 知のライフサイクル

第10章 集めた資料を整理する
無知くんと親父さんの対話10 最速の素人になる
●技法の前に 点の読書から線の読書、面の読書へ
●技法28 多くの文献を一望化する「目次マトリクス」
●技法29 文献のネットワークを掌握する「引用マトリクス」
●技法30 文献の群れを貫通して読む「要素マトリクス」

第11章 情報を吟味する
無知くんと親父さんの対話11 「トンデモ知識」につかまらないために
●技法31 デマの矛盾をあぶり出す「タイム・スケール・マトリクス」
●技法32 トンデモ主張を暴き出す「四分割表」
●技法33 主張の根拠を掘り起こす「トゥールミン・モデル」

第3部 どのように学べばよいかを知ろう
<学び方を学ぶこと>

第12章 読む
無知くんと親父さんの対話12 様々な読み方で再読する
●技法34 知らずに使っている最速の読書法「転読 Flipping 」
●技法35 必要なものだけを読み取る「掬読 Skimming 」
●技法36 文献と対話する「問 読 Q&A Reading 」
●技法37 決まった時間で読み終える「限 読 Timed Reading 」
●技法38 読書技術の静かな革命「黙読 Silent Reading 」
●技法39 身体に刻む読書の原初形態「音読 Reading Aloud 」
●技法40 読み手を導く読書の手すり「指読 Pointing Reading 」
●技法41 読むことを考えることに接続する「刻読 Marked Reading 」
●技法42 精緻に読むことに引き込む読書の補助輪「段落要約 Paragraph Summarizing 」
●技法43 難所を越えるための認知資源を調達する「筆写 Scribing 」
●技法44 すべての読書技術で挑む精読の到達点「注釈 Annotating 」
●技法45 思考訓練としての訳読「鈴木式6分割ノート」
●技法46 逆境を乗り越える要約注釈術「レーニンノート」

第13章 覚える
無知くんと親父さんの対話13 記憶の術(アート)よりマネジメント
●技法47 記憶法のコーディネートでメタ記憶を鍛える「記憶法マッチング」
●技法48 記憶障害の臨床でも用いられる文章記憶法「PQRST法」
●技法49 学習前後に描くことで準備する/定着する「プレマップ&ポストマップ」
●技法50 古代ギリシア発祥のイメージ技法「記憶術(ニーモニクス)」
●技法51 復習をモジュール化する記憶マネジメント法「35ミニッツ・モジュール」

第14章 わからないを克服する
無知くんと親父さんの対話14 「わからない」と共に旅をする
●技法52 思考の過程を声にする「シンクアラウド Think Aloud 」
●技法53 わからなくても迷わない「わからないルートマップ」
●技法54 解いた自分を資源とする「違う解き方」

第15章 自分の独学法を生み出す
無知くんと親父さんの対話15 独学者として人生を歩む
●技法55 自分という学習資源「メタノート」

第4部 独学の「土台」を作ろう
<あらゆるものを学ぶ土台になる力>
国語独学の骨法
●1 読めないことを自覚する
●2 おなじみ同士の言葉・概念の組み合わせを蓄える
●3 論理はそもそも対話である
●4 チャリティの原理 Principle of Charity
ある独学者の記録 国語

英語(外国語)独学の骨法
●1 ロンブ・カトーの分数式
●2 挫折なき塗り壁式学習法
●3 子ども辞典と事典はツールであり教材である
●4 会話、スモールトークを超えて
ある独学者の記録 英語

数学独学の骨法
●1 数学にネイティブスピーカーはいない
●2 想像力を止め、手を動かす
●3 理解は遅れてやって来る
●4 数学書は「終わり」から書かれている
●5 証明の読み書き(リテラシー)を身に付ける
ある独学者の記録 数学

あとがき
索引
写真提供、引用元一覧

独学困りごと索引

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【取り上げられた本】
独学大全
 読書猿(著)

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<内容紹介>
本書はインターネットの知の巨人、読書猿による「独学のやり方」を完全網羅した1冊です。独学者は孤独です。やる気が起きないとき、挫折したとき、どの本を読んだらわからないとき、他人と比較してコンプレックスに押しつぶされそうなとき…どんなときでもこの本を手元に置いておくことで、何らかの答えが見つかる「独学の百科事典」が完成しました。古代ギリシアから最新論文まで、ありとあらゆる「知」を全網羅。著者が独自に収集・開発した技法「ベスト55」を厳選した「独学本」「勉強本」の決定版!!
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