コロナとの勝負、前を向いて全力でやっていく〜岡崎市和食店「魚信」さんコロナ禍経営奮闘記５１
こちらの続きです
12月14日、菅義偉首相がGoToトラベルキャンペーンを全国で一斉に一時停止すると発表した翌15日、中京テレビ「キャッチ」さんで放送頂きました。
記者さんはじめ取材スタッフの皆様方による熱心で丁寧な取材と上層部のご理解があったものと深く感謝する次第です。
放送によるご紹介のおかげで、一晩で１３人の方から浄財を賜り、お店にも多くの励ましや反響を頂いているようです。ありがたいですね。
一方で、GoTo中止の影響で年末年始の書き入れ時はキャンセル続き。コロナ不況直撃の外食産業。経営環境は厳しい中にあります。
西田さん「GoToが全面的に中止され
観光、宿泊、外食業関係の年末年始の繁忙期が奪われました。
私、飲食しかわからないので外食業に関してでしか知識ありません。
今年の2月後半から外食に影響が出始めました。
3～５月の歓送迎会は、ほぼ全滅
GWも緊急事態宣言で壊滅
少しずつ経済が動き始め回復基調になったら
お盆に不要不急の外出控えて下さい。。。と
そして今回の第3波で忘年会自粛、年末年始の不要不急の外出控えて下さい。。。
ウチは、中心顧客60代以上、三世代にご利用いただける和食店。その上、宴会席と法事で売上の6割を占めてたお店です。
人の行動に規制をかけられたらどうなるかなんて過去2回の経験で容易に予測できます。
「コロナで飲食大変だよね」
「そうです、悲惨です」
このやりとりはお盆繁忙期まで通用しましたが
この年末年始、返す言葉もナイ状況です。
税金も銀行返済も待ったなし
財布に穴が開いてる状況です。
しかも、そのお金は自分のではなく借りてるお金。市内で破産した会社、閉店したお店の話を聞くともぅ、人ごとじゃないですよ」
世の中は力と力のせめぎ合いです。
流行も力、影響力も「力」です。
では、力とは何か。
りんごが落ちるのをみて、引力を発見したニュートンさんが明らかにしてくれたように、力は質量と加速度の積です。
つまり、物理の授業で習ったように、質量mの物体に働く力Fはその物体に働く加速度をaとしたとき、F = ma （ニュートン第２法則）で表されます。
今現在は、どういうことか、とこの物理の法則で説明してみます。
コロナで自粛しよう、という「自粛力」をF1、
外食しようという「行動力」をF 2、
魚信行って食べようという「魚信の魅力」をF３とすると、
F 1＞＞＞＞＞F 2＞＞＞F3 なんです。
「自粛力」は11月下旬から「第3波」とニュース、ワイドショー、新聞と四六時中マスコミで報道され、不安と恐怖が煽られてどんどん大きくなってます。この「自粛力」方が「外食行動力」よりも遥かに大きく、「外食行動力」の方が「魚信の魅力」よりも遥かに大きくなっています。
魚信さんとしては、F3を大きくするしかありません。
そのためには、質量m を大きくする＝例えば、社員数を爆増させて、支店を市内中に配置するとか、大きな加工工場を作って、岡崎市民5万人くらい雇う、みたいな方向に動くか
加速度aを増す＝営業スタッフを増やして、市内中を営業させる、配達員を増やしてチラシ配布したり、いろんな団体に協力を依頼するなどの営業強化や今回のようにテレビやインターネットで取り上げてもらって、知名度を広める、などが有効です。
そして、もっと大事なことは、「全力で取り組んで、切り替えること」
シーズンを戦う中で感じたのは、メジャー選手の切り替えの早さだ。試合に負けても、エラーをしても、ノーヒットに終わっても、家路に就く頃にはみんな、次の試合に向けて思考が切り替わっている。「ビックリするくらい早いですね。日本とちょっと違うのは、育った環境もあるとは思うんですけど……」と、筒香は自分なりの考察を続けた。「僕が思ったのは、メジャーの選手は1つのプレー、1つの練習に本気で取り組んでいるから、早く切り替えられるんじゃないかと。もうこれ以上はできないっていうくらい全力でやるから、失敗しても仕方がない。やれることはやってダメだったら、また次、頑張ろうって切り替えられるんだと思うんですよね。そこには甘えは一切ないから、他の感情は沸かないんだと思います」
魚信もメジャー流です。
西田さん「コロナとの勝負に全力投球。もうこれ以上はできないってくらい全力でやるから、失敗しても仕方ない。やれることやってダメなら、また次、頑張ろうって切り替えるのみ。宴会と法事がダメだからと嘆くよりも、魅力を増す努力と行動あるのみ。美味しい釜飯、そして、おせち料理にオードブルが待ってます。さあ、召し上がってください」。
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