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リーダーは希望を配る(ナポレオン) 経営者が弱い人間だとどうなる? 9月20日 Staffing Decisions 人事

#9月20日  金曜日の #ドラッカー365の金言 テキストは、今から56年前の1966年初版『 #経営者の条件 』4章 #強みを生かす  134〜136ページあたりと思います。


今日のテーマ:
Staffing Decisions 人事

今日の金言:
#山あるところには谷がある

今日のACTION POINT:
#人事においては仕事の中身をつめてください
#そのうえで実績のある人を選んでください

 人々の持つ弱点というものをなるべく避けようとして人間を配置し、組織を満たそうとすれば、最後には、せいぜい、きわめて平凡な、ないしは二流の人間ばかりから出来上がった組織を持つことになるだろう。

同書 136ページ

 個々人のできることよりは、できないことに関心を払い、そしてそれゆえ、強みを活かすことよりは、弱みを避けることのみ努力を払うような経営者は、彼自身が弱い人間なのである。このような経営者は、他人の強みを彼自身に対する脅威と感じているのである。しかし、その部下が強くそして効果的であるという理由によって損をした経営者は未だかつていない。

同書、137ページ

中日・立浪監督が3年連続最下位転落、CS絶望となった18日試合後ようやく辞任。補強した選手が活躍するから、気に入らない選手はいらない。2軍に幽閉させとけ。

トップダウン指導の”弊害”徐々に…相手と戦う前に監督が納得する打ち方かどうかが優先されるように【記者の目】


「徐々に教えを守る/守らないが主題となり、相手投手と戦う前に監督が納得する打ち方かどうかが優先されるようになっていった。」

記者も気づいていた立浪氏のマイクロマネジメントの弊害。監督の指導と合わないとどんなに好成績を出そうと2軍へと追いやったまま、名選手や功労者が腐り、成績はあがらず、引退あるいは別の道へと追いやられています。

ドラッカーの言を引用すれば、このチームの経営者=監督や上層部が弱い人間なのかもしれません。
奇しくも、このタイミングで、来季の監督人事の記事が出ています。

記者熊崎:落合監督の采配はどうだったんですか。  
仁村:選手に無駄なことをさせない。選手のいいところ、君はこれをやればいい、これだけやってくれればいいという形で使ってましたね。だから選手としては楽だったと思いますね。  
熊崎:選手は自分の得意なところを出せばいいということですか。  
仁村:いらないことを何もしなくていいんです。これだけやってくれればいい。誰かがミスしても使ったオレが悪いとなる。落合さんはそういうところはうまかった。だから強かったですね。  
熊崎:選手に得意なところを発揮してもらって勝ちにいく。  
仁村:そういう起用法で勝ちのパターンもいっぱいできるんですよ。あとはやっぱりエースと4番打者と抑えっていうのはしっかりしているんです。柱がちゃんとあってのことですからね。エースの川上憲伸がいて、福留やタイロン・ウッズがいて、岩瀬がいる。そこの柱もちゃんと見極めるっていうことはやってたんで、強かったですよね。

【中日】仁村編成統括が語る「落合監督時代」が強かった理由 ドラゴンズ逆襲に必要な〝要素〟
https://news.yahoo.co.jp/articles/f94faaba464c1f8f7bbe6e12e130b14c7d2b1abc より

他人の強みを活かすことができない組織長がいると、組織は強くなりません。組織長は仕事をさせる側で、仕事をするスタッフたちにいかに気持ちよく仕事をこなしてもらうかを工夫する側です。

組織長のすべき仕事を行なわず、打ち方を指導するコーチに任せることができず、自分が打撃指導を繰り返す。チームを勝たせるための戦略、戦術やデータの活かし方なども学んでいたとは思いますが、選手の使い方や戦略に十分活用できず、ベンチで負けた試合も多かった3年間でした。

同じく2年連続最下位に沈んだ北海道日本ハムファイターズ・新庄監督は、この3年目、見事な手腕を発揮してパ・リーグ上位争いに食い込んでいます。


同記事より作成

新庄監督は、MLB経験もあり、現在の若者世代の風潮に合うよう柔軟で信頼関係を重視したマネジメントスタイルを採用、2軍選手含めて全員を観察して把握して

新庄監督は常に2軍の試合も見ていますので、誰が打っていて、誰がどういう内容で、というのをすごく把握している監督です。選手は2軍にいてもいつでも(1軍に)行く準備ができるぞ、という形ですね。

https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/my-asa/myk20240905.html より

いることから、選手全体に良い緊張感とモチベーションが増し、チームの士気を高め、成果を生み出しました。ファンからスローガンを募り、選手だけでなくファンとのコミュニケーションも活かし、ファンとの一体感を醸成し、新球場への来場者数を増やしました。

一方、立浪監督は、かつて自分が育った80年代のPL学園の厳格な指導スタイルを持ち込み、現代の若者気質に寄り添う事なく、指示命令で選手を動かすスタイルのため、選手とのコミュニケーション不足が課題となっていました。

上から目線の指示命令型の指導法は、時代遅れなやり方で、成果は上がらないことはプロ球団でもよく知られていましたが、彼自身それを正す術を持ち得ていませんでした。また、新庄監督と異なり、2軍の選手たちのことをほとんど把握しておらず、1軍・2軍の連携が非常に良くなかったと伝わっています。
 自軍の選手を把握できていないこともあり、かつては好成績を生み出したものの旬の過ぎた選手を高額契約し、彼らに頼ったチーム編成を行いました。しかし、かつての顔で仕事ができるほど、今のプロ野球は甘くありません。成果は上がらないまま彼らを契約上も使わざるを得ず、結果、成績も低迷。粋の良い2軍選手を信頼せず、ベテランに頼った結果、怪我が続出、成績低迷の悪循環となりました。

スポーツ選手の旬は短く、指導者によって選手生命も左右されます。
3年は長すぎました。

マネジメントの大切さ、そして、人事の大切さを改めて感じました。成果が上がらない上司の配置は、罪であることを強く感じました。

間違えないようにやっていきましょう。良い週末を!

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